2018.12.05

GIRO PROLIGHT TECHLACE「軽さ」だけではない選ぶ理由(ワケ)

みなさん、こんにちは。
Giro Studio Tokyo 内田です。

今回は、そのズバ抜けた軽さ(150g以下)により注目されている「PROLIGHT TECHLACE」について。
その超軽量さゆえに、軽さばかりが注目を浴びており、アッパーの薄さもさることながら、その強度や耐久性を不安視する声もちらほら。ご質問も多数お受けますので、そのあたりを含めお話します。

驚異的な「軽さ」の実現

まずはその 150g 以下という軽さの秘密に迫ります。
これまでの最軽量モデルであり、今も高い人気を誇る EMPIRE SLX や、FACTOR TECHLACE にも採用されるワンピースアッパー(Premium Evofiber™ SL)からのアップデートは、日本が世界に誇る繊維メーカーTeijin社との共同開発により生み出されました。
Technical Monofilament Mesh と呼ばれるカスタム モノフィラメント ファイバーに、強度を必要とされる適所部位への TPU(熱可塑性ポリウレタン)フィルム溶接補強することで作り出された複合素材です。

テクニカル モノフィラメント メッシュアッパーは、超極薄の単繊維メッシュ素材による優れた通気性能はもちろん、薄くしなやかなその素材からは想像を超える、引っ張り強度、摩擦や裂傷にも強い耐久性を持ち、
経年劣化も起こしにくい強い複合素材です。
(落車や、アスファルト路面との強い摩擦、ディスクブレーキなどとの接触には十分な注意が必要です。)

そして、Textreme社製のカーボンファイバーによるアウトソール。
これは通常のカーボン繊維の様に糸から編み込まれるものではなく、フラットシート状のものを編み込んでいくことで、樹脂の使用を抑えることができ、軽量かつ超剛性を可能にしました。

これは、従来の最軽量素材である Easton EC90 SLX II アウトソールと同等の高剛性・信頼性を持ちながらも、
22%もの軽量化に成功しました。

TECHLACEシステム(即時調整) と「快適性」

アッパーのしなやかさと強度、そして、TECHLACEシステムをはじめ、様々なクロージャーシステムは、サイクリングシューズの「快適性」を司るとも言える重要な部分です。

実は、この部分に、GIROシューズ、さらにはEMPIREシューズを筆頭としたシューレースによるクロージャーシステムを採用したモデルが、「快適」と言われる秘密が隠されているのです。

TECHLACEシステムは、シューレースの長所である快適性を活かしつつ、ベルクロストラップの利便性とを組み合わせることで、優れた固定力と簡単な調整機能を合わせたシステムです。

3つのストラップはそれぞれ短いシューレースで固定されており、好みやシチュエーションにより締め具合を簡単にアジャストできる他、アッパーの 7ホール から固定されるTECHLACEレースが、シューレース同様、適度に僅かながら伸縮することで快適性に貢献しているのです。

TECHLACEレースは 別売オプション により、長さ・カラーの違うものもご用意致します。
長さの変更を行うことで、個々の甲の高さや足幅などに合わせて調整することができ、PROLIGHT TECHLACE の性能を最大限引き出し、個々に合わせたフィット性を高めるためにも大切な要素になります。
(もちろん、万が一のリペアも簡単に可能です。)
これはTECHLACEシステムの特徴であり、快適性を高める利点にもなるのです。
*フィッティングの際には、適切なTECHLACEレース長を含めたアドバイスをさせていただきます。
(215mm 〜 370mm まで、5mm、10mm 単位にて変更が可能。詳細については改めてブログにて紹介していきます。)

PROLIGHT TECHLACE の超軽量アッパーは、EMPIRE 各種モデルと同様に、ワンピースアッパー構造となっており、パネルのつなぎ目などの縫い目を排除。
重量を削減しつつ、足を包み込むフィット性を高めることにも貢献しています。

さらには、直接、足の甲部分に当たるクロージャーシステムの下のタン部分には適度に薄いクッションが入り、
タンの上部・下部には、TECHLACEを締め込んだ際に圧がかかっても痛くなりにくい様に切り込みを入れるなど、
力を分散しストレスを和らげています。

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Giro Studio Tokyoでは、シューズフィッティングの際、フットデバイス:計測器を用いて個々の足型を計測させていただき、足長、足幅、甲の高さなど、細部まで確認し、GIROシューズの最適なサイズを導き出すアドバイスをさせていただきます。

ご来店が難しい遠方の方の場合は、
当店の オフィシャル通販サイト 各種シューズページに掲載しております【 シューズサイズの選び方 】をご参照の上、正しく足の実寸を計測いただきますと、チャートにより適正サイズを導き出すことも可能ですが、
わかりにくい、という場合や、ご不明点などがある場合には、
足長、足囲、足高(踵後端から足長の55%位置の甲の高さ)を、メールやお電話にてお知らせいただくことができましたら、推奨シューズサイズのアドバイスもさせていただきます。

内田 雅樹
内田 雅樹
学生の頃よりMTB(当時はATB)に乗って長旅や、冬はスキーで山籠り… そんな日々を経て、自転車販売にも長く携わってきた経験も活かし、現在はGIROブランドとともにライドスタイルを提案。 休日には、好みのスタイルで、お気に入りのバイクを連れてご機嫌なライドへ出たり、アート鑑賞や読書にふける。 ロード、グラベル、MTB、CX、さらにキャンプへと、ますます多方面へ遊びフィールドを拡大中。