GIROは約40年前にアメリカ、カリフォルニアのサンタクルズで創業し、世界で初めて発泡スチロールにポリカーボネイトの外装を纏ったヘルメットを世に出したことで有名になりました。
2010年以降にはシューズの展開もスタート、現在ではよく見るシューレーススタイルや、ニット素材のシューズはGIROが先駆けて製品化に着手したもので、GIROのシューズ作りは徹底して履く人へのフィッティングを考えています。
そして2021年マウンテンバイク用のフラットシューズのソールがVibramからGIROオリジナルのTACKラバーになりました。
そんな背景を持つGIROの視点でフラットシューズをご紹介してみます。
ここで指す「フラットシューズ」は自転車用であることを前提といたします。
簡単に言うと、自転車用のスニーカーということになります。
普通のスニーカーではダメなの?
歩くことをメインに考えているスニーカーは、基本底面を横から見るとラウンド形状に。
もちろん一番は地面を歩きやすいよう考えられています。
(もちろんペダルとの相性は一切考慮されていません。)
やはりペダルの上で常にバランスを取り続ける箇所になるので、ペダルとの相性と、適度な剛性感が非常に重要です。
特に下の画像のように、左右方向への動きが抑制されるのが、ペダリングパワーを逃さないし、足の疲れにも繋がりにくくなります。
ビンディングが速く走れるという情報だけが先行しているかもしれませんが、やはり少しの慣れが必要です。
「いざという時」が割と多いのがマウンテンバイク、そんな時にパッと足が出せるのも重要。
マウンテンバイクの場合フラットペダルの方が練習になるというのもありますが、フラットペダルには、自由さというか、速さだけではない楽しさに魅力を感じている方もおられるかもしれません。
きれいにペダリングできればビンディングだとより効果が発揮できますが、余計なことを何も意識せずにフラットペダルという選択もOKです。
1, 軽い
2, ソールが薄い
3, 情報が伝わる
4, グリップ力
5, コントロール性
周りのベテランに聞いても、だいたいこれになってきます。
TRACKER fastlaceはなんと331g(42片側実測)
バイクは多くのお金をかけて軽量化するのに、シューズだけで100gとか150gとかプラスになるのはモヤモヤしてしまいますね。
調べた中で他社だと薄いもので18-19mm。
TRACKERをはじめ、GIROのフラットソールは11mm。
今ペダルは薄いものを求めていく傾向ですが、例えばTRACKERソールに+7mmあったとしたら、ペダルだと両面あるから+14mmです。
とても検討の余地のある数字です。
重心を下げることも重要ですが、足裏でペダルを掴む感覚、どちらかというとこれが重要。
海外ブランドもしっかりしてます、シューズとペダルはしっかりグリップもします。
ただ、足裏でペダルを掴む感覚が欲しいならGIRO!
日本人は繊細な感覚を大切にするというか、ペダルを感じられる、路面の情報をもっと掴めた方がいいというか。
バイクの挙動、特に見えていないリアタイヤからの情報がペダルからシューズを介して掴めるかどうかが重要かもしれません。
GIROオリジナルのTACKラバー
ブロックの形状が台形になっていて、並びが不規則!
この不規則性がペダルへのかかりの良さと、咄嗟に足を出したい時に出せる!
同じフラットシューズでダウンヒル寄りなLATCHやDEEDと全く同じコンパウンドを採用。
なので、ペダルとの相性はお墨付き!
これはアッパー素材との組み合わせによるもの。
TRACKERのアッパーは薄く通気性、速乾性が高いが、伸びないので動かした時にすぐ一緒に反応してくれる。
ただ、素材が薄く、踏ん張った時はLATCHやDEEDに比べると動いてしまう感覚はあり。