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フォークのフィーリングを左右するダンパーは、路面やライダーの入力に対する反応を制御し、ライドにコントロールと予測しやすさをもたらします。上位モデルのCharger 3 RC2で得た知見を、まったく新しいダンパーへ展開したのがIsolatorです。
目標は、動き始めが敏感で、トラベル全域で一貫した感触を保つ、性能重視の3ポジションダンパー。マウンテンバイクでもE-MTBでも使いやすい価格帯のフォークへ、その性能を届けることでした。
Charger 3の開発で得た知見をもとに、まず空気とオイルが混ざるのを防ぐInternal Floating Piston(IFP)構造を採用しました。IFPを支えるコイルスプリングは、衝撃への素早い反応と、トラベル中の一貫した動きに貢献します。
さらにデュアルフローのリバウンドピストンを組み合わせ、リバウンドの調整範囲を拡大。フォークのアッパーチューブをダンパーのハウジングとして使う、クローズドシステムにまとめています。
コンプレッション
フォークが圧縮されると、リバウンドピストンがダンパー内を上へ動きます。入り込むシャフトの体積によって押しのけられたオイルが、ヘッドバルブを通り、スプリングで支えられたIFPを押し上げます。
ここで働くのがOpen/Pedal/Firmの調整です。Openでは、ヘッドバルブのチェックプレートの切り欠きがオイルを最も流しやすい位置にあり、流れたオイルがIFPスプリングを圧縮します。
Open/Pedal/Firm
Open:最もソフトで、入力に敏感な乗り味です。
Pedal:チェックプレートが回り、より小さい切り欠きへ流路が切り替わります。ヘッドバルブを通るオイルが減り、圧力と減衰が増加。必要な場面で動く余裕を残しながら、ペダリング効率を高めます。
Firm:チェックプレートがヘッドバルブへの流れを塞ぎ、オイルを高速側のシムスタックへ導きます。最も大きな減衰力を生み、効率を重視した状態になります。
Dual-Flow Rebound
Isolatorの特徴のひとつが、デュアルフローのリバウンド経路です。圧縮時にはオイルがピストンのポートを下向きに流れ、伸びるときには上向きに流れます。この双方向の流れを制御することで、開発チームは狙いどおりのリバウンドカーブを作ることができました。
伸びるときのオイルは、リバウンド調整の位置に応じて、流れやすい経路または抵抗の大きい経路を通ります。Openでは、ゴルフティーのような形をした赤いメータリングロッドが上がり、流れやすい経路をより多くのオイルが通ります。
Closedではロッドが下がって流れを制限し、オイルを抵抗の大きい経路へ送ります。シムスタックを押して通る必要があるため、伸びるときの圧力と減衰が増します。
実際の走りは、どう変わる?
IFP上のコイルスプリングは、押し上げられるオイルへ即座に背圧をかけ、ダンパー内へ押し戻します。これにより、Isolatorはトラベル全域で反応のよいフィーリングを生みます。
デュアルフローのリバウンドピストンは、上位のCharger 3を参考にした、1クリックごとの明確な調整範囲を実現。自分に合う戻り速度を探せます。前輪が路面に追従しながら、トラベルの高い位置で支えられること、反応を予測しやすいことが、厳しい突き上げを抑える走りにつながります。
作動音の静かさも特徴です。聞こえるのは、シングルトラックを走るタイヤの音や、追いかける仲間の息づかい。ダンパーの音を気にせず走れます。
IsolatorはPsylo Gold RCとDomain Gold RCに採用されています。適合やアップグレードの疑問は、RockShox FAQをご覧ください。
アニメーション:Ray Bach
写真:Brooks Curran、Nik Emerick
文:Sarah Walter

