革新的な構造で今見ても驚いてしまうのですが、ヘルメットが二重になっているのです。
これはそれぞれEPSフォーム(発泡材)の密度を変えて、高速での転倒に機能する方と、中低速での転倒に機能する方に分けることができるのです。”プログレッシブレイヤリング”と呼んでいます。
これにより従来のMIPSより30%安全性が高くなっています。
もちろん内と外でデザインを変えられるため、空気の流れを考え快適なヘルメットにもつながります。
GIROのはヘルメットにおける、アジアンフィットの開発・製造に到るまで、多くの調査も行い、アジア人のフィッティングデータを収集。
欧米人との頭部の特徴の違いを、形状へ反映させ常に改善し、モデルごとに進化していっています。モデル毎に若干被り心地が違うのはそのためなのですね。
アメリカ本社へ行った際も日本へのリスペクトと共にその辺りの思いも話してくれていました。
日本に入っているGIROヘルメット全般に言えるのですが、頭をぐるりと一周まわるロックシステムはフィット感がアップします!
GIROは自転車の色々な転倒パターンを考慮して、例えば横の出具合を少なくするなど、帽体を小さくするのを避けてきました。
しかしこのヘリオスはデザインからか、シュッとしたスタイルに見えるようになりました。
そう、実はヘリオスは元々グラベルが得意なヘルメット。
なぜか?それは中低速でのヘルメット内部の風を外に出す機能が優れているから。
それって、つまりロードライドでもすごく有効!