4年間失敗を繰り返し出来上がった最強ルブ
自転車の走りを変えるのは、フレームやホイールだけではありません。
Muc-Offが4年の歳月をかけて完成させた新型チェーンワックス「Dark Energy」は、科学と情熱、そして数えきれないほどの「失敗」から生まれました。


今回は、CEOのアレックス・トリムネルと製品ディレクターのアンドリュー・サイムが語る、その過酷な開発ストーリーをご紹介します。
通常ではありえない「低摩擦・低摩耗・高耐久」を実現させる
- 超低摩擦(Efficiency):駆動ロスを極限まで減らす。
- 低摩耗(Low Wear):パーツを長持ちさせる。
- 高耐久(Durability):過酷な環境でも性能を維持する。
耐久性を求めると抵抗が増え、摩擦や抵抗を求めると耐久性が落ちてしまう。というのがルブの常識でした。

「何かを得るために何かを妥協する」のは最高のルブとは言えません。
この相反する特性を共存するべく、私たちは研究を重ねました。

○4年間失敗を重ね続けて得たもの
「開発の初期に戻れるなら、自分にどんなアドバイスをするか?」という問いに、アレックスは即答しました。
「決して諦めるな、だ」。

相反する3つの特性を1つのルブに落とし込むのは大変難しく、
実に90本以上のテストサンプル、10万キロに及ぶ実装テストを行いました。

自社内に高度なR&D(研究開発)施設を作ったことで、データがリアルタイムで手に入るようになりました。しかし、それは「失敗」という結果もまた、即座に突きつけられることを意味していました。

「エンジニアから届くレポートは『失敗』の連続でした。
それは時にメンタルを削るほど過酷な日々でしたが、チャーチルの言葉を胸に突き進みました。
『成功とは、熱意を失わずに失敗から失敗へと進む能力である』と。」(アレックス)
世界最高峰のラボによる科学的検証
Muc-OffのR&D施設では、自転車業界の枠を超えた最先端のテストが行われています。

- トライボロジー(摩擦学):金属同士の接触をいかに最小化するかをナノレベルで分析。この技術はF1チームやアメリカズ・カップ、オリンピックのスキーチームからも信頼されるほどの精度を誇ります。
- ダイノ(動力計)テスト:独自の「スラック・セットアップ」により、実際の自転車と同じ変速メカニズム下でのロスを測定。
- 汚染耐性テスト:砂、泥、水を強制的に注入し、リアルワールドよりも過酷な環境での耐久性を検証。

100,000kmにおよぶ実走テストとプロの絶賛
ラボでのデータはあくまでスタート地点です。そこから半年から1年をかけて、スタッフ自身によるテスト、さらにはEFプロサイクリングなどのトッププロチームへの供給が行われました。

のべ100,000kmを超える実走テストを経て、プロライダーたちから「これはヤバい(This stuff is sick!)」という熱いフィードバックが届いたとき、開発チームは確信を得ました。
発売前の「勝利」がもたらした感動
「Dark Energy」の真価は、製品が発売される前に証明されました。2026年のツアー・ダウンアンダーで、この製品を使用したEFの選手が優勝と表彰台を勝ち取ったのです。

「4年間の苦労が報われた瞬間でした。データも大切ですが、プロライダーが実際にレースで勝ち、興奮して喜んでくれること。それこそが我々がモノ作りをする理由です。」(アンドリュー)
あなたのバイクに、目に見えないアドバンテージを
90以上のサンプルを試し、4年の歳月を費やして生まれた「Dark Energy」。

それは単なるチェーンルブではなく、Muc-Offの執念が生み出した「目に見えない力(The Invisible Force)」です。
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