MTBのパーツで絶対に外せないパーツといえば「サスペンションフォーク」
数あるブランドの中でも、市場を二分する絶対的なトップブランドの位置に君臨している「ROCKSHOX(ロックショックス)」についてご紹介します。
「みんな使ってるけど、あまり詳しくは知らない…」
「他のブランドにはない魅力を知りたい」
という方も少なくはないと思います。
今回はROCKSHOXの歴史から、現行のモデル別ラインナップ、最上位グレード『ULTIMATE』とは、そしてフルモデルチェンジしたZEB / Lyrikの注目ポイントまで、初心者の方にもわかりやすくギュッとまとめて解説します!

ROCKSHOXの今に至るまで
「MTBのサスペンションの歴史は、ROCKSHOXの歴史 そのもの」と言っても過言ではありません。
1989年
創設者であるポール・ターナーらによってROCKSHOXが設立しました。
当時、「リジッド(サスペンションなし)」が当たり前だった時代に、世界初の量産型フロントサスペンションフォーク「RS-1」を投入します。これが後のMTB界に革命を与えます。
1990年代
「Mag21」や初代「SID」といった名作フォークを次々と発表。
世界選手権やオリンピックの表彰台を独占し、「マウンテンバイクにはフロントサスペンションが必要不可欠である」という常識を世界に植え付けました。
2002年
コンポーネント大手のSRAMに買収され、資金力と開発力が爆発的に強化されます。
駆動系やブレーキをベースとした、現代の先進的なサスペンションフォークへと進化を遂げていきます。
現在
路面状況をセンサーが毎秒数百回感知してフォークの減衰力を自動で制御する、ワイヤレス電動フロントフォークシステム「Flight Attendant(フライトアテンダント)」を実用化しました。
今なお世界のサスペンションテクノロジーを牽引し続けています。
実は、ROCKSHOXとCANECREEKには深い関係が!?
ROCKSHOX誕生当時、サスペンションを大量生産する設備がなかったため、CANE CREEK(厳密には前身)の工場が製造を請け負っていました。
そもそもなぜ「ショックス」なのに「SHOX」と書くのか?
英語で「衝撃」は「SHOCK」、複数形なら「SHOCKS」となるのが普通ですが、ブランド名は「ROCK”SHOX“」です。
これは1980年代後半〜90年代当時のアメリカの若者カルチャーの流行りで、「あえて最後の『KS』や『CKS』を『X』に置き換えるのがカッコいい」とされていたためです。(例: Thanks → Thanx)
今で言う「エモい」の感覚に近いノリでつけられた名前が、そのまま30年以上経った今も世界的大企業のブランド名として残っています。

【一目でわかる】モデル別ラインナップ一覧
走るスタイル(カテゴリー)に合わせて、フォークの種類が明確に分かれています。
| カテゴリー | モデル名 | ストローク量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| XC (クロスカントリー) | SID SL | 100〜110mm | 軽さを極限まで追求した、純レース仕様 |
| トレイル | Pike(パイク) | 120〜140mm | トレイル用フォークの王道。軽さと剛性のバランスが優れた名作 |
| オールマウンテン | Lyrik(リリック) | 140〜170mm | 軽さと適度な「しなり」が特徴。登りも下りも軽快に走れる |
| エンデューロ / E-MTB | ZEB(ゼブ) | 170mm | DHに近い走破性と、ヨレない剛性を掛け持つ |
| DH (ダウンヒル) | BoXXer(ボクサー) | 180〜200mm | あらゆる激しい衝撃を無効化する、下り専用の最高峰 |
最高峰グレード「ULTIMATE(アルティメイト)」とは?
【低】 BASE ➔ SELECT ➔ SELECT+ ➔ ULTIMATE 【高】
グレードは、右にいくにつれハイグレードとなります。
最上位のULTIMATEには、現時点でROCKSHOXの持つ最新鋭のテクノロジーが詰め込まれています。
最高峰のダンパー
乗り心地(オイルの流れ)を、最も細かく自分好みに調整できます
究極のスムーズさ
最高級サスペンションオイルと低摩擦シールで、動き始めの引っ掛かりが一切ありません
ButterCups(バターカップ)
手元に伝わる細かい振動を約20%カットするクッションを内蔵
腕の疲労を劇的に低減してくれます
【新型】ZEB & Lyrik フルモデルチェンジの注目ポイント


人気の2モデルが、形も中身もゼロから完全に生まれ変わりました。
前作と比べ、特に4つの新機能が追加されました。
Linear XL AirAnnex
空気の入る部屋を大きくしたことで、「最初はフワッと柔らかく、奥にいくほどコシのある硬さに」という理想のクッション性を実現

Charger 3.2 ダンパー
「高速で縮むとき」と「低速で縮むとき」の硬さを、お互い邪魔することなく完全に独立して調整可能に。ダイヤルに数字がついたので、セッティングで迷子になりません。

ABO
ジャンプの着地などでフォークが限界まで縮みきる直前ラスト20mmの硬さを、六角レンチで調整可能。「ガツン!」という激しい衝撃を防ぐお守り的な機能です。
ButterWagonTech
フォークの内部に微細な「くぼみ」を作り、動くたびに自動でオイルを巻き上げて内部を潤滑。
いつでも滑らかな動きをキープします。

【購入時の注意点】
ブレーキローターのサイズ制限
ZEBのようなタフなフォークは、フォークの剛性が高すぎて、小さなブレーキではローターが負けてしまうため「ミニマムローターサイズ(最小径)が200mm〜」という最初から小さなローターが使えない制限があります。
ROCKSHOXであなたのMTBライフを次のステージへ!

世界で初めて量産型サスペンションを生み出し、今なお「Flight Attendant」などの最先端技術でリードし続けるROCKSHOX。
エントリーグレードから最高峰の『ULTIMATE』まで、すべてのライダーに最適な選択肢が用意されているのが最大の魅力です。今回フルモデルチェンジを果たした「ZEB」や「Lyrik」をはじめ、その滑らかな動きと圧倒的な安心感は、あなたのMTBライフを何倍も楽しくしてくれるはず。
あなたの走りにぴったりなフォークを見つけてみてください!


