ステムを交換するとき、長さや角度とともに気になるのが重量。
ただ、ロングライドや荒れた路面で手や腕に伝わる振動を減らしたいなら、サスペンション付きという選択肢もあります。
CANE CREEKの「eeSilk Stem」は、最大20mmの可動量で振動を吸収するステム。「GXC Stem」は、鍛造・切削加工による軽量なアルミステムです。
乗り心地を変えたいのか、軽量な固定式を選びたいのか。eeSilk Stemのスイッチあり・なしの違いと合わせて紹介します。
乗り心地を変えるeeSilk Stem|最大20mmの振動吸収
eeSilk Stemは、ロードやグラベルなどのドロップハンドルバイクに向けたサスペンションステムです。

コラム側の可動軸を中心にハンドル側が動き、エラストマーと呼ばれる弾性体が衝撃を受け止めます。最大20mmの可動量で、路面から手や腕、肩へ伝わる振動を軽減する構造です。

砂利道が続くグラベルや、荒れた舗装路を長く走るロングライド。ハンドルを握り続ける手や上半身の負担が気になる人に向きます。
eeSilk Stemの「ロックあり・なし」は何が違う?
eeSilk Stemには、コンプライアンススイッチ付きと、スイッチなしの2種類があります。
「ロック付き」と呼ばれることもありますが、スイッチ付きも完全に固定する構造ではありません。SoftとFirmを切り替え、Firmではステムの動きを抑えます。
スイッチあり|舗装路では動きを抑える
荒れた路面ではSoftにして振動を吸収。滑らかな舗装路や、ダンシングで動きを抑えたい場面ではFirmへ切り替えます。

舗装路を走ってグラベルへ入り、再び舗装路へ戻る。こうしたルートで、路面や走り方に合わせて使い分けたい人に向くモデルです。
スイッチなし|振動吸収を常時使う
スイッチなしは、選んだエラストマーの硬さで常時振動を吸収します。

路面が変わるたびに操作する必要がなく、長距離を一定のペースで走る使い方に向きます。
乗り心地はエラストマーで調整
スイッチなしでも、硬さを変更できます。
eeSilk Stemには硬さの異なるエラストマーがあり、ステムの長さに応じて3種類が付属します。スイッチの有無にかかわらず、エラストマーを交換して動き方を調整する仕組みです。
体重だけで選ぶのではなく、走る路面や好みを基準に選択。振動吸収を重視するなら柔らかい設定、動きを抑えたいなら硬い設定を試せます。
走行中に切り替えたいならスイッチあり。好みの硬さを決めて使い続けたいならスイッチなし。この違いで選ぶと分かりやすくなります。
軽さで選ぶGXC Stem|80mmで実測112g
GXC Stemは、グラベルとクロスカントリー向けに設計された、可動部のないリジットステムです。
6066アルミニウム合金を鍛造し、切削加工でボディを仕上げています。固定用ボルトはステンレス製です。

80mmは、ダイアテックの実測で112g。各サイズの実測重量は次のとおりです。
| ステム長 | 実測重量 |
|---|---|
| 60mm | 101g |
| 70mm | 109g |
| 80mm | 112g |
| 90mm | 122g |
| 100mm | 129g |
角度は±6°。上下を反転して、ハンドルの高さに合わせて選べます。
カラーはポリッシュブラックとポリッシュシルバー。光沢仕上げのボディにレーザー加工のロゴを組み合わせられています。

3モデルの違いと選ぶ基準
| 項目 | eeSilk Stem スイッチあり | eeSilk Stem スイッチなし | GXC Stem |
|---|---|---|---|
| 構造 | サスペンション | サスペンション | リジット |
| 可動量 | 最大20mm | 最大20mm | なし |
| 走行中の切り替え | Soft / Firm | なし | なし |
| 完全固定するロック | なし | なし | 可動部なし |
| 硬さの調整 | エラストマー交換 | エラストマー交換 | なし |
| ステム長 | 70 / 80 / 90 / 100mm | 70 / 80 / 90 / 100mm | 60 / 70 / 80 / 90 / 100mm |
| 角度 | −6°のみ | −6°のみ | ±6° |
| コラム固定部の高さ | 49mm | 49mm | 42mm |
荒れた路面の振動を減らし、舗装路では動きを抑えたいなら、eeSilk Stemのスイッチあり。
振動吸収を常時使い、切り替え操作を省きたいなら、スイッチなし。
軽量な固定式ステムを選び、長さや角度を見直したいなら、GXC Stemがおすすめです。





