“NEW”33rpm トレイルの下りが最高に楽しいクロモリハードテールフレーム!!

Color:グロスブラック


たまに乗っていただいても29インチホイルじゃないみたいによく曲がると言ってもらえます。
トレイルやダウンヒルでは29インチホイルの走破性というメリットも存分に活かせます。

それを感じられる秘密は、この記事を読み進めてもらえれば分かっていただけると思います。
まだの方は是非読み進めてみてください。


#unauthorized33rpm もチェックしてみてください。


63度

418mm

-400g

”NEW” 33rpm のテーマ

1. 下りを楽しむための軽量化

2.トレイルでバイクを蹴った時の適度なフレックス

3. 前作からほんの少し上りも意識

Color:フォレスト

Color:ストーンブルー


このフレームはどんな人におすすめ?

・シンプルにトレイルライドを楽しみたい人
・楽しい下りのために登る人
・いわゆる海外の下り系ハードテールではしっくりこない人
・29″のメリットを受けつつも自分でバイクをコントロールしたい人
・ハードテールはやっぱり”クロモリ”だよね〜って人


20年前、33rpmのプロダクツがスタートしたのは、ハードテールでシンプルにマウンテンバイクの楽しさを追求したいから

33rpmが始まった時から目指し続けたのは ”究極のトレイルバイク” 

私達はマウンテンバイクで様々な国のトレイルで走りました。
そして思ったこと‥

それは、それぞれのブランドにはそれぞれのブランドが生まれた背景がある

その国でマウンテンバイクを楽しむ人たちがいる

それらの人とフィールドの背景があるからバイクのジオメトリと乗り味が決まっているでは?

つまり日本人が日本で楽しむためには 『日本』へのローカライズが必須なのではないか?
ローカライズとはそのエリアであり、その国のヒトであると考えました。

ここからは”NEW”33rpmの秘密を思いを交えてご紹介していきます‥


33rpmを裸にすると
超メッキなんです!
全てメッキ!

理由は?

日本の高温多湿。

登りで垂れる汗も。

錆は大敵。

それを乗り越えて長く乗ってもらいたい!

海外では、比較的湿度が少ない場所がほとんどなので、防錆に関しての意識は低いのです。

しかし、日本では、日本の高温多湿にフレームがさらされることが多い中で、僕らの好きな鉄のフレームを長く乗ってもらう工夫が必要でした。

錆に対するこだわり

1:フレーム全体をメッキで覆う

2:パウダーコーティングカラーに加えて、パウダーコーティングのクリアで実質二重の塗装!

実は2015年発売の33rpm(27.5)でメッキをベースにしてリリースしていました。
塗装が剥がれても、メッキの剥がれはゼロ!
8年経っても錆びてないのを見て今回はメッキベースを採用しました。

3:フレームの内部に風を通す

水が最もたまる場所へ、大きな水抜き穴を配置

チューブの継ぎ目の穴も大きくするのは、軽量化と通風しをよくする狙い!

4:異素材を組み合わせない

鉄とステンレスなどの異素材を組み合わさないことで錆を防ぐ


参考パーツアッセンブル

<推奨パーツスペックについて>

33rpmの開発にあたり、継続して使用しているパーツ構成は以下となっております。
33rpmの最大のパフォーマンスを引き出すための、ご参考にしていただければとおもいます。

Fork: Ohlins RXF36 AIR 160mm / RXF38 AIR 160mm
Headset: ケーンクリーク110 もしくは70シリーズ 上ZS44short /下110 EC44
*ヘッドチューブには高い硬度のチューブを使っています。
ヘッドセットは、ケーンクリーク110,Chris King等以上のグレードを推奨いたします。
BB: ケーンクリーク HELLBENDER BB 110 PF30 30MM
*BBは、 ケーンクリーク,Chris King,セラミックスピード以上のグレードを推奨いたします。
クランク:eeWINGS MTB CRANK 170 TITAN / ROTOR KAPIC CRANK ホイール:ENVE M635,640,730
ステム:ENVE M6、M7
ハンドルバー:ENVE M6、M7、M9


バイクチェック&クイックインプレッション

フレームサイズ630と660を組んでインプレッションへ。

それぞれの身長でサイズ感をどう感じるかも感想に入れていますので、参考になれば嬉しいです。

【ライダー1】
身長167cm /  体重60kg

◆登り
ペダリングは非常に軽い。
前回に比べてウィップ感もあるので、タイミングが取りやすい。
160mmフォークを装着していますが、登りが多くなると140mmでも良さそう。

