後半:Y17LEDライトの機能
前回、Lezyneの成り立ちと、Lezyneの採用するアルミについて説明をさせて頂きました。
ここからは、そのアルミを使ったY17の新作ライトのアップデートされた部分を掘り下げてご紹介致します。
シクロワイアードさんでも記事がアップされているのでこちらもチェックを。
https://www.cyclowired.jp/news/node/386631
■防水USB-C端子化
いろんなケーブルから解放されます。 主流になりつつあるUSB-Cケーブル端子によりより充電がしやすくなりました。
しかも、iphoneの端子のように、端子自体に水が入っても内部には水が入らない構造。
さらに、安全性を高めるための防水キャップも付属で、二重の防水構造に。安心ですね。
■給電しながら点灯が可能
今回LEDライトはなんと、モバイルバッテリーから給電しながら稼働が可能に。 意外とありそうでない機能でした。 出先の電池切れの心配も減りますし、いざというときもモバイルバッテリーさえあれば稼働します。
超ロングライドや、ブルベなどでも、重宝しそうな機能です。
バッテリー給電のモードは通常モードとはことなります。表の稲妻マーク、●マークをチェック。
なんと一番、お手頃なKTV DRIVE300にもこの機能がついています。
■多LED化
新しいモデルは、複数LEDを採用。
これにより得られるメリットは
・熱を持たない
同じ800ルーメンのLEDライトでも1LEDだと、1つのLEDが800ルーメンの出力をするため高温になります。
スペック通りの光が出ず、光のエネルギーが熱に変わってしまい効率が下がり、スペック通りの出力が出せません。
LEZYNEは800ルーメンを8つのLEDで出力。そうすることで1つあたり100ルーメンの出力になりグッと温度が下がり安定した稼働が可能になります。
・配光設計の自由度が高まる。
また、配光についても、1つのLEDで配光を設計しようとするとレンズに頼る事になります。 ワイドにしようと思うと、縦向きのスリットを入れる必要が出てきます。 反射させて拡散させるということは、LEDから出力されたルーメンが最終出口までに少しずつ削られてしまいます。 8つのLEDを照らしたい方向に向ける事で、より自然で境目のないシームレスな配光が可能になります。
■バッテリーの大容量化
※クリックすると拡大できます。
内蔵されるバッテリーが大きくなることで、これまで最大照射で1-2時間だったものが2-3時間に。
■放熱性能の最適化
多LED化することによって熱源であるLEDの温度を下げて、それでも発生した熱は、ヒートシンクを通じて放熱性に優れた6061アルミのボディに移る。 そして、ボディの放熱フィンによって空気で冷やされる。 出力の大きなモデルほどフィンの数が増えていく。
以下は、Y17で新しくなったというわけではないですが、LezyneのLEDライトの性能の高さの背景をご紹介。
■3倍の水圧でテスト
Lezyneの防水等級はIPX7。 1mの水深で30分耐えられる性能。 Lezyneはさらに独自で、3倍の深さの3mで5分間というテストを行うことにより防水性をより確かなものにしています。
■すべてを自社で完結させている
開発、設計、製造、物流、販促まで自社で一貫して行える体制をとっていること。
開発のスピード、企業の理念から製品に至るまでが一貫することで、ブレない製品づくりと そして何より、スピードを実現しています。
ワールドツアーで公開されたクイックリリース式の、CNCのGo-Proマウントは、 2週間前に話題にあがり、すでに設計と、そしてなんとCNC加工でサンプルまで仕上げていました。
このスピード感は自社で一貫して行っているからこそできる体制。
そんなLezyneが4年の期間を経てリリースしたLEDライトは、過去最高の出来ばえといってもよいでしょう。
ぜひ、店頭でチェックしてみてください!!