LOOK KEO BLADE POWER 佐野淳哉 インプレッション

「もう、このペダルでいい」と思わせる完成度。 KEO BLADEの極上の踏み心地はそのままに、進化したペダル式パワーメーター

先日、この製品の存在を知り、「果たしてLOOKのパワーメーターとはどんなものか」と実際に使用してみました。結論から言うと、「もはやこのペダルでいいのではないか」と思わされるほどの完成度です。


ここまでKEO BLADEを使い続けて、そのダイレクトかつ機械感のない自然な踏み心地が気に入って使って来ましたが、この良さを失わずにパワーメーターを搭載したアクスルを搭載したこのペダルはライドパフォーマンスを下げることなくパワー管理ができる武器です。


KEO BLADEの「自然な踏み心地」はそのまま

スタックハイトはパワーメーターを搭載しながらKEO BLADE(8.5mm)から2.3mmの増加の10.8mmに抑え、ペダル型パワーメーター界でもトップクラスの低さを達成。

インドアバイクで使用している、KEO2MAXと比較するとむしろ低くなります。

左: パワーメーターペダル 右: KEO BLADE

クランクからペダルまでの距離(Qファクター)は通常のペダルと変わらない53mmなので、使い心地は通常モデルとほぼ変わらず、ペダルに乗ったら違いがわかりません。

外観からも普通のペダルにしか見えなく、メカメカしい感じは皆無です。
あえて感じるとするとペダルシャフト部分に埋め込まれているセンサーが少し見えることくらいです。


スマートな自動起動と、手軽な専用充電システム

起動、充電は至って簡単、起動はペダルを回せば自動ですし、充電は電池ではなく内部バッテリーなので専用コードで充電できます。
上記の画像の半透明の部分が充電アダプターで、これは黒いコードとは分離可能、USB-Cに取り付けられます。


専用アプリでスムーズな初期設定

ペダルを使用する前は、LOOKの専用アプリで設定を進めていきます。
「すぐに使いたい!」という私のようなタイプには、最初は少し手間に思えましたが、手順通りに追っていけば特に障害に感じる部分もなくスムーズに完了しました。

このアプリで個人設定や、ペダルの校正、左右のペダルのセンサーの連携なども行えます。
この辺りは他のペダルでも同じだと予想していますが、LOOKアプリもこの辺りはしっかり用意してくれているので初めての方、他製品から移行された方でも不安なく扱えます。


高い測定精度と、違和感のない移行

気になる精度の部分ですが、今回ROTOR IN POWERと比較してみましたが、おおよそ4~5wattほどの差がありました。この辺りは精度誤差としてはそこまで大きくないのではないかなと思いますし、踏み込んだ感覚も私の体感とずれはなかったです。


ペダル型パワーメーターにされる方の中には踏んだ感触が変わることを気にする方もいらっしゃると思いますが、このKEO BLADE POWERは全く違和感なく移行できます。
ビンディングペダルの元祖であるLOOKの妥協のないこの製品をお試しいただけたらと思います。


まとめ

ビンディングペダルの元祖であるLOOKが、一切の妥協なく作り上げたこの製品。
ペダル型パワーメーターを探している方はもちろん、既存のKEO BLADEユーザーの方も、ぜひ一度その高い完成度をお試しいただけたらと思います。

佐野 淳哉(さの じゅんや)

2014年全日本選手権個人ロードレース優勝。大学から始めた自転車競技で運動嫌いからプロ選手へ。2024年プロを引退。

現在は解説やインプレッションなど自転車に関わり、デフリンピックのコーチも行い文部科学省から表彰。