2021.07.13

MADURO! グラベルレースイベント参加レポート(後編)

みなさん、こんにちは!
Giro Studio Tokyo 内田です。

6月26日(土)に長野県信越エリアの斑尾高原にて開催されたグラベルレースイベント ”MADURO!” の参加レポート・後編です。
(*📸 :前編に引き続き 宮下洋輔 さん撮影)

MADURO! 日本独自のグラベルレースイベント

MADURO!(マッデューロ)グラベルレースは、午前と午後、約35kmずつの2つのループで構成。
合計距離:70km、獲得:約2,000m と、距離のわりにかなりボリュームがあり、走りごたえ申し分のないコース設定。
今回は、その後半である午後ループの様子を写真多めで紹介します。

このMADURO!イベントは、GRINDURO! JAPANの前座としての役割も持っており、ある意味テストイベント。
コース設定の担当者に言わせても、今回のコースは色々な意味でかなり盛り込んでます!と。。。

要は、こうしたコース設定でどこまでできるか、どこまでが適正か、許容範囲となりうるか、ルート、時間、フィード、SS区間、配置など、全てをテストケースとして、限界値を知る上でも試されたイベントとなっていたというわけです。
ある意味本番である GRINDURO! JAPAN よりも過酷!!? とも言えるほどに。
それ故か、出走者88名中、フルコース完走者が僅か9名というリザルトも、その過酷さを物語る。

我々も例に漏れず、タイムカットの洗礼によりショートカットさせられまくり、最後のSS区間(デスクライム含む)も走れずDNFというオチがつく、、、苦笑
色々な意味で、ガッツリ詰め込まれた後半ループとなりましたが、僕らなりに思う存分楽しみぬきました.😎

午前とは逆方向への、やはり急な登坂スタート。
しかも変則的な斜面をうねるように登坂させる、なかなか突拍子もないコース設定に。
スタート直後からの激坂登坂の連続に、午後ループに突入したことをいきなり後悔するという出鼻の挫かれ具合に先が思いやられます。。汗

スキー場ゲレンデエリア周辺の激坂登坂とジェットコースターのようなダウンヒルを繰り返し、シングル、ダブルのトレイル、そして小気味良いグラベルを抜けていく。

そうしていくと程なくしてその先には、ブナの木も生い茂るこれぞ日本・斑尾のグラベルと言える趣のある雰囲気へと誘われる。

そう、ここは GRINDURO! JAPAN でも走ったルートであり、Gravel Bike Park でももちろん走ることができる、斑尾らしさが溢れワクワクの募る気持ちの良いグラベルルート。
そのトレースをしていくような気持ちで2年前を思い出しつつ進みます。

この午後ループの中でも、序盤の斑尾高原周辺の起伏の多い地形を利用した入り組んだトレイルや、グラベルルートは、木々も生い茂り雰囲気も良くアドベンチャー感が高いということもあり、走りごたえがありかなりオススメできます!

2年前のイベントでは、雨により泥と木の根で滑りタイヤを取られまくり、かなり難儀した幅の狭いトレイルも、ドライコンディションであれば下りでも適度なグリップが得られ走りやすく楽しみ度もアップ!

現在ではすでに Gravel Bike Park が常設でオープンしているので、こうしたイベント以外にも、個人やグループなどでいつでも気軽に楽しむことができるのは嬉しい限り。

気持ちの良いトレイル&グラベルを進んだ先には、、とても素通りできない異質な雰囲気を放つ八幡神社が姿を現す。
やはりここでも、レースイベントと言えども写真撮影に余念がない我々はもちろん小休止。😄

タイムカットの時間が迫ってます!
ということもすっかり失念し、、撮影を存分に楽しんだ後は、野尻湖へ向かうルートの先を急いではみたものの、この先のフルコースとの分岐で敢えなくショートカットルートへ誘導される。

なぜか、ショートカットしたルートでも、倒木もあり意外と険しいアドベンチャーに。

ショートカットと言えど、さにあらず!

そう思わせてくれたのが、野尻湖を望むこの絶景。
じわりじわりと、標高約1,000mほどまで登ってきたご褒美のこの景色に、しばし呆然としてしまいました。

ここから先のグラベル区間は、高低差で200mほど一気に駆け降りてくるのだが、これまた砂利を多く含んでいて油断するとタイヤを持っていかれそうになり、なかなかスリリング!

