SRAMのマウンテンバイク用コンポーネントであるEagle Transmissionには、極限まで軽量化を追求した「XX SL」と、高い耐久性と汎用性を備えた「XX」という2つのグレードが存在します。
お互い最上位グレードですが、XX SLとXXの違いはどこにあるのでしょうか。
また、ジャンルの定義はあるのでしょうか。
今回は、両者の違いについてご紹介します。


開発コンセプトと想定ライディングスタイルの違い
最大の違いは、ライディングスタイルにあります。
XX SLは1グラムの軽量化が勝敗を分けるXCレース用に開発されており、「登坂性能」や「加速力」を最優先に設計されています。
一方でXXは、厳しい岩場や激しい段差のあるトレイル、エンデューロ、高トルクがかかる電動アシストマウンテンバイク用に開発されており、様々なジャンルに対応する「万能さ」と「最高峰の耐久性」を優先して設計されています。


強度の差を生み出すドライブトレインの素材と構造
XX SLは「中空カーボンクランク」、「カーボンディレイラーケージ」、「アルミ多用のカセットや肉抜きチェーン」など、軽量化を極限まで追求しているのに対し、
XXは「フォームコア入りカーボンクランク」、「アルミケージ」、「スチール多用のカセットや肉抜きなしのチェーン」を採用し衝撃耐性と強度を確保しています。
▶︎XX Eagle Transmission

▶︎XXSL Eagle Transmission

XX SLをエンデューロバイクやE-BIKEに取り付けできるのか
XX SLはXCレース用のため、下り系のバイクには構造上取り付けは可能ですが非推奨、E-BIKEには使用できません。
E-BIKEに関しては、高トルクに耐えられず、チェーンの破断やギアの破損を招く恐れがあります。

走行性能の比較とライダーごとの最適な選び方
変速精度や負荷がかかった状態でのシフトチェンジ性能自体は両者ともに同等ですが、
重量面ではXX SLが200グラム近く軽くなります。
表彰台を目指すXCレースや、グラベルバイクなどに取り付ける場合はXX SLが適しており、
パーツの壊れにくさや多様なトレイルでの信頼性を重視する場合はXXが最適な選択となります。


