ビンディングペダルのメリットはたくさん、速さ・効率?
フラットペダルだともっとライドに自由さ気楽さを求められる。
実際にビンディングペダルの恩恵と、フラットペダルの自由さ、どちらがいいのか?
と言ってしまうと身も蓋もないのですが、たまにイベントなどで話していると以下のようなやりとりをすることがあります。
お客様:「ロードバイク乗ってるのですがビンディングペダルにした方がいいんですよね?」
GIRO:「乗り方のスタイルによると思いますが、どうしてそう思われるのですか?」
お客様:「なんか自転車乗りの一つのステップで、ビンディングの方が速いし、自転車乗りの仲間入りって感じがして…」
正直ライドに求めるコトで変わります。
◆ビンディングペダルのメリット
・引き足が使いやすい
・使いこなせば速さに直結
・ロード系のレースではビンディング一択(長距離・クリテ)
・荒れている路面でもガッチリペダルをキャッチ
◆フラットペダルのメリット
・自転車を降りた際の移動の自由度が高い
・軽さ
・一瞬で足が出せる(転倒の回避)
・登りと下りで足の位置を調整できる(下りでは若干土踏まず寄りに足を置いたりできると楽)
・足に違和感や疲れを感じたときの回復のしやすさ
・転倒時のリスク回避
ライドに何を求めるかで選択が変わりそうです。
今回特に意識してペダリングしていましたが、よくビンディングを使ってできることで言われるのが『引き足』ではないでしょうか。
確かに上手く引き足を使えると『スピード』に直結します、ビンディングでそれを行うことで効率も良いです。
この引き足ってペダルが一番下の位置から半分位戻るまでの位置(反対側の足が力が入り始めるまでの所)の状態で、自分の足の重さがペダルに残っているから、それを引き上げるのが引き足の第一歩。
つまりペダルを引き上げているのではなく、自分の足の重さ分を抜重している(自分の足の重さを引き上げている)イメージです。
それならフラットソールシューズでも十分できるなと以前から感じていました。
なぜなら抜重だけなら、ペダル自体を引き上げていないから。
(もちろん円運動なので、ロスが無いようにペダルの軌道でしっかり足を回転させる必要はあるけど、それは乗っていくうちに慣れる。)
ビンディングは長距離を走る際に助けになりますが、こうして見るとフラットペダルのメリットも十分あります。
ちなみに参考までにですが、BMXレースでは14歳まではビンディングペダル禁止です。
理由はいくつかありますが、技術的にペダルがくっついている事に頼ってしまうことを避けるのも一つの目的のように感じます。
なんだかまるでフラットペダルが超オススメみたいな感じになってない?
ビンディングはダメなの?
いえいえ、そんなことありません。
ビンディングにはビンディングの強みがあります。
スプリント的なペダリングに対してはビンディングが絶対的に有利です。
究極を言うと競輪がそうであるように。
(システムは違えど、ペダルとシューズを固定するという意味では同じ)