長く楽しいグラベルを下りきると、舗装路の登りへ。
しかし、この舗装路がまた長いこと。。。(苦悶)

この舗装路登りでは全く脚が回らず、、案の定というべきか、SS2区間への分岐にてタイムリミットギリギリアウトとなってしまい、ここでDNF。

しかしこの入口を覗くと、まず乗車不可??と、行く気を削がれるぬかるんだ泥の急登!!!

最後のSS2を挑戦できなかったのは心残りではあるけれど、それ以上に、
今回ご一緒させてただいた仲間と共に共有できた体験・経験は、どれもとても素晴らしく思い出深いものになりました。
ただただ、体力のなさを痛感というオチでしたが、ここは次回への教訓に。

この場を借りて、今回ご一緒させていただきましたみなさんに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。🙇‍♂️

グラベルイベントへ向けて

ここで少しバイクのお話を。

マウンテンバイクの場合、こういった砂利や泥などコンディションが悪い状況であればあるほど有利に、そして乗車姿勢も安定することから、コントロールもしやすく快適に楽しむことができると思います。
前回の GRINDURO! JAPAN ではハードテールマウンテンバイクで、そして今回の MADURO! ではグラベルバイクで参加。

そうした経験を踏まえ、ぼくが思うには、MADURO! のような本格的なグラベルレースイベントの醍醐味としては、ドロップハンドルのグラベルバイク(またはCXバイクなど)で臨んでみることをお勧めしたい。

前回の GRINDURO! JAPAN では、ぼくは下り系ハードテールMTBで参加し、アップダウンの激しい泥のグラベルを走り倒し、下りはもちろん存分に楽しめましたが、30kmという短縮された短い距離でも相当お腹いっぱいになってしまっていました。

比較して、グラベルバイクは、ドロップハンドルのバイクの中でも、タイヤ幅の許容量も大きく、乗車姿勢もロードとMTBの中間ほど、さらにハンドル幅もやや広めにすることで安定感もあることから、中〜長距離も疲れにくくこなしやすいという大きな利点があります。
今回ぼくが持ち込んだ Topstone Lefty もタイヤの太さもさることながら軽快で、下りの安定感も抜群。登りでもかなりバランスが良かった。

もちろん、楽しみ方は皆それぞれ自由で、コース上のどのパートを存分に楽しむか、によって選択するバイクにも個性が出てくるところ。それがこのイベントの醍醐味であり、楽しみ方の一つでもあります。
そう、このグラベルイベントでは自由な楽しみ方ができるからこそ、ぜひとも、
これまでの発想にとらわれず、新たな試み、楽しみ方にも挑戦してみて欲しいと思います!

最後に、
今回ぼくがこの過酷なグラベルレースにも集中して走ることができた装備品をご紹介。

ヘルメット:HELIOS SPHERICAL
シューズ:EMPIRE VR90
ジャージ:NEW ROAD JERSEY
ショーツ:HAVOC H20 SHORT
グローブ:TRIXTER
サングラス:SMITH  SHIFT MAG
*インナーショーツとして、ASSOS ビブショーツ を着用。
(それぞれの商品詳細については、リンク先をご参照ください。)

 

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。

今回の MADURO! グラベルレースイベント詳細や、グラベルバイクパーク斑尾、またはグラベルへ向けての装備についてなどなど、お店でもいつでもお話しさせていただきますのでお気軽にお声がけください。

#Maduro  #GiroGravel  #GiroGravelBikePark  

#Grinduro  #GrinduroJapan 

 

内田 雅樹
内田 雅樹
学生の頃よりMTB(当時はATB)に乗って長旅や、冬はスキーで山籠り… そんな日々を経て、自転車販売にも長く携わってきた経験も活かし、現在はGIROブランドとともにライドスタイルを提案。 休日には、好みのスタイルで、お気に入りのバイクを連れてご機嫌なライドへ出たり、アート鑑賞や読書にふける。 ロード、グラベル、MTB、CX、さらにキャンプへと、ますます多方面へ遊びフィールドを拡大中。