2022.08.09

ロードライドをとことん楽しむ人のために作られたGIRO REGIME・CADETとは!

その細部を徹底解剖!

#1 フィッティングの秘密 “紐vs Boa” 編

BOAを採用する全てのGIRO シューズは、紐シューズのフィッティングセオリーから生まれています。

〜では、そもそもなぜ紐が良い?〜

ランニング、サッカー、テニス、バスケット、ラグビーなど、足が競技に重要な要素があるスポーツは、すべて紐シューズを使用しています。

なぜかというと、
紐の利点を考えてみると・・・

  • 母子球から足首まで、さまざまな足の形にフィッティングを調整できるから。
  • 耐久性があるため。
  • 万が一切れても、交換しやすいから。
  • 足の膨張を吸収できるストレッチ性を持っているから。

おそらく1番上が最大の利点でしょう。
フィッティングが悪ければ、競技するのすらままならないですよね。

〜なぜ紐シューズが復活した?〜

昔はすべてのサイクリングシューズが紐でした。その後は、ベルクロストラップなどにとって変わられました。
しかし、GIROは2012年 紐サイクリングシューズを復活させます。
それは、偶然にもプロツアー選手の怪我により、シューズが履けないことから、なんとか履けるように開発したのが、EMPIREという紐シューズだったのです。

その包み込むような履き心地に感動したライダーはこぞって紐シューズを履き始めたのです。

ジロ得意のシューレースタイプのビンディングシューズ

〜でもGIROは今BOAも使っているよね?どういうこと?〜

今、GIROが生み出すシューズは、紐シューズのセオリーをベースにして、Boaを採用したサイクリングシューズを開発しているのです。
何がそんなに違うの??

Boaレースvs シューレース

[通し方]
比べてみてください!
締め付けた時に、紐と同じようにテンションが掛かるようになっているのです。
ほ〜〜!!

シューレース(紐靴)タイプのエンパイアーエスエルエックスとボア採用のレジウムを比べてみてください!
締め付けた時に、紐と同じようにテンションが掛かるようになっているのです。

[素材からの構造]
BOAレースの表面の皮膜を剥がしてみると、レースの素材はステンレスなのです。

ボアはステンレスワイヤー

そして、大きく伸縮性が異なります。測定してみると。(500g荷重時)

  • 紐伸縮率:28%(42サイズ1270mm→1625mmに伸びる)
  • Boaレース:0,**%

この伸縮率も実は重要。

GIROのシューレースは、特殊なチューブ状に作られており、伸ばしても高反発で元に戻るのです。多くのシューレースは、伸びたら元の長さに戻りません。
この伸縮性が、自転車の踏み心地やフィット感、足のむくみを吸収してくれるのです。

ジロのシューレースは専用がオススメ

靴紐でも特性が全然違います。

なので、単純にBoaを使用すると力の逃げがなくバッキバキな履き心地なのです。
それを補うために、GIROが開発したのが、

Boaのレースを通すガイドを反発性のある繊維にすること!履き心地を紐の感触に近づけているのです。


Boaでも抜群のフィット感が、GIROシューズの特徴なのです。

ココがボアを採用する際に一番こだわったポイント『ソフトレースガイド』

シューレースタイプのフィッティングを熟知したジロしか作れない

[BOAのデメリットを感じさせない作り]
BOAによくあるのは、BOAバックルの背面が足の甲に当たること。裏側を開けてみると、ほぼフラットに感じる作りになっています。素晴らしいできです!

ボアによくあるのは、ボアバックルの背面が足の甲に当たること。裏側を開けてみると、ほぼフラットに感じる作りになっています。素晴らしいできです!

〜#2フィッティングの秘密 ラスト編〜

今まで、GIROのシューズは3足履いてきました。

過去に履いてきた(全て現役ですが)ジロのシューズ

REGIME,CADET(EMPIRESLX,IMPERIAL)では過去のラストに比べて広くなったので、ハーフサイズ(0.5)下がりました。もちろん、自分の足のサイズによっては、変わらない人もいるかと思いますが、ラストは2mm広くなっています。
(※ラストとはシューズを作る際の型のこと。)

今までGIROは狭くてきついとの印象を持たれている方も多かったのではないでしょうか?
今は全く違う履き心地なのです!


