
特筆すべきはダンパーシステムの優秀さ。
RXF38 m.2とRXF36 m.2は、強烈なトレイル、エンデューロ、e-MTBで使用するために開発され、TTX18ダンパーや独自の3チャンバー(メイン・ランプアップ・ネガティブ各チャンバー)システムやエアスプリングなど、ダブルクラウンであるDH38といくつかの重要なテクノロジーが共有されています。
ツインチューブシステムからくる路面へのファーストタッチのシルキーな感じはどこのフォークにも真似はできません。
乗らなきゃわからないけど、乗れば必ず分かる。
剛性≠硬さ
オーリンズはインナーチューブを「太くする」ことで、重要な部分でのたわみを減らしました。
ただし、剛性は硬さを意味するものではありません。
オーリンズは、ブレーキング、コーナリング、インパクト時の完璧なフレックスパターンを見つけて、幅広いライディングや地形をより細かくコントロールできるように努力しました。
体重75kg、しっかりめの体格で、今まで色々なフォークを乗ってきました。
乗り方やバイクの特性の好みもありますが常にフロント周りがしっくりくるものに巡り会えませんでしたが、OHLINSでようやく巡り会えました。

登れば下る…けど、そこも考えています。
下るということは登らなければならない、ダウンヒルでのベストな性能と、登りでのフェザーウェイトなライディングとの最適なバランスを見つけることが、RXF38フォークの開発における重要な焦点。
テストを通じて、オーリンズは非常に幅広いライディングに対応するバランスの取れた38mmインナーチューブ径のフォークを作成するという目標を達成!
オーリンズのRXF38m.2 の重量は、2320g。
これは、フォーク径がスレンダーなRXF36Airに、プラス200g少々の重量。
RXF38 m.2は、DH38とRXF36の間の『ハッピーな真ん中』を見つけるために、その前身であるRXF38 m.1の下部を完全に見直すことで、貴重なバネ下重量を削りました。
分かっちゃいたけどRXF34は『軽い』

漕ぎ出して先ず感じるのはやはり軽さ。
後ろ荷重気味にスタンディングでのダンシング、ハンドルを右に左に振ると、フッフッとフロントタイヤが軽く浮かせられる。
ハンドル位置を下げたのだけど、改めてやっぱり軽いと感じる。
120mmトラベルなのだが思っていた以上の体感ストローク。
今回新しくなったダンパーシステム『OTXダンパー』は、下っても登っても不用意に動かないのは、その120mmの限られたストロークの中でしっかり仕事してくれている感じ。
RXF34に採用の『OTXダンパー』とは?
簡単に説明すると大きな変更点はツインチューブのTTXダンパーからシングルチューブへして軽量化へ。
エアバルブは一つとなり、充填するとメインチャンバーとネガティブチャンバーの両方へ入っていく、それをフォローする機構として今回ボリュームスペーサーで調整するようになったのです。
ストローク時の奥の踏ん張り具合の調整(エアースプリングカーブの調整)はスペーサーの増減で行うのですが、今回はそのままでのライドだったにも関わらず大きな着地でも底突き感は無かったのも驚きの一つ。
もっと攻め込んでいけば36と乗り比べればエアボリュームスペーサーを入れて踏ん張りをきかせたくなるかも。


見た目以上の登りの斜度ですが、フワフワせずしっかりダンピングして、そんなに得意でもない登りが楽に感じる。
登りでのハンドル位置も良いところに来てポジションも良い。
そもそも実はÖHLINSは…
オーリンズは1976年からモトクロス用のサスペンションから始まり、フォーミュラカーやMotoGPなど超繊細な動きが求められる分野でも実績多数。
スウェーデンのストックホルムに本社を構え、世界有数のサーキット『ニュルブルクリンク』の近くにもオフィスやテクニカルセンターを構えています。
実はそれらの輝かしい実績を支えてきたエンジニア達が極度のMTB大好きな人達で、そのテクノロジーを惜しみなく注ぎ込んで、MTBのプロダクトを立ち上げたのです。
たまに「OHLINSって中身は他社の○O○Xなんでしょ〜」と言われますが全く違います。
どういう基準で選びますか?

オーリンズ製ロングトラベルサスペンション RXF36 m.2 & RXF38 m.2. ではダウンヒル・エンデューロで1番速く駆け抜けることを目指し、負けて・転んで限界を知り、そして勝つところまで一緒に進んでいく。
このRXF34m.2はパフォーマンスと快適さの最適なバランスを取ったフォークと言えそうです。
(表にRXF34ありませんが、次回アップデートいたします。)
是非、自分の中での最適なフレームとの組み合わせを見つけてください。

