最速でチェーンをピカピカの秘密はマヨネーズ的な?

吹きかけた瞬間黒い汚れがみるみる落ちていくMUC-OFF DRIVETRAINCLEANER

たったの3分でドライブトレインをキレイにできる魔法のようなクリーナーですが、
なぜ、こんなに素早く落ちるのでしょうか?

今回は、他のチェーンクリーナーとは何が違うのかを掘り下げていきたいと思います。


油は油で落とすが基本

チェーンクリーナー(ディグリーザー)は主成分に石油系の有機溶剤を使用しています。
有機溶剤がチェーンに付着している汚れた油やグリスを一緒に溶かして落とします。

これに揮発性などを加えたもの(パーツクリーナー)などがあります。
有機溶剤は、塗装に使われるアクリルやウレタンといった樹脂や、カーボンに使用されるエポキシ樹脂も油分が含まれているためフレームやホイールなどに垂れてついてしまうとダメージにつながります。
チェーンやスプロケなど外して金属パーツのみで洗浄をするのが安心です。


MUC-OFF DRIVETRAIN CLEANERは?

DRIVETRAIN CLEANERはその名の通り、自転車のドライブトレインを洗浄する専用のクリーナーです。
油を溶かす有機溶剤という成分的には同じ。

DRIVETRAIN CLEANERはツール・ド・フランスなどのレースの現場で素早く洗車するために開発されたクリーナーなので、チェーンが装着された状態でも素早く洗車できることを想定しています。


水と油は混ざらない?
すばやく、きれいに汚れが落ちるメカニズム

DRIVETRAIN CLEANERの成分は他製品と同じ有機溶剤(油)、そして、洗剤成分(水)が一緒になっています。
普通は水と油は混じり合わず分離しますが、
親水性の有機溶剤を使用することで混じり合い、「油を溶かす成分」と、「油汚れを浮かせて落とす成分」を共存させています。

ディグリーザーの汚れの落とし方として

1.石油系の有機溶剤が油汚れを溶かして落とす。

ここまでは、通常のディグリーザーと同じです。

2.洗剤成分が溶かした油を包み込み乳化する

さらに洗剤成分が同居していることが、Drivetrain Cleanerの強みになります。
普通のディグリーザーで溶かした油は、ドロっと垂れてフレーム等に付着するとそこに新たな汚れになります。
また有機溶剤の成分が、塗装面にダメージを与えます。
Drivetrain Cleanerはその溶けた油を洗剤成分が浮かせて、付着させません。
そして、水ですすぐことにより、混ざり合い洗剤成分が油汚れを包み込んで乳化して、表面に付着すること無く流れ続けます。

溶け出た汚れのマヨネーズ化?

マヨネーズの作り方はご存知でしょうか?
材料は、卵、酢、サラダ油がメインになります。

通常、酢(水)と油は混ざり合わないですが、卵が入ることでそれぞれが結合し、乳化して別の物質となります。
DRIVETRAIN CLEANERは、通常のディグリーザーでは水で濯ぎ切れない汚れを乳化することで再度汚れを付着させることなく濯ぐことを可能にしています。


早く落とすだけでは無く、パーツを保護するコーティング

汚れを落とす性能を強くすると有機溶剤の成分も強くなり攻撃性も高まります。
攻撃性を抑えると、汚れを落とす性能が低下します。

マックオフのDRIVETRAIN CLEANERは強い洗浄力はそのままに、乳化することにより濯いだ後には適度な油分を表面に残すことでカピカピになることもなく適度な皮膜を形成します。
画像を見て分かる通り、水で濯いでピカピカになったあとも、チェーン表面の水弾きが良いのがわかります。

また、この薄い被膜が、次のチェーンルブの浸透を手助けするという面もあります。
通常の有機溶剤で洗浄したパーツに比べて、水で濯いだ後、このチェーンこんなに銀色だったっけ?と思うくらい地の色が出てくるのは、汚れを乳化させることで汚れの再付着がなくきっちりすすぐことができるからなのです。

「すすぎ」が大事

しっかり落ちる・・・とはいえ洗剤としては強くなっています。
成分も弱アルカリ性なので、金属表面に残るとダメージの原因に。
乳化した白い成分も残ると、それが固着したりもします。

通常の有機溶剤で溶け出た汚れに比べて、水ですすいで落ちるのがこの洗剤のいいところです。
水で流すと流れていく白い液体が見えなくなるのを目安に水でしっかりとすすぐ事はお忘れなく!!


素早くキレイに落とすコツ

DRIVETRAIN CLEANERのメカニズムがわかったところで、素早くキレイに洗浄する方法をご紹介!

STEP1

全体を軽く水洗いする

STEP2

DRIVETRAIN CLEANERをドライブトレイン全体に吹きかける

STEP3

1分放置してブラッシング。

ここで放置してしまうと金属パーツ以外に、有機溶剤の攻撃性が働くので注意。
ブラシをしたらすすぎに移りましょう。

STEP4

水で十分にすすぐ

ドライブトレインを洗浄した後はバイク全体のクリーニングに。
NANOTECH BIKE CLEANERを使ってバイク全体を洗うと、乳化した成分の洗残しも一緒に落とせるので安心です。

レースの現場で生まれた、素早くキレイに汚れを落とすDRIVETRAIN CLEANER。
本当にびっくりするくらい落ちるのでぜひ試してみてほしいアイテムです!!

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