最上級ドロッパーシートポスト「REVERB(リバーブ)」徹底解説

MTBのコックピットから完全にケーブルを排除し、
ワイヤレスドロッパーの代名詞となった「RockShox – Reverb AXS
待望のアップデートを遂げた「新型 B1 / B2世代」は、ただのマイナーチェンジにとどまらず
中身や外見もイチからフルモデルチェンジしました。

その特徴や新機能、サイズ展開から、どんなライダーにおすすめなのかまでを徹底解説します!


新型 Reverb AXSの主な特徴・最新機能

バッテリー位置の変更による「スタック高の短縮」と「クリアランスの向上」

旧型で最大の弱点とも言われていたのが、ヤグラ後部にあった「バッテリーの出っ張り」でした。
新型は、バッテリーの取付位置を従来の「ヤグラ後部」から「本体の根元側」へと変更

これにより、サドルを下げた際にリアタイヤがバッテリーにヒットするリスクが激減。
さらにスタック高(シートポストの出代)自体も短縮され、より長いストロークをフレームに取付できるようになりました。
(左: 従来のREVERB AXS A1 / 右: 新型 REVERB AXS B1/B2 )

「Air-over-Air(エアー・オーバー・エアー)」構造で耐久性UP

内部構造が「油圧+空気」から、空気のみの「Air-over-Air」システムへと進化しました。
旧型でたまに発生した「サドルが数ミリ沈む(フカフカする)現象」を解消するベントバルブ(空気抜き)すら不要になるほど、安定性と耐久性が向上しています。
また、専用工具なしで素早く分解できるため、メンテナンス性も抜群です
(300時間ごと定期潤滑推奨。シール交換等の頻度は2年ごと推奨)

テクニカルな登りを快適にする「ActiveRide(アクティブライド)」

完全に伸びきった状態では、体重をかけてもビシッと1ミリも沈まない安定感を提供。
しかし、わずかでもサドルを下げた位置(トラベル内)にすると、この「ActiveRide」機能が作動します。
適度な「しなり・クッション性」が生まれることで、路面からの突き上げをいなし、テクニカルな登り坂やE-MTBでの巡航時でもトラクションと快適性を維持してくれます。


使用には別途コントローラーが必要

シフターもドロッパーシートポストも同じ「AXSコントローラー」ですが、
1つのコントローラーで変速とドロッパー操作を両立することはできません
(シフト操作とドロッパー操作の両方を行うには、2つのコントローラーが必要)

以下のコントローラーが必要になります。
AXS Pod Ultimate Controller、AXS Pod Controller、AXS Pod Rocker Controller、Eagle AXS Controller、Eagle AXS Rocker Controller、GX Eagle AXS Controller、Reverb AXS Controller、Blip Box AXS、Red AXS E1、Red eTap AXS D1、Force AXS D2、Force eTap AXS D1、Rival AXS、Apex AXS、Vuka Shift AXS 90

ドライブトレインが他社製でも大丈夫!

変速機(電動/機械式)が他社製でも、機構は完全に独立しているため使用には問題ありません


サイズ展開

新型Reverb AXSは、市場でも類を見ないほど細かく、そして「長く」進化しました。
あらゆるフレームジオメトリに対応します。

項目展開サイズ
ストローク量 (Travel)100mm / 125mm / 150mm / 175mm / 200mm / 225mm / 250mm
ポスト径Φ30.9mm / Φ31.6mm / Φ34.9mm

※参考重量: 200mmトラベル / Φ31.6mm + バッテリー25g

特に250mmストロークの登場は、高身長のライダーや、シートチューブが極端に短い最新ジオメトリのバイクに乗るライダーにとって救世主となるスペックです。


実は15年の間でストローク量は「2倍」になった!

初代の油圧式Reverbが登場した約15年前、当時の最大ストロークはわずか125mmでした。
それが今回の新型で250mmに到達。まさに「2倍」の長さにまで進化しました。

バイクのジオメトリが「ロング・スラック(低く・長く・寝ている)」へと変化し、シートチューブが短くなった現代だからこそ、この250mmという超ロングストロークが必要とされる時代になったのです。MTBの進化の歴史を感じさせる、象徴的なアップデートと言えます。
(左: 初代ROCKSHOX REVERB / 右: 新型ROCKSHOX REVERB)


適正な長さの選び方

トラベル量の選び方

普段のサドルの高さから、「シートクランプからサドルレールまで」の長さを測ります。
ドロッパーを最大まで伸ばしたときに、その長さを超えないものを選びましょう。

目安

用途・体型おすすめのトラベル量
小柄な方 ・ XC100 〜 125mm
標準体型 ・ トレイル125 〜 150mm
大柄な方 ・ 下り系(エンデューロ等)150 〜 170mm以上

最後に必ず確認!

ポスト径が、フレームと一致しているか(Φ30.9mm や Φ31.6mm など)も必ずチェックしてください。


どんなユーザーに向いているのか?

完璧なケーブルフリー、すっきりしたコックピットを求めるライダー
完全無線のため、取付はフレームに差し込むだけ。
フレーム内にケーブルを通す作業がなくなります。

普段自走でトレイルを走るライダーや、エンデューロ・E-BIKEに乗るライダー
下り坂ではサドルを限界まで低く下げてアクション自由度を確保。
登りでは「ActiveRide」が地面の突き上げを軽減し、快適に登坂できます。

すでにSRAM AXS コンポーネントを導入している人
バッテリーがドライブトレインと共通のため、予備バッテリーの使い回しが可能。
AXSアプリでのボタンカスタムも簡単に行えます。