みなさん、こんにちは!
Giro Studio Tokyo 内田です。
IMPERIALシューズの誕生とともに、メッシュアッパーへとなった EMPIRE SLX シューズがデビューしたのが、6年前。
他に類を見ない、なんとも言葉だけでは表現し難い足へのフィット感は、驚きを超えて「無」。
まさに、ARIESヘルメットの形容詞でもある「LIKE NOTHING」とも共通する感覚へと、GIROの進んでいる方向性が垣間見えてくる必然的な進化と言える。
この、何も感じられない、いや、着用していることすら忘れさせてくれるほどのフィット感は、
セカンドスキン(第二の皮膚)とも言われ、その圧倒的な通気性とともに、足を丸ごと優しく包み込んでくるような、自然なフィット・ホールド感は、第二世代となる EMPIRE SLX II で、いよいよ極まれる。
全く新しいGIRO独自開発のカーボンアウトソール、そして新たな発想により生み出されたメッシュアッパーにより生まれ変わった EMPIRE SLX II 。
その詳細を紹介しよう。
これまでのEMPIRE SLXシューズにも採用されていた、超軽量・高耐久のメッシュアッパー素材:Synchwire(シンクワイヤ)。
これは、日本の繊維メーカーであるTeijin社とGIRO社との共同開発によってつくられた特殊な繊維素材。

これをさらに繊維のきめ細かさ、密度、織り方を完全に見直し、どのようにすれば、最も効果的に強度を出しつつも、柔軟性を持たせられるか、耐久性が得られるか、など、さまざまな要素を考慮しながら開発・テストを重ね、たどり着いたもの。
それが、この EMPIRE SLX II に採用される、類い稀なニットメッシュ構造で作られた、全く新しいフラットニット Synchwire です。

上写真のアッパー素材のメッシュ部分をよく見ていただくと、非常に細かな繊維がニット状に編み込まれることがわかるかと思います。
こうした編み込み方法によって繊維自体が伸縮しやすくなっており、これまでのものよりも柔軟性に富み、繊維そのものの強度を上げていることに加え、TPU補強(Thermo-Bonded)したシートを重ね合わせることによる更なる強度アップも図っています。
しかも、ワンピースでニット状に編み込まれたメッシュ構造の繊維は柔らかさを引き出しやすく、弾力性が生まれ、足肌への当たりがソフトに、これまでのものよりも、より個々の足の形に馴染みやすく、やさしい履き心地へと進化しているのです。
ランニングシューズや、サッカースパイクなど、シューレーススタイルのシューズを貫き、極めているスポーツに共通するもの、
それは、足への特別なフィーリング。
フィット感、サポート力、ホールド感といった足の感性や感覚を大切にするスポーツにこそ、必要であり大切なものと言えると僕は考えています。

GIROシューズのシューレーススタイルは、足を足先から徐々に細かくレースアップしていくことで、足を自然な状態でホールドできるように導き出した 7つのシューレースホール から成ります。
機能的であり直感的に信頼性が高く、破損しにくいというメリットと、日常的な使用にも耐えうるシンプルな設計がなされる、まさしく、これがGIROのこだわりであり熱意、そしてシンプルなクラシックスタイルが故の恩恵でもあります。
従来の製法とは異なる、Unidirectional Forged Carbon(単一方向性鍛造カーボン)による、GIRO独自開発のカーボンソールで仕上げられた、EMPIRE SLX II シューズ。

少しわかりやすく説明しますと、
これ(単一方向性鍛造カーボン)は、元々はF1などのモータースポーツのボディ向けに開発されている素材で、従来の複合材(編み込み)カーボンファイバーよりもはるかに複雑な形状にも成形することができ、強度を高めることもしやすくなる製法であるということ。
例えば、ソールの細かな厚みの変化や、複合曲率、クリートボルト穴などの複雑で強度が必要な細部への加工・再現力に優れるという特徴も持っているのです。
従って、効率の良い厚みによる強度、剛性、振動吸収力、適度なたわみ、快適性を引き出しつつバランスを考慮して作られている、まさにスグレモノというわけです。
また、アウトソールの仕上げに見られる、油膜のようなユニークなマーブル模様などは製造工程で生じるもので、唯一無二の見た目となるのです。


また、ソールのつま先先端には、TPU トゥープロテクション にて、傷・摩擦などで削れやすい先端部を広くカバーしているので、足つき時にも安心。
踵部分には、TPU Replaceable Heel Pad(交換可能なヒールパッド)が、シューズ内側からねじ止めされており、カーボンソールの保護はもちろん、取付ボルトの摩耗も防いでいるという、細かいけれど、嬉しいアップデートも!

GIROシューズの快適性の秘密であり、長く愛され続けている理由の一つが、このシューズ内に入るインソール(スーパーナチュラル フィットシステム)にある。
個々の足・足裏の形状に合わせ、土踏まず部分のアーチボリュームの高さ調整が、S、M、L、の三段階で可能になっています。
この3種類のパッドにより、自身の足形に合った形状のアーチボリュームへと張り替え、調整することで、足裏の隙間を無くし、アーチが崩れないように支えることができ、足の疲れや痺れ、足幅への圧迫といった、着用時のストレスになるものを排除、軽減することができます。
これにより、例え、長距離・長時間に及ぶライドになったとしても足を的確にサポートし続けることが可能になるというわけです。


サイズは各色 39〜45まで。
12月末の現状では、残念ながら欠品しているサイズも目立っていますが、この程、ようやく次回便が見えてきまして、年明け 1月末頃には再入荷、そしてこれまで入荷のなかったサイズの入荷もあります。
(仮予約もお受けいたします。)
サイズ感など、ご自身の足に合ったサイズ選択に不安がある方は、こちらのページ【GIROシューズ サイズの選び方】もご参照いただき、足の計測値などを明記の上、メール または お電話(03-6809-3998)でもお気軽にご相談ください。