◆コーナー
コーナーでの安定感が抜群。ちょー気持ちいい。
しなやかな横剛性で、コーナー中の荒いウォッシュボードギャップや木の根もフレームがしっかりと吸収してくれて、安定感抜群。
コーナリングの切り返しも、29in特有のもたつき感を感じない。
リアタイヤの位置がしっかりわかり、コーナーのクリッピングが掴みやすい。
とにかくコーナリングマシン。

◆ストレート
630と660を乗り比べた時に、660の安定感は半端じゃない。
660は自分のサイズではないけど、ホイールベースの恩恵はすごいと思う。

◆がれ場
フレーム全体が、しっかりギャップを吸収してくれるので、まるでロールスロイス。
ギャップの乗り越え性が想像以上にいいので、慣れるまで身構えてしまうぐらい。
いけるか、いけないか、案外あっさりいけちゃったみたいな。
ヘッド周りの剛性感がしっかりあり、ガレ場でのフラレが少ない。

◆どんな人におすすめ?
基本はやっぱり、UAが求める下りが好きな人のためのフレーム。
登りは、下りのために登る人。
アップダウンをXC的に、でも下りは好きで攻めたい、という人には、ST 140mm程度が面白いと思う。

◆自分のサイズは?
今の遊び方は、レースでなくトレイルで自転車を縦横無尽に遊びながら走りたいので、速さより楽しさを求めています。
そうすると、サイズ615mm。フォークストローク150mm。ストレートハンドルが良さそう。
もし、レース出るなら、630mmで、安定感重視を狙っていきます。

サイズ630mm

サイズ630mm

サイズ630mm


【ライダー2】
身長170cm /  体重76kg

◆登り
思った以上に登るし、転がりが軽い。

◆コーナー
リアタイヤに乗ってグルンと回る感じをより掴みたい場合は630mm。
フラットでもバームでもリアタイヤの位置がつかみやすく、トラクションをかけやすいのが最高。
前後タイヤへのトラクションのバランスがとりやすく、どのコーナーにも適応できて、咄嗟の動きにも反応できる。

◆ストレート
良い意味でフワフワ浮いてる感じでトバせる。
これは野沢温泉でゲレンデ直滑降でブッ飛ばした時にも感じた感覚。
ストレートをトバすだけなら660mmがベスト。

◆ガレ場
トップチューブ真ん中から後ろが全体的にしなってるイメージ。
弾かれるというかは、逃がしているという感覚。
安定感は660mmが勝つ。バイク任せで乗りたい場合は660mmでもいいかも。
でも股の下で遊ばせる感じは630mmか。

◆どんな人におすすめ?
下りを楽しむために登る方におすすめ。
下りもジャンプしたり、コーナーで当て込んだり、バームをブリブリ攻めたいイメージを少しでも持っている方へ特に強くお勧めしたい!
マレットにしてフォーク140-150mmとかでもおもしろそう。

◆自分のサイズは?
自分のイメージしている乗り方を総合的にイメージして630mm。
660mmでも乗れるが、小さめのフレーム好みなので、630mm一択かな。

サイズ630mm

サイズ630mm

サイズ660mm


ライダー3】
身長179cm / 体重73kg

◆登り
シートアングル前回よりも立ったからポジション的にも登りやすい。
BB~チェーンステイのウィップが路面を追従する感じがありラフなペダリングでも登りやすい印象あり

◆コーナー
理由はわからないがブレーキがよく効く、減速がしっかり出来るので安心してコーナーに侵入出来る。

◆ストーレート
ギャップでも突き上がる感じがなく、想像以上にしなっている感じ。

◆ガレ場
ガレ場でもスピード出過ぎる!ってくらいの感覚。

◆お勧め
下り重視でコーナー楽しみたい人にお勧め。ハードテールなのにしっかり止まる。
リアにトラクションかけやすいいから、ブレーキングでも有効なのか?安心してコーナーに入れる。

◆自分のサイズは?
675mm。
私は小さめのサイズは好まないので、身長179cmの自分にはサイズ660mmでもちょっとトップが短くて体預けにくいのが気になる。
身長180cm近くなってくるとサイズは675mmを視野にいれてもいいかも。

サイズ660mm

サイズ630mm

サイズ660mm


シートステーブリッジが斜め‥

斜めですが取付ミスではありません!

目的は左右の剛性アンバランスの解消

自転車のフレームのリアバック、右半分と左半分でかかる力が違うと思いませんか?

