サイクリストにとって、ヘルメットは命を守る最後の砦。
その進化を支えているのが、GIRO(ジロ)が開発した 「Spherical Technology(スフェリカルテクノロジー)」 です。
これは衝撃から頭部を守るだけでなく、衝突時に生じる“回転エネルギー”を効果的にコントロールする仕組みを持ち、快適性と安全性を同時に高める革新的な構造として注目されています。
定義
Sphericalテクノロジーは、GIROとMIPS社が共同で開発した、頭部を守るための回転衝撃制御テクノロジーです。
仕組み
外側と内側、二重のEPSライナーを「ボールアンドソケット(球状ジョイント)」のように組み合わせた構造を採用しています。
衝撃が加わったとき、ライナー同士が数ミリ単位でスライドし、回転方向のエネルギーを逃がすことができます。
従来のMIPSが「低摩擦ライナーを内部に挟む」方式だったのに対し、Sphericalは「ヘルメット自体を二重構造にして動かす」方式となっています。
メリット
従来のMIPS搭載ヘルメットは、内部に低摩擦ライナーを挟み、衝撃時に頭部がわずかにスライドすることで回転エネルギーを軽減してきました。
それに対してGIROの Sphericalテクノロジー は、発想そのものを一歩進めています。
外側と内側、二重のEPSライナーを「ボールアンドソケット(球状関節)」のように組み合わせ、衝撃を受けた際にライナー同士が数ミリ単位でスライドする構造を採用しています。
これにより、回転方向の衝撃を吸収・分散し、脳へのダメージリスクを軽減することができます。
さらに二重構造の利点は、異なる密度のEPSを使い分けられる点にもあります。
高速衝撃と低速衝撃、それぞれに最適化された層が段階的にエネルギーを吸収する「プログレッシブレイヤリング」を可能にし、単層構造では難しい多様な衝撃への対応を実現しているのです。
ヘルメットが受ける力は、単純な垂直落下の衝撃だけではありません。路面との接触や角度のある衝突では、頭部に「ねじれ」や「回転」を伴う衝撃が加わります。
単一構造ではその力を一度に受け止めてしまいますが、Sphericalの二重構造なら「外側ライナーで一次吸収 → 内側ライナーで残りを減衰」という二段構えが可能です。
さらに球状関節のような動きが加わることで、複雑な回転成分を“逃がす”ことができます。
つまり「二重であること」こそが、より多角的な安全性を実現する鍵になっているのです。
この革新的なテクノロジーを象徴するのが、GIROの最新フラッグシップモデル 「Aries Spherical(アリーズ・スフェリカル)」 です。
Sphericalテクノロジーは、ただの追加機能ではありません。
それは、ヘルメットの構造そのものを新しく考え直した発想なのです。
その代表的なモデルが Aries Spherical。
安全性と軽さ、そして快適さを高いレベルで組み合わせていて、「まるで何もかぶっていないみたい」と感じる自然なフィット感と、「世界でもトップクラスの保護性能」を同時に手に入れることができます。
このモデルを通して、GIROは「これからのヘルメットはこうあるべき」というスタンダードを示しているのかもしれません。
サイクリストにとって、Aries Sphericalは新しい製品以上の存在。
未来の安全を象徴する一歩先のヘルメットだといえるでしょう。
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