GIROは1985年にアメリカ、カリフォルニアのサンタクルズで創業し世界で初めて発泡素材+ポリカーボネイトの外装を持ったヘルメットを世に出したことで有名になりました。
2010年以降にはシューズの展開をスタート。
今までにはなかった フィット感、快適性を自転車用のシューズで実現することが目的。
現在ではよく見かけるようになったシューレーススタイル、ニット素材のシューズはGIROが先駆けて製品化しており、いずれもフィット感、快適性のために採用したものになります。
そんな背景を持つGIROの視点でロードシューズをご紹介してみます。
レースだけでなく、グランフォンドやブルベ、いやいやイベントには出ないよ、など様々な用途、環境に合わせシューズだけではなく付随する周辺パーツまで含め選ぶ参考にしてみて下さい。
大きくロードの楽しみ方、と言っても多岐にわたります。
本気でレースに挑戦したい、目指せ100kmロングライドを楽しみたい、仲間と一緒にチーム耐久走ってみよう、ヒルクライムが楽しい。
本当にロードの楽しみ方はたくさんありますが、それぞれの用途に合わせたメリットやデメリットも。
機材として捉えたシューズ選び
機材ならば、やはり重量も気になる
タイムを少しでも伸ばし、自分のパフォーマンスを最大にしてくれるシューズがトップエンドレース用シューズとしてラインナップされます。
IMPERIAL
225g / 42
EMPIRE SLX
200g / 42
重量はシューレース仕様のSLXの方が当然軽い結果に、GIROのトップエンドのこのモデルはクロージャーシステムの違いのみ
シューレースによる包みこまれるかのようなフィット感を知っているGIROだからこそ、そのフィット感を損なわない作りでBOAを搭載したのがIMPERIALとなります。
そして、このモデル共通のアッパー素材はGIRO独自のSYNC WIREメッシュを使用しています。
熱溶着された Teijin®製 TPU補強を適所に、効果を最大限生み出せるように使用し、極軽量なモノフィラメント(単繊維)メッシュでワンピース生成された革新素材 “Synchwire”メッシュアッパーが、第二の皮膚のように足を包み込みます。
この超軽量・高剛性なアッパー素材 Synchwireメッシュアッパー は、日本の繊維メーカーであるTeijin社との共同開発により生み出されています。
”SL モノフィラメント メッシュ”(超極薄で軽量、かつ強度の高い単繊維メッシュ)と呼ばれるカスタム モノフィラメント ファイバーと、強度の必要な適所にTPU(熱可塑性ポリウレタン)フィルムによって溶接補強を施した特殊合成素材になります。
ハイエンドシューズと同様、SYNC WIREメッシュアッパーはそのままに強度を考え表面のラミネート加工をし、より使いやすいモデルへと作り上げています。
ソールの素材はフルカーボンからコンポジットナイロンソールへと変更され、よりしなやかなソールの硬さを保持。
フルカーボンソールの硬さから、足に負担がきてしまうことの恐怖はかなり抑えられます。
このカテゴリーならクリートの種類まで選ぶことも視野に。
クリートとは靴底に取り付ける固定金具のこと、このクリートの形状に合わせ大きくはSLシューズ(3穴タイプ)、SPDシューズ(2穴タイプ)の2種に分類されます。
取り付けるクリート(固定金具)の大きさも形状にも大きな違いがあり、それぞれの規格をまたいで取り付ける事はできません。
走ることが大前提ではありますが、グランフォンドなどは休憩時間やちょっとした景色を楽しんだり少し歩きやすいと良いと思うこともあるかもしれません、多岐にわたるシューズラインナップからこんな使い方にはこちらもおすすめです。
レースモデルで紹介したREGIMEの弟分的なラインナップ
カーボンコンポジットのソールはその配合でさらにしなやかさが体感しやすい硬さに
ロングライドを気楽に楽しみたいなら、フルカーボンソールよりこちらのコンポジットソールがおすすめ
クロージャーシステムを2ダイヤルから1ダイヤルへすることで価格もより手頃になりました。
ロードシューズの選び方の中では変化球なSPDタイプのシューズ
ただ、ここ最近ではロードにSPD(2穴)タイプ対応のペダルで乗られる方も増えています。
ライドの楽しみ方が多岐にわたり、自由な発想でのパーツチョイスも大いにありではないでしょうか。
ここでクリートタイプを改めておさらい。
SLシューズ(3穴タイプ)はスポーツ走行における効率を最重要視して作られており、ソールの素材もカーボンからナイロン素材まで多様なライドスタイルに合わせた選択ができるラインナップがあります。
その反面、クリートは靴底から出っ張るために歩くということは想定していない作りになります。
