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DirectLinkとSwingLinkの違いを知る

ライドスタイル、好み、場所、地形が違えば、理想のブレーキフィールも変わります。レバーを引く間、一定の割合で制動力が増す感触を好む人もいれば、ハンドルへ近づくほど強く立ち上がる感触を好む人もいます。自分の好みを見つけるために、レバーフィールの選択肢を見ていきましょう。

DirectLinkとSwingLink | SwingLinkのチューニング | 自分に合うモデルを選ぶ

デッドバンドとは

レバーが完全に戻った位置から、パッドがローターに接触するまでの、レバー先端の移動量を指します。つまり、指で引き始めてから制動が始まるまでの動きです。SRAMは、パッドとローターの隙間を確保してセットアップをしやすくしながら、効き始めるまでのストロークが長くなりすぎないよう、そのバランスを調整しています。

レバー比とは

レバー比は、指でレバーへ加えた力に対して、システム側にどれだけの力を伝えるかを表します。レバー比が低いと、大きな力が必要ですが、同じ入力で動かせる距離は長くなります。レバー比が高いと、小さな力で押せる一方、動かせる距離は短くなります。

トングを例にすると、支点に近い場所を握ると、手の動きは小さくても先端は大きく動き、強い力が必要です。先端寄りを握ると、閉じるための手の移動量は増えますが、小さい力で操作できます。

DirectLinkとSwingLink

SRAMブレーキには、力を伝える仕組みとしてDirectLinkとSwingLinkがあります。本国ガイドで紹介するラインアップでは、Maven Base、Motive、DBシリーズがDirectLinkを採用。Maven Ultimate、Silver、BronzeにはSwingLinkが使われています。

DirectLink

レバーを引く全域で、一定で予測しやすい感触を生み出します。リニアなレバー比により、ストロークに応じて力がなだらかに増し、パッドをローターへ近づけます。一般にデッドバンドは長めで、引き始めからパッドが接触するまでに、より多くのレバー移動量があります。

どのように動く?

レバーを引くと、レバーピストンに直接つながったロッドを押し込みます。ピストンがフルードを送り、キャリパーピストンがパッドをローターへ押し付けます。ロッドがほぼ一定の割合でピストンを動かすため、リニアな感触になります。

SwingLink

レバーを引くほど制動力が高まる、プログレッシブで力強い感触と、細かなコントロール性を備えています。接触点までパッドを素早く動かしてデッドバンドを減らしますが、ストローク初期にはやや強い操作力が必要になる場合があります。

どのように動く?

専用形状のカムとSwingLinkが組み合わさり、レバーを引くにつれて変化するレバー比を生み出します。ストローク初期は低いレバー比でパッドを大きく動かし、素早くローターへ接触させます。

パッドが接触するとレバー比が高くなり、少ないキャリパーピストンの動きで、大きな制動力と細かな制御を得られます。カムとSwingLinkの形状を調整することで、レバー比の変化と操作感を作り込めます。

SwingLinkを自分の好みに合わせる

Mavenの登場時は、デッドバンドをできるだけ小さくすることを目指しました。ワールドカップの選手は、精密にブレーキを操作し、Mavenの大きな制動力へ素早くつなげる感触を好みます。ただし、すべてのライダーが、その強く立ち上がる感触を好むわけではありません。

Maven B1は、SwingLinkのレバー比を調整し、よりリニアな操作感を実現しています。B1の完成ブレーキを選ぶほか、Maven A1のSwingLinkとレバーを交換して、操作感を変更することもできます。

グラフは、レバーを引いていない状態からハンドルに接するまでの、Maven A1・B1・Baseのレバー移動量に対するレバー比を示します。

  • 効き始め:ストローク最初の20mmにおける反応。
  • 中間域のコントロール:パッドが接触し、制動力が高まっていく領域。多くのブレーキングはここで行われます。
  • 最大制動:ストローク終盤で、最も大きな力をかける領域。

グラフを見る際は、低いレバー比は「動きが大きく、伝わる力が小さい」、高いレバー比は「動きが小さく、伝わる力が大きい」ことを意識してください。

どちらが自分に合う?

Maven B1が向いている好み

  • 引き始めが軽く、小さな力でレバーを動かしたい。
  • ストローク全体で一貫した、予測しやすい感触が欲しい。
  • ストローク終盤で大きな制動力を得たい。
  • よりリニアな制動力の立ち上がりを好む。

Maven A1が向いている好み

  • 引き始めに手応えがあり、やや強い力でレバーを動かす感触を好む。
  • ストロークの早い段階から大きな制動力が欲しい。
  • デッドバンドをできるだけ短くしたい。
  • 指へしっかりした反力が伝わる感触を好む。

自分のMavenを見分ける

  • B1:カムに2つの切り欠きがあり、レバー本体の内側にゴールドのSwingLinkが見えます。
  • A1:カムの切り欠きは1つで、内側に赤いSwingLinkが見えます。
  • Maven Base:レバー本体の内側に赤やゴールドの部品が見えません。

B1でMavenの操作感を変える

SwingLink Kitを使うと、Maven Ultimate・Silver・BronzeのA1をB1仕様へ変更できます。Bronze A1には、専用のBRZ B1キットを使用します。Maven Baseには後付けできません。

SwingLink Kitを見る サービスマニュアルを見る

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