山の中でパンクしてしまっても、1分でリスタートできる最強パンク修理剤 “B.A.M!”

Muc-Offの「B.A.M!(Instant Puncture Repair)」は、CO₂ボンベのようにエアを入れながら、泡状のシーラントを一気にタイヤへ注入できるライド中の救世主です。

Muc-Offのシーラントでは、6mm(ロード用は7mm)までのパンクに対応できるとされていますが、タイヤサイドのようなシーラントが届きにくい箇所では、完全に塞がりきらない場合もあります。
そこで今回は、
「BAMなら、そんなサイドカットでも本当に塞がるのか?」

をテーマに、実際に検証してみました。
実験内容

- 使用タイヤ:29 x 2.6(トレイル/エンデューロタイヤ)
- パンク箇所:サイド部分(バルブから最も遠く、シーラントが届きにくい場所)
- 損傷サイズ:直径4mm(木ネジをねじ込み → 抜いて穴を再現)
- タイヤ状態:完全に空気が抜けた状態からスタート
実施方法

- タイヤのサイド部に直径4mmの木ネジをねじ込む。
- ネジを抜いた直後、完全に空気が抜けていることを確認。
- そのままB.A.M!を注入。
- タイヤを回転させて泡状のシーラントが浸透し、穴が塞がるかを観察。
- BAMの注入開始から、完全に穴が塞がるまでの所要時間も計測。
結果:約1分で完全に密封成功!
BAMを注入し始めてから約1分後、穴は完全に塞がりました。

注入直後、半分ほど入れた段階ではまだ穴には届いていない様子でしたが、その後泡が膨張して広がり、タイヤ内部を移動。
やがてサイドカット部分から元々入っていたシーラントと泡が一緒に滲み出て、完全に密封されました。
■レース中、パンクしながら走ったズタズタのタイヤは…?
クロスカントリーのレース中にパンク、空気がベコベコになった状態で走りまくり、リム打ちやサイドカット多数のタイヤは果たして塞ぐのか…。
タイヤ:29×2.4




穴の数は9箇所以上。
これで止まれば相当優秀なアイテム。
結果は?
レース中であればギリギリ完走できるレベルには塞がった。

サイドカットやタイヤ接地面(ゴム層がある部分)は問題なく塞がり、ブツブツと漏れは無し。

ですが、リム打ちして噛み込んでしまっている場所の穴は完全には塞がり切らず、
30分でベコベコに。

ただ、これだけ穴が開いた最悪の状況でも、なんとか30分は持ってくれるので、とりあえずレースは完走できそうです。
検証から得られたポイント
- BAMの泡状シーラントは粘性が高く、タイヤ内部の壁に沿ってじわじわと広がる特性があります。
- シーラント単体では流動性が低く届きにくい箇所も、エア圧とともに強制的に送り込まれるため、サイドカットにも有効。
- MTB(29インチ)であれば、BAM1本でタイヤ1本分に対応可能。

泡状のシーラントとタイヤ内の既存シーラントがタイヤ全体に広がる

噴出した泡は空気に触れると粘着質になり、タイヤの裏側にしっかりと密着。
タイヤを外して内部を確認すると、泡状のシーラントが全体に広がっているのが分かりました。

また、泡が落ち着いた後にタイヤを開けてみたところ、サイドウォールまでシーラントが行き渡っていることが分かります。

サイドまでシーラント行き渡らず塞がり切らない場合でも、BAMがタイヤ内側をフォームで埋め尽くす事で、サイドカットにも対応します。
まとめ:シーラントでは塞がり切らないサイドカットも、BAMなら1分で復旧
- 通常のCO₂ボンベでは「空気は入っても穴は塞がらない」
- シーラント単体では「穴は塞げてもエアが足りない」
→ どちらの課題もBAM1本で解決できるという結果になりました。

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夏のトレイルこそ、BAMの出番!
夏場のトレイルでのパンクは、修理だけでも大変。
暑さに加えて虫も寄ってきて、作業中のストレスは想像以上です。

BAMがあれば、手を汚さず、汗もかかずに一瞬で修理&空気充填。
しかもチューブレスでもチューブドでも使える万能さ。
トレイルだけでなく、ゲレンデやバイクパークなどでも、ライドを中断せず復帰できる心強いアイテムです!
今回紹介したアイテム