2019.12.11

GIROシューズが履きやすく進化(GIROシューズのサイズ感とフィッティングについて)

みなさん、こんにちは。
Giro Studio Tokyo 内田です。

今回のお題は、2019シーズンで大きく生まれ変わり、これまでのイメージを覆し、
かなり履きやすく進化した GIROシューズ のサイズ、フィット感について。
実際、これまでとどこがどう変わったのか、詳しくお話ししていきます。

GIROシューズのこれまで

これまで、GIRO のシューズといえば、細い、タイトで、甲高・幅広の我々日本人にとっては合わせにくい!
というイメージがあったと思います。
(かく言う私も、これまでのEMPIRE、VR90など、モデルによっては、馴染ませるのに一苦労したこともあります。)
ワイドフィット・アジアンフィットは出さないの?
HV(ハイボリューム)モデルは?
と言うご質問も、これまでも各地サイクリングイベントでのフィッティングでも、多くのご意見もいただいてきました。

さらには、GIRO カッコいいから履きたいし、、幅がキツくてもサイズをあげて履いてます!
と言う方も多く、悩みを抱えつつも愛用いただいている方も多く、嬉しい限りですが、、
私自身、ホントに改善したい。と切に思い、
昨年、一昨年と、GIRO本社の企画開発、マーケティング、セールスマネージャーらと会う機会があるたびに、
そんな日本のお客さまたちの声を常々訴え話してきました。

実は、GIRO本社の彼らも、そういった声が今まさに重要と捉えていて、改善に取り組んでいたところでした。
彼らが日本へ来た際には、熱心に我々の話に耳を傾け、メモまで取り、さらにはその場ですぐに、本社企画開発の各担当スタッフへメッセージを送るなど、していました。

当店 Giro Studio Tokyo にも、海外からのお客さまも少なくなく、
時に、GIROと同じアメリカや、その他ヨーロッパからのお客さま、さらには日本に住むアメリカ出身のお客さまなど、みなさんをフィッティングさせてもらうと、
意外にも、「狭い・細い」と、ご意見もちらほら。。。🙄

我々日本人・アジア人だけでなく、GIROの地元アメリカ本国や他国の人などからのフィードバックも伝えたところ、実は本社の彼らもそういった意見があることも認識していました。

GIROシューズの快適性の追求

同時に開発を進めていたのは、快適性の追求。
GIROは、プロ選手へ供給することで、あらゆるフィードバックを受けるとともに、プロツアーという最も過酷な状況下で、如何にロングディスタンスもストレスなく快適に、パフォーマンスを最大限発揮し続けることができるか。ということに注視し開発、そして日々改善へ取り組んでいます。

シューズの快適性には、どれだけその人の足にフィットさせることができるか
ということが大きく関わってきており、
そのために今回 GIROシューズが、大きく改善された点が 2つ あります。

ひとつは、
GIROはこれまでにも数多くのデータを集積し、全体の3Dフォームを作成。
ごく自然な状態のペダリングフォームから、GIRO独自のシューズラスト(足型)が設計されています。
(詳細はこちらにも記載👉 シューズラスト ”足型がフィット感を決める”

実はこのシューズラスト(足型)が、シューズ成形のキモになってくるのですが、
この足型の先端部分のラウンド形状・ボリュームを細かく改善

特に近年においてのたくさんのフィードバックから統計をとり、様々なみなさんの足形に合いやすいように細かな変更を加えてきたのです。

そして、2つ目の大きな改善・変更点は、しなやかなアッパー素材の採用です。

今年6月に発表した最新モデルの IMPERIALNEW EMPIRE SLX に採用されている Synchwire メッシュアッパー 。

NEW EMPIRE に採用される プレミアム Samo マイクロファイバーアッパー

どちらも日本の大手繊維メーカーである Teijin社 との共同開発によるもので、
これは、GIROがシューズのリニューアルに際して、特に重要と捉え、パートナーシップを結ぶ Teijin社 とともに共同開発し、力を入れて改善してきた課題部分。

これまで採用してきているアッパー素材を、根本から見直すことから始め、もちろん競合他社の素材も積極的に学ぶ姿勢をもって、ごく最近のユーザーのニーズと意見も取り入れ見直していきます。

足を可能な限り快適に維持し、かつ脚力をペダリングへつなげ出力伝達するために、必要なことの洗い出し。
そして、足への負担・ストレスの無い(負担が極力少ない)適正な状態でペダリングを維持するために、
優しく、かつ、しっかりと包む(ラッピングする)必要がある。
それはもちろん、様々な足形に対応できる必要がある。

そうした様々な要素を考慮し、プロ選手によるテストや、トライアンドエラーとを繰り返します。

我々一般カスタマーからのフィードバックも、そうした過程に統合していくことで、
プロレースでの使用はもちろんですが、そこに特化しすぎることなく、
優れたパフォーマンスと快適さを維持しつつ、
どこまで日常的な使用頻度まで落とし込めるか、という使い勝手と耐久性
さらには、
補修・リプレイスパーツの充実というところも考慮し製品化へとつなげ、
我々の手元に届けられるのです。

