ドイツの駐輪事情 -フランクフルト編-

先日ドイツ・フランクフルトで開催された世界最大の自転車ショー「ユーロバイク2024」に参加してきました。
その合間にフランクフルト市内を周ることができ、ドイツの都市での駐輪事情をチェックしてみました。フランクフルトは、ヨーロッパでも有数の金融都市として知られ、人口72万人の大都市です。

自転車大国ドイツ

日本では、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアのイメージがありドイツは車のイメージが大きく、自転車のイメージが小さいかもしれませんが、実は人口100人当たりの保有率はオランダについで世界第2位。
自転車が市民の交通手段やスポーツとして定着していて街中では多数の駐輪場が用意されており、通勤通学・ショッピングなどに利用され、またカーゴバイクで大きな荷物を運ぶライダーもよく見かけました。

散策したのが土曜日だったこともあり、ロードやグラベルバイクでサイクリングを楽しむ方も多数すれ違いました。

自転車専用レーンが設けられているところが多く、安心して走行できる環境がある

市内を流れるマイン川沿いのサイクリングロード

ドイツの駐輪場

市内各所に用意されている駐輪場

市内の駐輪場には、地球ロックできるようにポールがあり、安心して自転車を駐輪可能になっています。立てかけるスタイルでスタンドの無いバイクにも対応。日本のスタイルとは全く違う形。短いロックでも安心して駐輪できる合理的なデザイン。

どんなロックを使っている?

ドイツのライダーはどんなロックを使っているか、チェックしてみました。

結論: ハイセキュリティなブレードロックが人気

数時間、市内中心部を歩いてチェックしたところ、ブレードロックやUロックなどハイセキュリティなものを使用する方がほとんど。中でもブレードロックが圧倒的に人気。前項でお話しさせていただいた、地球ロックしやすい環境で、コンパクトに持ち運べる点が支持されているのでは?

ABUS BORDO

U ロックも多いが、チェーンロックは少数派

ABUSショップを発見

ドイツのロックブランドであるABUS(アブス)は、日本では自転車やモーターサイクルロックのイメージが強いですが、ドアの鍵などのホームセキュリティやトランクの鍵なども扱う総合ロックメーカー。街中にはABUS専門ショップを見つけました。
店内に入ると、スペアキー製作や南京錠、もちろん自転車の鍵もありました。24時間のトラブル対応もしているようで、こんな専門店があるのも本国ならでは…

ユーロバイクの駐輪場

最後にユーロバイクの駐輪場をご紹介
世界最大の自転車ショーだけあって、自転車での来場者も多く、大きな駐輪場が設けられています。

入口は係員がいて、 駐輪したライダーのみが入場可能で安心。

こちらも地球ロック用のバーが設置されています

電動バイク用のチャージボックスも設置されていました。
長距離走るライダーには嬉しいサービスですね。

世界の駐輪事情、国によっていろいろ異なりそうです。これからもいろいろな国でチェックしていきます!! ぜひお楽しみに。