SRAM / ROCKSHOXのダウンヒル(DH)ラインが2026年モデルとしてフルアップデート。
刷新されたのは、ドライブトレイン(変速系)・ブレーキ・フロントフォーク・リアショックというバイクの根幹を担う主要コンポーネントです。
高速化が進む現代のダウンヒル/エンデューロにおいて重要なのは、単なるパワーではなく、高負荷域でも破綻しないコントロール性と予測可能性。
2026年モデルでは「より高いスピード域でも安心して攻め続けられる性能」をテーマに、各パーツがレース現場のフィードバックをもとに進化しました。
XX DH Transmission|高負荷下でも踏みながら確実に変速できる性能へ進化

スタートダッシュの加速時でも変速安定性を強化
最大の進化は、ペダリング中でも成立する高負荷シフト性能。加速区間や荒れたセクションでも踏みを緩める必要がなく、タイムロスを最小限に抑えます。
スタートスプリント(2000W/15m)での変速比較では到達速度が約2.7km/h向上。わずか0.05秒差ながら約1.5m先行できる計算となり、ミリ秒を争うDHにおいて大きな優位性を生みます。

主な技術特徴
- 高負荷対応のDH専用トランスミッション設計
- チェーン暴れ・ノイズを抑えた高い静粛性
- 転倒やヒットを前提とした高耐久構造
- XDスリムドライバー採用でリアホイール横剛性を向上
- スポークブレース角の最適化
- 高入力時でもホイールがヨレにくい設計
単なる変速機ではなく、レース展開を安定させる戦術的ドライブトレインへと進化しました。
Maven|制動力はそのままに、コントロールが思いのままに。
レバー操作に対する効き方をよりコントロールしやすく改良

SRAM史上最大クラスの制動力はそのままに、
レバレッジ比(てこ)を改良し、ブレーキの効き始めから最大制動までのつながりを自然に調整。
・軽く握れば穏やかに減速
・強く握れば一気に止まる
“握った分だけ素直に効く”特性になりました。

これにより、コーナー進入時の微妙なスピード調整がしやすく、荒れた路面でもロックしにくい安定したブレーキングが可能に。
「止まれる」だけでなく「思い通りに減速できる」安心感が大きく向上しています。

主な技術特徴
- SRAM史上最大クラスの制動力
- 新レバレッジ設計による扱いやすいブレーキフィーリング
- 高い耐フェード性能
- 軽い入力で確実に減速でき、腕の負担を軽減
- A1モデルをB1仕様へ変更できるレバーチューニングキット展開
BoXXer|安定感を高め高速域での姿勢制御を強化

サスペンション挙動の一貫性を向上
最新BoXXerは、荒れた高速セクションでもフロント姿勢が乱れにくい設計へ進化。初動から終盤まで動きが読みやすくなり、スピード域での安定感が向上しました。

主な技術特徴
LinearXLエアスプリング(新設計)
- 初動のしなやかさを向上
- 中盤の支持力を強化
- 終盤の確実なボトムアウト制御
ButterWagon Technology(新潤滑構造)
- ストロークに応じたオイル循環
- ロングランでもフリクション増加を抑制
- 路面追従性とトラクションを維持
ButterCups振動吸収機構
- 高周波振動を物理的に遮断
- 手や腕の疲労を軽減
衝撃を吸収するだけでなく、スピードを支える足回りへと進化しました。
Vivid Coil|ボトムアウト制御を強化しストローク全域の予測性を向上

ABO機構を進化させエンドストローク制御を強化
コイルスプリングのリニア特性を活かしつつ、Adjustable Bottom Out(ABO)機構をアップデート。ストローク後半20%の圧側減衰を5段階で調整可能となり、大入力時の挙動をより正確にコントロールできます。
主な技術特徴
- HSC/LSC独立性を高めた新ダンパー設計
- ベースバルブ刷新でIFPフォース40%低減
- 初動感度向上
- トラクション向上
- ABOによる能動的なエンドストローク制御
- セットアップの簡略化
不要なばらつきを排除し、安定感とスピードを両立するリアショックへと進化しています。
予測可能性と安定感を高め“安心して速く走れる”システムへ進化

2026年SRAM / ROCKSHOX DHラインに共通する進化の軸は、「予測可能性」「安定感」「高負荷域での信頼性」。
・踏みながら変速できるドライブトレイン
・握った分だけ効くハイパワーブレーキ
・スピード域で姿勢を乱さないフロントフォーク
・精密にボトムアウト制御できるリアショック
すべてが連動し、限界域でも破綻しないトータルパフォーマンスを実現しました。


