チェーンロックといえばABUS
鍵といえばチェーンロック。
お店に行っても一番並んでいる鍵ではないでしょうか。
そしてチェーンロックといえばABUS。
ABUSはなんと24種ものチェーン、カラバリまでいれると80種近くのバリエーションが。
さらにバイク用のとんでもなく太く強すぎる鍵まで入れるとさらに無数に。
泥棒は フィジカル派 or インテリ派?
盗難はシリンダーのピッキングなどの技術を用いた攻撃か、物理的に切断をする攻撃の2種に分かれます。
自転車用の鍵の盗難で圧倒的に多いのは、物理的な切断のほうになります。
第三者の試験機関では、切断や、ピッキングなどのランクを格付けしていて、ハイエンドなモデルにはその認定ラベルが貼ってあることがあります。ラベルは安心の証。
このあたりを、もう少し詳しく知りたい方次のリンクから
耐切断性能
どの検査機関も必ずチェックにあるのは耐切断性能。
このクリッパーの持ち手の長さによって当然、切断力もアップ。
それに耐えられるかどうか。
どれだけ強いか、実際に切ってみる
ABUSのチェーンも、4mm〜7mm(メーカー的にはもっと強烈な太さのも)とラインナップがあります。
5mmより7mmが強い。
そりゃそうだ、でも重くなる。
どれを選んだらいいの?
実際に切断テストを行うことで、何倍強い!ということで、チェーン選びの参考になればと思います。
テスト環境
・地面に置いたチェーンをクリッパーで切断。
・2種類の長さのクリッパーを使用。※防犯上具体的な数値は伏せます。
・切断に要した力で比較
・一番他社含めバリエーションが多い4mmの丸形チェーンを基準値に
他社4mmチェーン(丸形)
ABUS : 1500チェーン 4mm(丸型)
ABUS : 4804チェーン 4mm (角形)
ABUS : 5805チェーン 5mm (角形)
ABUS : 6806チェーン 6mm(角形)
ABUS : 8807チェーン 7mm(角形)
今回使用工具では、切断不可
・ABUSチェーンは固い。
切断面を比較
他社チェーンはグニュッと潰れて(左)、ABUSは破断(右)する。
切断から見えるポイント
・チェーン形状は丸形より、角型の方が強い
丸形は刃がどこからでも入る。角型だと刃の角度が合いにくい。
・焼入れチェーンは強度が高まる。
焼入れチェーンとは、鉄を熱した後、急冷することで強度が増す処理を施したチェーンです。
外は硬く、中はしなやかで、適度に力を逃しながら固さも備える。
4804以上のチェーンは焼入れ加工がされています。
・5mm以上から飛躍的に強くなる
クリッパーの刃の開き&角形チェーンのおかげで、5mmから極端に強くなります。
工具はここで長いものに切り替え
・切れなかったのは7mm LEVEL8
7mm LEVEL8は切れず(※今回使用したクリッパーにおいて)。
LEVEL8以上がクリッパーに対する耐切断性能のひとつの目安となります。
駐輪や使用するシチュエーションに合わせて、携帯性等のバランスを見て選択しましょう。
結果
今回は地面に置いて全体重をかけて切断しているので、これを宙に浮かせた状態で使うなど工夫するとさらに切断の困難さを高めることができます。
チェーンの有効的な使用法はこちらを参照に。