厳寒期に向けて寒さが厳しくなっていく年末年始。 強い北風や気温の低さから、ついライドをサボリがちになりますが、ASSOSのウェアを運動強度や走行環境に応じて組み合わせて着ると、寒い時期のライドも快適に楽しめます。

そこで、この企画では、ASSOSのウェアを愛用するアンバサダーやショップスタッフに、ASSOSの冬の着こなしのテクニックを教わります。

第3回は、シクロクロスの全日本マスターズMM50-59クラスの現チャンピオンで、かつて乗鞍やMt.富士などのヒルクライムレースで優勝経験もある筧五郎さんにお話をうかがいます。

年末の予想気温

1〜13℃

走行環境

愛知県名古屋市に住んでいて、普段の練習場所は市内の河川敷や三重県との県境にある木曽三川エリア。気温は早朝は一桁台で、日中は10度を超える日もあります。比較的フラットな場所が多く、強い季節風が吹くことが多いのが特徴。少し足を延ばすと山がちなエリアもあります。

運動強度

シクロクロス全日本選手権の前など、重要なレースの前はかなり高めの強度で練習します。回復走の日は強度を上げずにサイクリングすることもあります。

組み合わせ 1

【冬のノーマル、もしくは暖かい日のウェア選択(8〜12℃想定)】

カテゴリー 使用製品名 サイズ

トップス

MILLE GT SPRING FALL LS JERSEY C2

S
インナー

WINTER LS SKIN LAYER P1

I
ショーツ/タイツ

MILLE GT SPRING FALL BIB KNICKERS C2

S
ジレ

EQUIPE R SPRING FALL GILET S11

S
グローブ

WINTER GLOVES EVO

M
ブーティ GT WINTER BOOTIES EVO I
キャップ

WINTER CAP

I
ネックウォーマー

WINTER NECK WARMER

F
 
●アウター
少し暖かい気温の場合や強度を上げる日は、冬でもSPRING/FALLのアイテムをベースにします。
 
●タイツ
シクロクロスで薄着に慣れているからか、比較的寒さには強いほうです。高強度の練習をする日や、少し暖かい日は、SPRING/FALLのニッカーを履くこともあります。ニッカーを履くときはカフが長めのソックスを合わせて肌の露出がなるべく少なくなるようにします。
 
●ベースレイヤー

インナーはWINTERが基本です。自分は替えのインナーを大きめのサドルバッグに入れて持って行って、休憩のときに着替えるようにしています。練習後に汗をかいたインナーを着続けることによる汗冷えを防ぐためです。

ジレ
ジレは体幹を保温するのに多用します。僕はSPRING/FALLのジャージと同じ素材のEQUIP R SPRING/FALL GILLETが気に入っています。防風素材ではないものの、伸縮性が高くて着心地がいいんです。また、ポケットが付いているので、ベストを着ていてもポケットが使えて使い勝手もいいです。

その他
グローブやソックスは厚手のものだとダイレクト感が損なわれる気がして好きではないので、基本的にはWINTERで、場合によってはSPRING/FALLのアイテムを使うこともあります。ブーティーは厚手のものだと足首の動きが制約される気がするので、あまり厚手でないものが好みですが、防寒性能も両立させたいと思っています。

組み合わせ 2

【ハードコンディション のウェア選択(1〜8℃想定)】

カテゴリー 使用製品名 サイズ
トップス EQUIPE R HABU WINTER JACKET S11 S
インナー

ULTRAZ WINTER LS SKIN LAYER P1

I
タイツ EQUIPE R HABU WINTER BIB TIGHTS S11 S
グローブ ULTRAZ WINTER GLOVES M
ソックス ULTRAZ WINTER SOCKS EVO I
ブーティ GT ULTRAZ WINTER BOOTIES EVO I
キャップ WINTER CAP I
ネックウォーマー WINTER NECK WARMER F
 
●アウター
1年で最も寒い時期でもアウターは通常のWINTERのジャケットです。トレーニング向けのEQUIPEシリーズが自分のライドスタイルには合っています。自分の寒さへの耐性やライド環境だと、アウターは厳寒期向けのULTRAZまでは必要ないです。
 
●ベースレイヤー
基本はWINTERのベースレイヤーですが、もっと寒い時期や強度の低いライドではULTRAZのベースレイヤーを組み合わせることもあります。替えを持って行って汗をかいたら着替えるのは変わりません。
 
 
●その他
厚手のグローブは指先のダイレクト感が損なわれるような気がして好きではないので、薄手のものにインナーグローブを組み合わせることもあります。
⚫︎強度の高いライドではSPRING/FALLのアイテムも積極的に活用し、オーバーヒートを防ぐ。
⚫︎ニッカーとカフの長いソックスでオーバーヒートを防ぎながら“ちょっと寒い”に対応。
⚫︎防風素材ではないジレを重ね着し、高強度ライド時の“ちょっと寒い”に対応。
⚫︎インナーの替えを持って行き、出先で着替えることで汗冷えを防ぐ。
 
五郎さんは、冬でも比較的温暖な東海地方に住んでいて、寒い時期でも高強度のトレーニングをすることがあり、気温やその日の運動強度によってはSPRING/FALLのアイテムも投入しているのが着こなしのポイントと言えそうです。
ニッカーや防風素材ではないベストの活用方法は、一般的なホビーサイクリストには春先や秋の着こなし方として参考になりそうです。

MILLE GT SPRING FALL BIB KNICKERS C2

高強度のトレーニングライドの際は冬場でも活躍します。 ひざ下丈というショーツ+ニーウォーマーぐらいのニッチな長さがよく、伸縮性の高い素材なのでペダリングの動きを妨げないのが魅力です。 カフの長い靴下と合わせれば、ある程度の寒さまでは対応できます。