SRAMのMTBコンポーネントは、独自の名称や規格が多く、初めて選ぶ方には少しわかりにくいかもしれません。特に近年は、UDH対応フレームに直接取り付ける「Eagle Transmission」に加え、機械式のEagle 90 / Eagle 70も登場し、選択肢がさらに広がっています。
「Eagle(イーグル)」
「AXS(アクセス)」
「T-TYPE(ティータイプ)」
といった重要キーワードを整理しつつ、各グレードの違いをわかりやすく解説します!
最初に押さえておくべき「3つの重要ワード」
SRAMのコンポを理解するには、まず以下の3つの言葉の意味を押さえておきましょう。
① Eagle(イーグル)

「MTB用ドライブトレイン」の総称
スプロケットの最大歯数が50T〜52Tという超ワイドギアを実現したSRAMの代名詞です。
エントリーグレードからハイエンドグレードまで、MTB用の12速モデルにこの名が付けられています。
② AXS(アクセス / アクシス)


「SRAMが展開するワイヤレス電動変速」のシステム名
シフターとリアディレイラーを無線で通信させ、変速ケーブルを完全に排除。
ボタンをクリックするだけで、正確に変速できます。
スマホアプリと連携してボタンの割り当て変更やバッテリー残量の確認も可能です。
③ T-Type(Transmission / トランスミッション)

「ディレイラーをフレームに直接固定する」システム名
SRAMが開発した、次世代の新規格。
従来のディレイラーハンガーを排除し、フレームとリアアクスル(後輪の車軸)でディレイラーを挟み込んで直接固定するフレームに直で取り付ける方式を採用。
フレーム側がUDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)という共通規格に対応していれば取付が可能で、ディレイラーの取付強度が劇的に向上し、「変速調整がほぼ不要」「トルクをかけた状態(登坂時など)でもスムーズに変速できる」という革新的な進化を遂げました。
【T-TYPEを選ぶ際に注意すべきポイント】
T-Typeは従来のEagleとは設計が異なるため、カセット・チェーン・チェーンリング・ディレイラーなどは基本的にT-Type用 同士で組み合わせる必要があります。
T-Typeコンポーネント同士であれば、AXSモデルと機械式モデルを含めて組み合わせの自由度が上がります。

UDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)とは?

SRAMが開発した自転車のリアディレイラーを取り付ける「ハンガー」の共通規格です。
近年の最新マウンテンバイクやグラベルバイクでは、このUDH規格を採用したフレームが業界標準になりつつあります。
メーカーの枠を超えた「共通化」
これまで自転車のディレイラーハンガーは、各バイクブランドや車種ごとに数百種類以上も乱立しており、破損時のパーツ探しが大変でした。
UDH対応フレームであれば、どのメーカーの自転車でも同じ1つのハンガーが使えます。

破損を防ぐ安全設計
走行中に岩などにぶつかった際、ハンガー自体が後ろに回転して衝撃を逃がす仕組みになっており、高価な変速機やフレームの破損を防ぎます。
他社コンポでも使える
SRAM製だけでなくShimanoやカンパニョーロの変速機でもそのまま使用可能です。
SRAMコンポーネント早見表

現在、SRAMの12速ラインナップは「最新のT-TYPE」と「従来のハンガー対応モデル」に分かれています。各グレードをジャンル分けしてみました。
SRAM 12速コンポーネント早見表
| グレード名 | 取付規格 | 変速方式 | 最適ジャンル |
| XX SL Eagle AXS Transmission | UDH専用(直付) | 電動ワイヤレス(AXS) | XC RACE |
| XX Eagle AXS Transmission | UDH専用(直付) | 電動ワイヤレス(AXS) | トレイル・ オールマウンテン |
| XX DH Eagle AXS Transmission | UDH専用(直付) | 電動ワイヤレス(AXS) | ダウンヒル |
| XO Eagle AXS Transmission | UDH専用(直付) | 電動ワイヤレス(AXS) | トレイル・ エンデューロ |
| GX Eagle AXS Transmission | UDH専用(直付) | 電動ワイヤレス(AXS) | トレイル・エンデューロ |
| Eagle 90 Transmission | UDH専用(直付) | 機械式(ワイヤー) | トレイル・エンデューロ・E-BIKE |
| Eagle 70 Transmission | UDH専用(直付) | 機械式(ワイヤー) | XC・トレイル |
| Eagle S500 | 従来のハンガー (UDH Half Mount Derailleur) | 電動ワイヤレス(AXS) | XC・トレイル・エンデューロ |
| ※Eagle S200 | 従来のハンガー (UDH Half Mount Derailleur) | 機械式(ワイヤー) | トレイル |
| ※Eagle S100 | 従来のハンガー (UDH Half Mount Derailleur) | 機械式(ワイヤー) | トレイル |
※ Eagle S200/S100については、
「Eagle S500 Upgrade Kit」を使うことで、機械式から電動ワイヤレス化が可能
T-Type / Transmissionが機械式にも対応
2025年以降の大きなポイントは、T-Type / TransmissionがAXS専用ではなくなったことです。
Eagle 90 / Eagle 70は、UDH対応フレームに直接取り付ける構造を採用しながら、変速方式はワイヤー式という新しい選択肢が誕生しました。
電動化までは不要でも、Transmissionならではの高い剛性、シンプルなセットアップ、負荷をかけた状態での変速性能を求めるライダーに適しています。
↓Eagle Sシリーズについて詳しくは以下のコンテンツをチェック!
あなたにピッタリなコンポはどれ?
SRAMのコンポーネントは、自分の乗るライドスタイル(XC、トレイル、エンデューロ、e-MTB)に合わせて最適な強度のグレードが用意されています。
上記の内容を踏まえて、自分のスタイルに合ったコンポーネントを選んでみてください!


