AXS搭載バイクには、充電式のSRAM AXSバッテリーが使われています。この小さなバッテリーは複数のAXSコンポーネントで共通して使え、ライド中でも簡単に交換できます。充電は約1時間以内で完了します。前後のeTap AXSディレイラー、Eagle AXSディレイラー、Reverb AXSシートポスト、Flight Attendantサスペンションに対応します。

重さはわずか24g。予備は必要か、互換品を使ってよいのか、移動するときはどうするのか。シフターやパワーメーターの電池も含め、よくある疑問を紹介します。

ワイヤーとインジケーターライトが付いた、黒色のSRAM製電子自転車用コンポーネント。.

赤いパーツは何のため?

新しいバイクを受け取ったときに渡される赤いプラスチックのパーツは、バッテリー端子カバーとバッテリーブロックです。保管・洗車・移動のためにバッテリーを取り外すときは、両方を使います。使用していないバッテリーとコンポーネントを保護する、大切なパーツです。

使い方のヒント:バッテリーカバーのダイヤルを使うと、充電状態を覚えておくのに便利です。

INSTALL BATTERY BEFORE USE(使用前にバッテリーを取り付けてください)と書かれた赤いSRAMバッテリーブロックと、その隣にある赤いSRAMバッテリーカバー。.

洗車するときは?

AXSシステムには防水性があります。ただし、強い水圧による洗浄や、酸性・油分を溶かす洗浄剤は、端子カバーやバッテリーブロックを使わないと電子部品やバッテリーに損傷を与えることがあります。バッテリーを取り外し、赤いカバーとブロックを取り付けてから洗車してください。

自転車リアディレイラーとカセットに水が吹きかけられている様子のクローズアップ。.

移動中はバッテリーを外す?

飛行機・電車・車でバイクを運ぶときは、バッテリーを取り外すと消耗を防げます。特に長距離の移動では大切です。バッテリーを装着したAXSシステムは、バイクが静止したときにだけ省電力モードになります。バイクが動くと起動するため、移動時間も走行時間に近い扱いになります。

近くのトレイルまで車で30分ほど移動する程度なら、取り外さずに済む場合もありますが、長旅では取り外しましょう。迷った場合はバッテリーを外し、バッテリーブロックを取り付けてください。

使い方のヒント:飛行機で移動するときは、リチウムバッテリーを機内持ち込み手荷物に入れます。預け入れ手荷物に入れると保安検査で取り上げられる場合があります。利用する航空会社の規定も確認してください。

マウンテンバイクにSRAMのワイヤレス電子変速機のバッテリーを取り付けている手。.

予備バッテリーは必要?

予備バッテリーは、ライド中の補給食のような存在です。毎回必ず必要ではなくても、いざというときに一日を救ってくれます。AXSバッテリーは長時間使えるため、走行中に電池切れになる可能性は高くありません。本国記事で紹介する稼働時間の目安は次のとおりです。

  • ロード用ディレイラー:約60時間
  • MTB用ディレイラー:約25時間
  • ドロッパーポスト:約60時間
  • サスペンション:約20〜35時間

わずか24gの小さなバッテリーなので、予備をツールロール、ハンドルバーバッグ、ポケットに入れておいても、重さはほとんど気になりません。

手袋をはめた手が、小さな赤い道具をズボンのポケットに差し込んでいる。.

SRAM純正を使うべき?

安価な互換バッテリーや充電器は魅力的に見えるかもしれません。しかしSRAMは、容量・安全性・信頼性の基準を満たさないものがあるとして、純正品の使用を案内しています。純正品は、安全性と最適な性能を重視して設計・試験されています。

本国記事では、他メーカーのバッテリーや充電器を使用するとSRAMの保証が無効になると説明しています。互換品と純正品の違いは、以下の動画で紹介しています。

正しい充電方法は?

標準のSRAMバッテリー充電器にはUSBケーブルが付属します。USB ACアダプターを使う場合は、5V・1A以上を供給できるものを選びます。パソコンに接続する場合は、USB 3.0以降の充電対応ポートを使用してください。

バッテリーが正しく装着されると、オレンジ色のLEDが充電中を知らせます。緑に変わったら充電完了です。フル充電までの時間は最大約1時間です。

使い方のヒント:充電器のLEDが赤くなった場合はエラーです。バッテリーをいったん取り外して装着し直し、充電器のケーブルも抜き差ししてください。

充電方法を動画で確認
バッテリーが挿入された黒いSRAM製バッテリー充電器で、オレンジ色のインジケーターランプが点灯しており、側面にUSBケーブルが接続されている様子。.

複数のバッテリーを同時に充電できる?

Four Battery Chargerは、複数のAXSバッテリーを急いで充電したいときに便利です。USB-C給電に対応し、標準の1個用充電器と同程度の時間で4個を充電できます。1〜2個だけならさらに短時間で充電でき、75%まで素早く充電する機能も備えています。

4スロット付きのSRAMバッテリー充電クレードル。.

残量をいちばん簡単に確認するには?

コンポーネントのAXSボタンを押して離し、隣のLEDを確認します。

緑:十分な残量(最大100%)
赤:残量10〜25%
赤の点滅:残量10%未満

AXS Appでも残量を確認できます。サイクルコンピューターとAXSコンポーネントを接続すれば、画面上で充電の通知を受け取ることもできます。

AXS Appで残量を確認 サイクルコンピューターの接続方法
手袋をはめた手が、小さな赤いステータスランプが点灯しているSRAM GX AXSのマウンテンバイク用リアディレイラーを調整している。.

シフターの電池は?

各AXSシフターはCR2032コイン電池を使います。通常の使用で約2年間持ち、簡単に交換できます。

使い方のヒント:交換用電池は、誤飲防止の苦味コーティングがないものを選んでください。コーティングが電池と端子の接触に干渉し、動作に影響する場合があります。

パワーメーターにはどの電池を使う?

AXSのスパイダー型パワーメーターもCR2032コイン電池を使用し、約200時間の走行に対応します。工具なしで交換できます。パワーメーターでも、苦味コーティングのない電池を選んでください。

スピンドル型パワーメーターは、電池ホルダー内のリチウム単4形電池で400時間以上の走行に対応します。

スパイダー型の電池交換動画 パワーメーターの使い方ガイド

悪天候でも走れる?

雪やみぞれ、小川の渡渉でも、AXSシステムは国際規格IPX7の防水性を備えています。雨が降りそうな日にもライドを楽しめます。

AXSバッテリーの滑らかな表面は、コンポーネントとの確実な密閉を支えます。正しく装着することで水や汚れの侵入を防ぎます。

雪に覆われた森の小道をグラベルバイクで走るサイクリスト、バッテリーが取り付けられたサドルのクローズアップ、そしてSRAMのワイヤレスディレイラー用バッテリー。.