ソールの中にクリートが埋まっている形状となり、歩くことも視野に入れ設計されています。
信号待ちで足をつく、ちょっと写真が撮りたくて寄り道。
走ってばかりでなく、止まったときにも楽しみを見出す場合もあります。
歩くということにストレスなく使えるのがこのSPDシューズ(2穴タイプ)の大きなメリットになります。
そんなにシリアスにタイムを競うわけではない
どんなシチュエーションでも使いたいならSPDシューズ(2穴タイプ)がおすすめです。
クリートタイプ | 対応ペダル | 特徴 | おすすめ用途 |
2穴 タイプ | シマノSPD CRANK BROTHERS TIME ATAC | 元々はマウンテンバイク用として開発されたが、 クリートがソールに埋まる形状の特徴から 街乗り用としても利用範囲が拡がり 歩けるビンディングシューズとしても普及している | ・通勤や街乗りでビンディングを使いたい ・ライド先で歩くことが多い、観光もいっぱい楽しみたい ・まだまだ初心者で足を固定するのも慣れていない |
3穴 タイプ | シマノSPD SL LOOK KEO TIME X PRO / XPRESSO SPEED PLAY | ロード向けと総称されるが、 スポーツ走行に有効な固定力の高さやパワー伝達率の効率化を望める。 クリートがソールから出っ張るために 歩くということは基本想定されていない | ・レースやトレーニングが目的 ・長距離ライドでも自転車から降りることが少ない ・シューズも機材、できるところは全部軽量化したい |
SPD-SLタイプ
画像参照元 https://shop-jp.shimano.com/collections/pedal_spd-sl/products/pd-r9100
SLタイプで一番シェアが大きいペダルシリーズと言えばシマノSPD-SLペダルシリーズ
各コンポーネントごとにペダルも多岐にわたるグレードが存在しており、トップエンドペダルはシャフト長(Qファクター)を選べるラインナップも存在しています。
SPEED PLAY
画像参照元 https://jp.wahoofitness.com/devices/pedals/speedplay/speedplay-nano-buy
ここでSPEED PLAYをご紹介するのは、やや他ブランドのSLペダルとは異なった構造をしているから。
見るからにペダルが小さいのが特徴です。
通常はペダル側に固定用のバネがあり、シューズに取り付けられるクリートは爪の役割をします。
ここがSPEED PLAYは構造が逆転しており、クリート側に固定スプリングが付く作りになっています。
画像参照元 https://www.riteway-jp.com/pa/shop/9935/
固定金具の周りにはペダルの踏面としてのケージが少しついているので、うまくはまらなかった場合でもとりあえず足を乗せておくスペースがあります。
ペダル自体も大きくないので、ロードバイクにもスマートにマッチします。
SPDケージタイプ
画像参照元 https://www.riteway-jp.com/pa/shop/9898/
クリートの固定に少し不安がある場合は、片面がビンディング、もう片面はフラットのタイプが存在します。
慣れれば足元を見なくてもクリートの固定ができますが、固定金具の周りにはペダルの踏面としてのケージがついているので、いざ踏み外してしまった場合でも踏面を確保できるのはいいところです。
2穴タイプのシューズを選ぶならこういうタイプのペダルもおすすめです。
モデル名 | IMPERIAL | ENPIRE SLX | REGIME | CADET | SECTOR | RINCON |
価格(税込) | 59,400円 | 54,450円 | 29,920円 | 18,920円 | 29,920円 | 18,920円 |
実測重量(42サイズ) | 225g | 200g | 262g | 251g | 342g | 331g |
クリート | SL(3穴) | SL(3穴) | SL(3穴) | SL(3穴) | SPD(2穴) | SPD(2穴) |
クロージャー | 2ダイヤル | シューレース | 2ダイヤル | ダイヤル & ベルクロ | 2ダイヤル | ダイヤル & ベルクロ |
ソール素材 | カーボン | カーボン | カーボン コンポジット | カーボン コンポジット | カーボン コンポジット | ナイロン |
そのために独自で『60DAYS TO DECIDE(60日間サイズ交換保証)』に取り組んでいます。
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