Introduction

ペダルの歴史を変えてきたブランド

LOOKの歩みは、単なる製品年表ではありません。
安全性、固定力、軽量性、快適性、そして伝達効率。
ライダーがより自然に、より確かに踏めることを目指して、時代ごとに進化を重ねてきた歴史です。

1951–1963

原点は、固定機構の発想にある

LOOKは1951年、フランス・ヌヴェールで創業しました。創業当初は、ボール用ブラダーや高級レーシングバイク向けのフレーム、コンポーネントを製造していました。

創業者ジャン・ベイルは熱心なスキーヤーでもあり、自身の事故をきっかけに、靴ひもではなくプレート式で固定する新しいスキービンディングを発想します。

この発明は後のスポーツ界を大きく変える出発点となり、1963年には高い保護性能と性能を備えた初のピボット式ビンディング「N17」が誕生しました。

1983

ブランドが大きく動き出した転機

1983年、LOOKはベルナール・タピエ・スポールグループの傘下に入り、新たな局面を迎えます。

ベルナール・イノーを迎えた体制のもとで、ブランドはレースシーンでの存在感を高めていきました。

さらに、ラ・ヴィ・クレールのチームジャージとともに印象的なビジュアルアイデンティティが生まれ、LOOKの名はより強く認識されるようになります。

1984–1985

PP65が、ビンディングペダルの原点になった

1984年、LOOKはスキー用ビンディングの概念を自転車へ応用し、PP65を開発します。安全性と高いパフォーマンスを両立した、最初の自動ペダルです。

翌1985年のツール・ド・フランスでは、まだ多くの選手がトウクリップとストラップを使う中、ベルナール・イノーがこの新しい機構を実戦投入しました。

ステージ14で大きな落車を喫しながらも翌日も走行を続け、その年のツールを制覇。PP65は、LOOK PEDALの歴史だけでなく、自転車界全体の技術的転換点となりました。

1986–1990

自転車でも先端へ

LOOKはペダルだけでなく、自転車そのものでも革新を進めていきます。1986年には、極秘の研究開発を経て初のカーボンフレーム「KG86」を発表しました。

ハンドメイドで製作されたこのフレームは、カーボンにケブラーを組み合わせることで、剛性とハンドリング性能の向上を狙った設計でした。

さらに1990年には、剛性、空力、造形美を満たす初のモノブロックカーボンフレーム「KG196」を開発。車体の進化と足元の進化を同時に進めていく姿勢が、この時代のLOOKを象徴しています。

1986

初のカーボンフレーム
KG86

1990

初のモノブロックカーボンフレーム
KG196

1990–1996

調整機構と快適性を磨いた1990年代

1990年、LOOKはKG196の開発に加え、パワーや消費エネルギー、走行時間、速度、距離などを計測できるオンボードコンピューター「MAX one」も開発しました。

1993年には、新しいペダルPP286とPP76にDYNAMIC POSITIONERとFREE ARCを導入。ペダルは調整可能となり、ライダーにより高い快適性をもたらします。

1994年には、KG171、ERGOSTEM、ERGOPOSTを組み合わせた新たな提案が数々の勝利につながり、1996年にはKG296 PKVのトラックフレームがアトランタ五輪で6個のメダル獲得に貢献しました。

1993

PP286とPP76にDYNAMIC POSITIONERとFREE ARCを導入し、快適性と調整幅を拡大。

1994–1996

KG171の成功とKG296 PKVの五輪実績が、LOOKの存在感をさらに高めました。

2004

KEOが、新しいスタンダードになった

1998年の体制変更を経て、2004年に新しいKEOペダルが登場します。

95gに凝縮されたカーボン技術と、新しいクリートシステム。KEOは軽量性と扱いやすさを高い次元で両立し、LOOK PEDALの新たな基準となりました。

この時代、KEOは多くのトップライダーに使用され、再びLOOKの存在感を大きく高めていきます。

2009–2010

KEO 2 MAXとKEO BLADEが新しい感覚を生んだ

2009年から2010年にかけて、LOOKは再びペダルの進化を加速させます。技術革新への取り組みは、工業所有権政策の実行力を評価するINPIトロフィーの受賞にも表れています。

この時期に登場したのが、KEO 2 MAXとKEO BLADE。KEO 2 MAXはアルベルト・コンタドールが2009年ツール・ド・フランス制覇で使用したモデルとして知られます。

そしてKEO BLADEは、カーボンブレードを採用した初のペダルとして、新しい操作感と軽量性を提案し、2010年にはiF Design Awardを受賞しました。

2012

トラックでも技術統合を推し進めた

2012年のロンドン五輪で、LOOKはトラック競技向けにL96を投入します。

最適化された空力性能と、ZEDトラッククランクセット、ステム、ハンドルバー、サドルクランプなど、フレーム専用設計の統合パーツを組み合わせたこのバイクは、非常に高い完成度を誇りました。

LOOKはロンドン五輪・パラリンピックを通じて13個のメダル獲得に貢献し、足元から車体全体までを設計するブランドとしての実力を示しました。

2013

KEO BLADE CARBONがさらに洗練された

2013年、LOOKは695 AEROLIGHTを発表し、自転車全体の空力と統合設計をさらに推し進めます。

同時にペダルでも、KEO BLADE CARBONを刷新。カーボンブレードをペダル中央へより自然に統合した新設計により、空力性能、軽量性、パワー伝達をいっそう高いレベルでまとめ上げました。

接触面は従来比75%拡大され、より強く、より軽く、より洗練されたLOOK PEDALとして完成度を高めています。

After 2013

2013年以降も、LOOK PEDALは進化を続けている

本国ヘリテージページは2013年以降、主にバイク側の進化に焦点が移りますが、LOOK PEDALの進化はそこで止まっていません。

ロードではKEO BLADE系が継続して磨かれ、KEO 2 MAX、KEO CLASSICとあわせて、レースからロングライドまで選びやすい構成へ発展。さらに近年は、パワーメーター搭載モデルや高い視認性を持つモデルまで加わり、用途は大きく広がっています。

LOOKは、元祖であることにとどまらず、現代のライダーが求める機能まで足元で提案し続けています。

KEO BLADE

カーボンブレードを軸に、軽量性と明快なホールド感をさらに磨き続けています。

KEO 2 MAX

扱いやすさと安定感を両立し、幅広いロードライダーに支持される中心モデルです。

POWER

パワーメーター搭載により、ペダルを計測機器としても進化させています。

VISION

被視認性まで視野に入れたモデルを通じて、日常用途にも広がっています。

LOOK PEDALの歴史は、いまも更新され続けています

PP65がペダルの常識を変え、KEOが基準をつくり、KEO BLADEが感覚を磨いた。
そして現在も、LOOK PEDALはライダーの足元を起点に進化を続けています。