2026.05.15

GIROの開発元、Revelyst Sports(リベリストスポーツ)訪問

ロサンゼルス空港から車で約1時間。
今の日本と季節感はほとんど変わらず、カラッと晴れた日に訪問したのは、
アメリカ・カリフォルニア州アーバインにあるRevelyst Sports(リベリスト スポーツ)の本拠地。

ここはGIROをはじめ、FOX RACING、BELL、CAMELBAKといった自転車業界の今を牽引するブランドが集結する「Adventure Sports(アドベンチャースポーツ)」部門の心臓部です。

今回はGIROの歴史を交えながら、その革新的な製品が生まれる現場の空気感をお届けします。


「究極のテストフィールド」アーバインという街

アーバインは、完璧に整備された都市計画と、どこまでも続くトレイルが共存する街です。
「全米で最も安全な街」の1つであり、多くのグローバル企業やハイテク産業が本社を構えるビジネスとテクノロジーの拠点でもあります。

広大な未開発の自然保護区が隣接しており、オフィスから数分走れば本格的なMTBコースへアクセスができる環境でもあります。


遊び心から生まれる革新的なアイデア

オフィスに足を踏み入れて感じたのは、徹底した「遊び心」と「仲間意識」です。

創造性を刺激する共有スペース

入ってすぐに広がるのは、巨大なキッチンといくつもの円卓が並ぶオープンな休憩スペース。
ここではブランドの垣根を越え、GIROのデザイナーとFOXのエンジニアがコーヒーを片手に談笑する姿が見られました。

庭には巨大なパンプトラック!?

屋外にはなんと、本格的なパンプトラックが2つも併設されています。
驚いたのは、お昼休憩にスタッフ達がまるで子供のようにラジコンで遊んでいたこと。

「遊び心」から、常識を打ち破るアイデアが生まれる。

このような普段の何気ない瞬間から驚くようなアイデアが生まれるのかもしれません。

従業員を称える文化

社内のモニターにはその月の誕生日のスタッフが映し出され、あるデスクはリボンや風船でド派手にデコレーションされていました。
このアットホームでハッピーな環境が、使う人を笑顔にする製品作りに直結しているのは間違いありません。


自転車業界の今を牽引するグループブランド

Revelyst Sportsは「GEAR 1.0」という戦略に基づき、ブランド間の技術共有とデジタルコマースの強化を推進しています。
同部門にはGIROFOX RACINGBELLCAMELBAKBLACKBURNといった業界を代表するブランドが属しており、その動向は常に注目を集めています。

今回参加したディストリビューターミーティングでは、世界各国の代理店が一堂に会し、新製品紹介やマーケティング戦略の共有が行われました。
オフィス内は、ゲストルームとミーティングルームを同一空間に配置した独自の会場レイアウト。
日本国内ではまず見ない、欧米らしい効率的かつ開放的な構成が取られていました。


GIROの歴史:安全とエアロの先駆者

GIROの物語は、1985年にジム・ジェンテス氏が世界で初めて軽量EPS(発泡ポリスチレン)製ヘルメットを作り出したことから始まりました。

初のエアロヘルメット
グレッグ・レモンが1989年のツール・ド・フランス最終日のTTで使用し、逆転優勝を飾ったヘルメットもGIRO製です。

安全技術の追求
脳への衝撃を逃がすMIPS(多方向衝撃保護システム)をいち早く採用したのもGIROでした。
(画像: GIROが先駆けてMIPSを導入したAether MIPS)

SPHERICAL(スフェリカル)テクノロジー
2層のライナーをボールとソケットのように動かすことで、MIPSの性能をさらに高めつつ、通気性と快適性を両立。BELLとの共同開発によるこの技術は、まさにRevelyst傘下だからこそ成し得た進化です。


期待を裏切らない「次世代」の予感

今回の訪問で、開発中の最新ラインナップを特別に見せてもらいました。

まだ詳細を明かすことはできませんが、一目見た瞬間に「これは今すぐ使いたい!」と直感させるオーラがありました。
特に今年のカラーコンセプトは、これまでのGIROのイメージを良い意味で裏切る仕上がりです。


GIROが掲げる想い

GIROの根底にあるのは、「Detail matters(細部がすべてを決める)」という哲学です。
たった数グラムの軽量化、1%の空気抵抗削減、そして何よりライダーの命を守ること。

遊び心を忘れない最高の仲間たちが、最高の環境で作り出すプロダクト。
これからのGIROが提案する新しいスタイルから、目が離せません。