〜#3フィッティングの秘密 アッパー編〜

GIRO伝説の147gの超軽量シューズ”PROLIGHT TECHLACE”
そこで開発された、軽量化つ強靭なワンピース構造のSynchwire meshを、今REGIME&CADE全てのモデルにまで採用。
実はこの素材、日本の帝人によるハイテク素材を使用しているのです。

伝説の147グラムの超軽量シューズ”プロライテックレース”
そこで開発された、軽量化つ強靭なワンピース構造のシンクワイヤーメッシュを、今レジウムとカデット全てのモデルにまで採用。
実はこの素材、日本の帝人によるハイテク素材を使用しているのです。

Synchwire Meshの構造とは
通気性のある軽量メッシュ素材に、シューズごとに使用環境を考え、T P Uの厚みを変えて成型しているのです。

TPUの特徴は、伸縮性があり、引張・引裂・摩耗に強い、衝撃吸収性があり、水蒸気を通しやすいなどのメリットがあります。
このメッシュとTPUの夢の融合!
そのため、GIROロードシューズの上位機種からCADETまで包み込むような感触が生み出されるのです。
特に、CADET、REGIMEでは、究極のレース仕様でないため、クランクや不意の地面への接触にも強く設計されているのです。

ティーピーユーの特徴は、伸縮性があり、引張・引裂・摩耗に強い、衝撃吸収性があり、水蒸気を通しやすいなどのメリットがあります。
シンクワイヤーメッシュとティーピーユーの夢の融合!

実際、しばらく使って擦れてしまったと、思っても、拭き取ると綺麗に落ちるのです。

擦れに強いからタイヤ汚れも拭けばとれる

〜#4最後にアウトソールの秘密〜

[ソールの剛性指標はこちら]

  • EMPIRE SLX EC90 (数値 非公開)
  • REGUME 120N/mm
  • CADET 80N/mm

GIROもそうですが、どこのメーカーもハイエンドモデルになると固くなっていきますよね。
さまざまな議論はありますが、
ロード=レース=速いが正義 の中でのディスカッションでは、硬い方がいいかもしれません。

GIROは違います。


それぞれのライドのテイストに最適なシューズ剛性になっているのです。

それぞれ乗り方をイメージしやすく説明すると….

EMPIRE SLX :フルカーボンEC90アウトソール

超軽量、高剛性。1秒でもタイムを削りたい!トレーニングに励みレースに出るぞ!という方にピッタリ。

REGIME:カーボンコンポジット

ロードをフィットネスやクラブライド、そしてたまに出てみるファンレースなど、楽しむことを中心にロードを乗っている方に。

レジウムはカーボンコンポジットアウトソールを採用

CADET : Nylon+CARBON + グラスファイバー

気持ちよくクルージング気分にてライド。気分はツーリング気分!
タイムなんて全く関係ないよという方に最高の心地よさ。
ナイロンソールなので、歩くこともできます。

カデットはナイロンプラスカーボンプラスグラスファイバーのアウトソールを採用

さらにCADETは2ボルト(SPD、クランクブラザーズ)対応なのです!

らにカデットは2ボルト(エスピーディー、クランクブラザーズ)対応なのです!

こちら参考にどうそ!
究極にタイムを削るために鎬を削る競輪の世界。
さまざまな経験のお持ちの競輪選手の児玉さんのトピックは、色々考えさせられます。

https://ameblo.jp/104cycle/entry-12742964464.html


#5 最後に

“気持ちよく風を感じロードに乗りたい“というGIROメンバーの思い。
タイムが全てではない。
とにかく楽しいから自転車に乗る。
心地よく感じること = 長く自転車を楽しむ 

REGIME CADETは、GIROのサイクリングライフの感性の塊なのです。

日本のずっと自転車を楽しみたいロードファンに送るのが、REGIME、CADETなのです! 気持ち良い履き心地が、追求されています!
是非お試しください。

REGIME


CADET