そう、GIRO製品は、選手それぞれに専用品を供給しているわけではなく、
プロ選手が使っているのと同じものが製品として市販化され、そのまま我々も手にしています。

「プロ選手による限界域での優れたパフォーマンスの維持」
と、
「我々一般ユーザーの日常的な使用用途においての快適性と耐久性 」

GIROはこれらを、どちらも欠かせない大切な要素として 両立させています。

これにより、この新しい GIROシューズ IMPERIALNEW EMPIRE SLX は、
強度に優れた Synchwire メッシュアッパーによって、様々な足形にも柔らかくフィットし、
”まるで第二の皮膚のように” 優しく足を包み込みます。

(IMPERIAL と NEW EMPIRE SLX についての下記👇ブログ記事も合わせてご覧ください。)
「GIRO IMPERIAL & NEW EMPIRE SLX がデビュー!」
「GIRO IMPERIAL シューズの快適性」

そして、NEW EMPIRE については、
外観はこれまでのものとほぼ同じでデザイン変更のみにとどまっているようにも見えますが、
そこは、GIROが敢えてクラシックなスタイルをそのまま継承させたかったから。
実は、素材が大きく進化しており、同じマイクロファイバー素材とは思えないほどに柔らかさが増し、
特に、足先先端から拇指球・小指球周辺の内部ボリュームが広く感じられます。

(NEW EMPIRE についての下記👇ブログ記事も合わせてご覧ください。)
「GIRO NEW EMPIRE が先行入荷!」

GIROの ”ものづくり”(製品開発)へのこだわり

GIROは ものづくり(製品開発)をする際、シューズの場合は、特に重視していることは、
快適性、そしてデザインだという。
(ヘルメットの場合は、第一に安全性、そして、快適性とデザインの両立。)

ぼく自身、おもしろいと思ったのは、いつもGIROが重視することの一つに必ずといっていいほど、
言葉・キーワードに ”デザイン” を入れてくること。

なによりも優先すべきは、快適性や安全性なのはもちろんだが、常に意識的に、いやすでに無意識に?
”デザイン・イノベーション”情熱をもって心がけているということ。
・常に革新的なこと、これまでにないことへの想像と創造。
・イメージを膨らませることの大切さ。
・そこから無限に広がる可能性。
・そして、人とのつながり、様々な形によるコラボレーションへ。
「常にチャレンジングだよ!」
と、本社マーケティングディレクターの Eric はいつも笑顔を見せて話してくれるんです。
これは、GIRO社が掲げているスローガン「SCIENCE AND SOUL」に他ならない。

GIROが、常に魅力的な製品を出し続けてくる、
そしてそれらが一体どんなものがつくられてくるのかが、
いつも、心のどこかでワクワクしてる自分がいるのも、気のせいではない気がしてます。😉

全く新しい GIROシューズの誕生!

今回のGIROシューズのリニューアル、新商品 IMPERIALNEW EMPIRE SLX のデビューは、
かなり GIRO としても革新的であり、これまでとは異なり、
単にリニューアル・新商品の発表!という次元にとどまっておらず、
同時に、NEW EMPIRE シューズに関しても、同じ名称ではあるものの、これまでのGIROシューズとは違う、
全く新しい GIROシューズ の誕生。と言える、GIROの新たな改革が起こっているとぼくは捉えています。
だからこそ、
ぼくは今回のこのブログにちょっとした”熱”も入れ込んでいるのを感じてもらえたら嬉しく思います。😉

そして、このGIROの新たなシューズ技術(シューズラスト、新アッパー素材など)は、
これからの GIRO Newシューズへも積極的に取り入れられてきます。
履きやすく進化している GIROシューズ バリエーションにも、ますます目が離せません!

長くなりましたが、
最後に。
*今回ご紹介した、新しくなったGIROシューズ(特に、素材の異なる IMPERIAL、NEW EMPIRE SLX)は、
これまでのGIROシューズとは全く異なるフィット感ですので、
サイズ選択についても、これまでのGIROのサイズとは異なってくる場合もあります。
まずは、店舗にて足の実測値(足長・足幅)の計測をお勧めしています。

Giro Studio Tokyo 店舗では計測器(フットデバイス)を用いた細かな計測をさせていただき、
適正サイズを導き出します。
店舗へのご来店が難しい方は、ぜひお電話(03-6809-3998)やメールにてご相談ください。

GIRO  Love the Ride!

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内田 雅樹
内田 雅樹
学生の頃よりMTB(当時はATB)に乗って長旅や、冬はスキーで山籠り… そんな日々を経て、自転車販売にも長く携わってきた経験も活かし、現在はGIROブランドとともにライドスタイルを提案。 休日には、好みのスタイルで、お気に入りのバイクを連れてご機嫌なライドへ出たり、アート鑑賞や読書にふける。 ロード、グラベル、MTB、CX、さらにキャンプへと、ますます多方面へ遊びフィールドを拡大中。