簡単に言うと
ブレーキサイドはディスクの補強があるとはいえ、ブレーキングの際に力が下向きにかかる。
ドライブサイドは踏み込んだ際チェーンで引っ張る力がエンド先端が前方少し上向きにかかる。

左右でかかる力も違えば、かかる方向も違ってくる。

29”33rpmを開発段階に「29インチ」になってそれぞれの場所で負担が増える部分、逆に減る部分を皆で考えました。
29インチで走破性があがりましたが、乗るのは繊細な方であることをイメージして、さまざまな角度でバランス良く乗ってもらえるように斜めのSSブリッジにたどりつきました。

実はこのSSブリッジ、最初のサンプルは真っ直ぐだったのですが、2回目以降のサンプルで斜めにしてみたところ「良いね!」となり採用になりました。
また、斜めにすることでタイヤクリアランスも確保できました。

今回の”NEW”33rpmはパイプにも色々工夫がされていて(この辺りは後日追記します)、薄く細くなっているので、このSSブリッジが特に効くような工夫になっています。


“ヨーク”の工夫について

UA 33rpmの特徴の一つでもあるヨーク部分
フレームの乗り味を大きく変えてしまうパーツなので、私たちは誰か一人だけの意見ではなく、社内のMTB好きが集まり乗り倒して今の”最高”を見つけ出しました!

1.形状

縦方向にはバイクの伸びを感じられるよう
3D方向へは踏ん張りつつ、フレックスを感じられるようこの形状を採用
合わせてタイヤクリアランス確保とチェーンリング干渉解消

2.内側の切削ザグリ

徹底した剛性確保と軽量化

3.切削ザグリ-その2

なんと「C面加工」しています。
それは徹底的に軽量へのこだわり
そして泥が残りにくするためささやかな工夫

4.前作より3mm高さを下げる

乗り味への味付けに重要な要素
BB周りのフレックスの腰砕け感ゼロ&しなやかさアップ

5.左右ヨーク間の横バー

ネジれ対策補強 & クラック防止

6. BBシェルに対しての溶接

BBシェルに対して中心から少し下側に溶接することで、理想のBBハイトとチェーンステーの角度を実現(赤線)
BBシェルをPF30にする理由は、フレームへの負担を考え、緑線の溶接面のアールを大きくとるため。


SPEC

・サイズ (水平トップ): 615mm / 630mm / 660mm / 675mm
・ヘッドアングル:63度(前後29”、Fストローク160mm)
・リアセンター:418mm(全サイズ)
・シートチューブ:410mm(全サイズ)
・推奨Fストローク:160mm(±10mm)
・シートポスト系:30.9mm
・BB: PF30(シェル内径46mm)
・フレーム重量:2,600g(630mm)※前作より-400g
・付属:シートクランプ・リアアクスル

・615mm  リーチ約392mm
・630mm  リーチ約407mm
・660mm  リーチ約437mm
・675mm  リーチ約452mm
(前後29インチ、フォーク160mmの場合の参考値)

※33rpmはハードテイルの究極を目指したジオメトリーを採用。よって適正値は、乗り方やトレイル、サドルの高さによって影響されます。

フレーム価格:¥169,400-(税込)


※注意点

◆付属のボトルマウント用ボルトについて

フレームには上記の画像のような高強度樹脂のボルトが付属しています。
カラーはベージュもしくはブラック。

軽量化のためにボルト穴を塞ぐための物になるためボトルケージなどの固定には別途ボルトをご用意ください。

UA 担当が製品チェックしてみました!

日本人が日本のフィールドを29インチで楽しむためのフレーム

体格や手足の長さも大きく関係するので、日本人が日本人のために作るのがとても重要だと感じます。
そして、レースじゃなくても自分なりの納得の走り方ができる=楽しい、というイメージ。

公にしていないジオメトリー

海外ブランドのフレームは、もちろん開発しているライダーの体格がベースです。キャスターが寝ていて、リアセンターが短め。ここまでは良いと思います、UAもそうです。33rpmは63度418mm。
ここからは明確に数値は出していません。それは、数値に囚われず、乗り方からイメージして選んでほしいから。
海外ブランドのフレームジオメトリーと比べると、数字が違いすぎて迷ってしまうから。
ロングリーチ?流行っているのはわかるし、そっちの方が速いかもしれません。‥UAは日本人が日本のフィールドで乗って楽しいのか?をベースに考えています。
数値では伝わらないけど、乗ると感じてもらえる楽しさがあります。

しっかり長く乗ってほしい

日本で乗る以上、汗・泥・湿気対策は必要。
詳しくは別途ですが、塗装の下地はオールメッキ+内部の穴は大きく+BB下の穴も大きくしています。