空力と、冷却の追求 ABUS GAMECHANGER 2.0

レースで使用されるヘルメット
ツール・ド・フランス真っ只中、選手たちの活躍により見る機会も増えてきたGAMECHANGER2.0。

今回のレースで見かけるのは、GAMECHANGER2.0、GAMCHANGER1.0、AIRBRAKERの3つのハイエンドモデル。
ラインナップとしては
エアロ重視
・GAMECHANGER2.0
・GAMECHANGER1.0
・POWERDOME

クーリング重視
・AIRBREAKER
・STORMCHASER

いずれもレースの舞台で、選手たちが選択するのは上位モデルが多くなっています。
GAMECHANGER2.0が発表された直後ではありますが、マチューファンデルプールは1.0を選択するなど、選手の好みもいろいろな様子。
これからのレースで、どんなコースで、どのヘルメットを選択するのか気になります。

※画像をクリックすると拡大します。

これらのヘルメットはイタリアで生産されます。

ドイツのとにかく高い品質を求めるメーカーが、イタリアの自社工場で生産するヘルメットは、細部に至るまで美しい仕上げに。
詳しい生産の現場はこちらのレポートをご確認ください。



GAMECHANGER2.0解剖
そんな、ホットなABUSからホットな話題が2つ。
まず1つは、GAMECHANGER2.0の最終サンプルが届いたので、掘り下げてみたいと思います。
もう1つは、ハイエンドなGAMECHANGER2.0に対して、ミドルグレードのPOWERDOMEがまもなくリリースです。

ハイエンドなGAMECHANGER2.0からまずその特徴に迫りたいと思います。

より涼しく
40度を超えるツール・ド・フランス。
タイムを求めるため、エアロ効果は最大に。
そして同時に求められる冷却性能。
安全性、快適性、パフォーマンスを最高レベルに引き出します。
この2つを実現するため、GAMECHANGER2.0が生み出されました。

前面のインテイクで32%UP
今回新しく、おでこの部分に横長のベンチホールが設けられました。

このベンチホールのお陰で32%のエアー流入量を改善。
外側は、サングラスのポートとして機能します。

大きめサングラスにも最適化
近年大きめのレンズのサングラスを使用する選手も多く、おでこ部分に熱がこもるのを解消。
垂れてくる汗も一度このインテイクを通過してから、下部のパッドにいくため、乾きやすくなっています。
またサングラスからヘルメットにかけての隙間も減らせることで、エアロ効果にも寄与しています。

空気流量20%UP
このたくさん取り込んだ空気を後部のベンチホールを広げることでより空気の流れを多くすることで、20%多く空気を流すことができています。
内部の溝もより深く

たくさん取り込んだエアーは、上部のインテイクからもさらに取り入れられたエアで加速して、後方の絞った放出口から送り出されます。
空気圧を変えながら空気を送り出すことで、空気を冷やす効果も生まれます。

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より速く
上昇する気温だけでなく、プロのレースにおいてそのスピードも大幅に上昇。
時速46-52km/hでの速度を最適化しています。
1.0に比べ、約2〜5%の空力効果のアップをあげています。

また
・後部のカムテール部分が11%長くなること。
・後部を8°低くすることで、スプリント時の頭を下げたポジションでのパフォーマンス上昇しています。

エアロブレード構造
AIRBREAKERにも採用されているテクノロジーで、上部には、グリッドのプレートがついています。
低速では空気が流れ込み、ヘルメット内の空気を加速させることに役立ち、より高速時にはスプリントポジションになることで、空気の流入をストップ、閉じたエアロ効果のある表面となり空気を後方に流していきます。

長いライド、急な登りを伴うようなコースでも、しっかり冷却を行う効果があります。

また、エアロ形状ながら、あたまから水をかぶることもできます。

よりフィット
そして、フィット感もより改善されています。
ABUSにはアジアンフィットの設定は無いですが、グローバルフィットのデータの蓄積により、よりよいフィット感が得られる設計に。
また、調整機構のない、ストラップ部分も耳の部分の広さがより広がることによってフィット感を増しています。

フローストラップPRO
ヘルメットを支える、フローストラップPROは、航空力学を取り入れて設計されたストラップで、調整機構がなく、頭にピタリと沿ってバタつかず細かいところまでエアロ性能を

価格は¥39,800+税(予価)
国内販売開始は8月末〜9月頃を予定

最新かつ、最高峰のレースの現場ですでに勝利の実績を出しているGAMECHANGER2.0は、8月末から9月の頃の入荷になります。
この新しいフィット感、最新のレースに求められる機能を備えたGAMECHANGER2.0のリリースをお楽しみに


より身近に
POWER DOME近日入荷

そして、そのGAMECHANGERのDNAを受け継いだミドルグレードのPOWERDOMEが近日入荷です。
GAMECHANGER2.0はレースの頂点でタイムを削るため妥協なく作り込まれたモデルです。
・MADE IN ITALY
・エアロ性能
という要素は変わらず、取り入れてエアロ性能は最上位モデルに比べると劣るものの、ベンチホールが多く涼しく快適でかつ実は重量は30g軽量なPOWERDOME。

詳しくは追ってご紹介します!!