コアなシングルトラック愛好家に支持さえるNo1シューズは?
多分それは 5.10しかもマニアックなモデル
では、ベストな日本のトレイルシューズ(SPD用)は?
まずはGIROにランブルがどのような思いで作られていったのか、GIROマーケティングディレクターのエリック リヒター氏に聞いてみた。
写真左がエリック
実はRUMBLE VRは、すでに5年の歳月が経ちGIROの中で一番息の長いシューズで、
今となってはいつの間にか世界の定番商品になっているんだ。
心の奥底にある、土遊びをしたいという遊び心を秘めたシューズ。生粋の山へのアプローチシューズを想定しつつも、コミューティング、サイクリング 、仕事へのアプローチシューズにもなる。とにかく自転車を漕ぐことと、歩くことを想定しているシューズなんだ。
そのエリックの言っていることがどのようなことを意味しているのか紐解いてみてみた。
今回は日本を代表する他社のコミューティングシューズとの比較をしてみよう。
この種のシューズを紐解くことも稀であると思うのでご一読の価値あり。
クロージャーシステムはどちらも紐ではあるが、シューホールの数がRUMBLEは7個と他社より多く、様々な脚の形状にフィットするように作られている。
もちろん紐を結んだ後の処理もきっちりと収めるストラップがついている。
これで、チェーンリングに紐が絡んだりという恐ろしい心配もしなくて良いし、このストラップのおかげで紐が暴れて緩みだすことも激減である。
RUMBLEは、基本ナイロンメッシュの素材に必要部分マイクロスウェードにて強化されている。 そのため、通気性が良いので蒸れにくい構造となっている。
もう一つが足を曲げたときに足が痛くならないよう、タン周りに遊びができるようにアッパーの形状が工夫されている。サイクリングでは、かがむことも多いかと思うが足首が痛くなることもない。
1番目を引くのが泣く子も黙るVibramのロゴマーク。
GIROは西海岸のサンタクルズに本拠地を置くブランドであり、アップルやパタゴニアなどクリエイティブな集団が集まる環境でもあり、世界最新のマテリアルや情報が行き交う場所でもある。
自然の中で遊ばせてもらっている自転車だからこそ、環境問題にもしっかり向き合う姿勢がGIROのスタイルである。
このRUMBLEに使用するソールはECOSTEPと呼ばれる30%以上ラバーのリサイクルされた材料を使用している。しかし、ただのリサイクル材料でなく、しっかりグリップパフォーマンスを持ったものが採用されている。後ほど、そのグリップの違いを見てもらえればただのラバーを貼り付けたものとの違いがわかる。
クリートは様々な乗り方にフィットするように前後方向に調整がもちろん可能だ。
脚力や脚の形状、経験値、自転車の遊び方によって位置を変えられるのがユーザーフレンドリーなところ。
ランブルは土踏まずが凹んでいる。他社はフラットな形状。
これが意味するところは….。
地面は常にフラットでない。凹凸が少なからずある。アスファルトでもだ。
凸凹するところに面で着地すると、靴はカタカタと安定しない。
RUMBLEのような形状であると、点で支えているので、様々な路面形状に影響されにくい。山用のシューズがそのような形状になっているのはそのためである。
大工さんの作業台、自転車のスタンドも真ん中が窪んでいるのがよく見てみるとわかる。
びっくりしたことに、RUMBLEはシャンクと呼ばれるシューズに剛性を持たせるプレートが前から後ろまで入っていた。これが、しっかりしたペダリングを支えてくれる。
他社は踏む部分のみのシャンクとなっていた。
この違いはしっかりとペダルを踏むとよくわかり、RUMBLEはしっかりと脚の力をダイレクトに伝えてくれる感触があるが、一方はフワフワとした感触となる。
RUMBLEでは、土踏まずのサポート部分がモールド整形されている。
どちらもEVA素材になるがRUMBLEの方がしっかりとした感触。 他社のものは、ミッドソールが柔らかくふわふわした履き心地である。 こちらは好みが分かれるところ。
RUMBLEは、かかとから着地し爪先で蹴るという動きに忠実に作っている。