各メーカータイヤ専用のシーラントを含め様々なシーラントが発売されていますが、合わなかった場合や、他に気になるシーラントが新たに登場することもあります。
今お使いのシーラントから他のシーラントに変える時に気をつけることとシーラントの入れ方のポイントをご紹介します。
まとめ
今まで使用していたシーラント「Muc-Off NOPUNCTURE HASSLE TUBELESS」は完全に固まっていなければ水溶性で水で洗い流し可能です。
水で流せるものを流し切れば新たなロードシーラントに詰め替え可能になります!
シーラントを入れるポイントは、しっかりとシーラントを振り繊維の沈殿をなくし、バルブコアを外してバルブを12時の方向に向けて差し込みます。バルブを6時の方向に向けて指定量を注入し、バルブを9時または3時に向けてからパウチを取り外します。
バルブを清掃してコアを取り付け、ホイールを回してシーラントを行き渡らせれば完了です!
今までMuc-OffのNOPUNCTURE HASSLE TUBELESS(MTBシーラント)を使用していましたが、先日登場したロードシーラントに交換したくなったので先日タイヤを変えたばかり(シーラントを入れたばかり)ですが、洗い流して入れ替えてみました!
手順としては
タイヤを外し、
中のシーラントとリムに付着したシーラントを洗い流してセットアップ。
新たなシーラントを充填するといった流れ。
Muc-Offのシーラントは水で洗い流せるとのことでどれだけ綺麗に洗えるのかも検証します。
シーラント入れ替え開始!
早速タイヤを外していきます。
こちらが洗い流し前の状態です。
入れてまだ日も浅いことから全くと言っていいほど固まっていません。
とても綺麗です。
タイヤの中央を中心にサイドにも軽くシーラントが行き渡っていました。
タイヤ中央のパンクはすぐに塞いでくれますが、サイドカットや、やや中央から逸れた位置でのパンクの場合は穴を下にし、シーラントを集めるようにした方がよさそうです。
水をかけるとあっと言う間にシーラントが流れていきます。
水溶性ということもあり、洗い流しがとても簡単でした。
タイヤ交換の際にリムも綺麗にしていたのでこちらも簡単な水洗いで完了しました。
一度ウエスで水分を拭き取り、ホイールにタイヤを取り付けます。
シーラントがすぐ落ちたのは入れてからの期間が短いから?
今回シーラントを入れてから約2週間。
そんな早いタイミングで交換することもないし、期間が短いから液体のままだから流せたのではないのか。
そんな疑問が起きたので、10月後半に入れてから約2ヶ月のタイヤも洗ってみました。
固まり具合としては、指で触ると付くか付かないか粘着感が感じられる程度です。
水で洗い流し
弱い水圧では軽く剥がすことはできますが、完全に取り切ることができません。
一番強い水圧で洗ってみるとすぐに剥がれました。
他のシーラントとは混ぜて使用することができませんが、タイヤに付着したシーラントを全て取り除くことができないため、ある程度固まってタイヤに付着している分そのままで詰め替えても問題ありません。
シーラントの洗い流し方
さらに固まった頑固な状態になってしまうと水圧だけで洗い流すことは難しいかもしれません。
もう少しシーラントが固まった状態のタイヤが手に入れば追加でテストします。
シーラントの入れ方
Muc-Offのシーラントはビードを上げて、バルブから入れていきます。
入れ方のポイントは
12時→6時→9時( 3時 )
シーラントを入れる際にバルブがどこを向くかのポイントです。
ビードが上がっていれば溢れることはないので落ち着いて入れていきましょう。
1.シーラントをよく振る
まず底に沈殿している竹粒子を全体に馴染ませるようによく振ります。
底を確認し、繊維が沈殿していなければ大丈夫です。
2.バルブを12時の方向に向け奥まで差し込む
バルブコアを外し、バルブを12時の方向に向けた状態でパウチを差し込みます。
ボトルタイプであれば付属のホースを使いバルブに差し込みます。
ここからバルブを6時に向け、シーラントをいれていくのですが、
12時の時点でパウチの根本を折り曲げておくと勝手に注がれてしまうことが防げます。
ボトルタイプであれば勝手に注がれることはありません。
3.バルブを6時に向けシーラントを注入
パウチを折り曲げた状態でバルブを6時に向け、パウチを起こしシーラントを注入します。
パウチ裏側には1メモリ5mlの目安ゲージが付属しているのでタイヤサイズに合わせてメモリを確認しながら注入してください。
今回タイヤが30Cなので全て使用します。
シーラントの注入量
新しいロードに最適化されたこのシーラントは
23-25C: 40-50ml
28C: 60ml
30-45C: 70-80ml
とされており、20mlまでであればプロテクションを高めるために有効です。
新登場!80mlパウチ
今まで140mが最小のサイズでしたが、80mlタイプが登場しました!
初めはこんな小さなサイズなんているのかな?と思いましたが、最近の主流でもある30Cのタイヤに対しては丸々1本入れるだけなので残量や、今どれだけ入れたかなど考えることなくただ補充するだけの簡単サイズでした!
他のサイズに比べ少し割高になってしまいますが、細かいことは気にしたいくない、シンプルに使いたい!という方にはおすすめです。
4.入れ終わったら9時(3時)に向けて取り外し
指定量入れ終わったら、
そのままパウチを取り外すのではなく、9時(3時)の向きに向け、バルブからパウチを取り出します。
入れた状態でそのまま抜くと?
シーラントを注入する6時の状態のままパウチを取り出してしまうと溢れかえってきたシーラントがバルブから漏れてしまい、ホイールや周囲を汚してしまう可能性が極めて高いため、9時(3時)の向きに合わせてから外します。
5.バルブを綺麗に
これはちょっとしたコツにもなるのですが、バルブコアを取り付ける前にバルブの外側、内側を綺麗にします。
バルブ内部はペーパーウエスなどでこよりを作りバルブに差し込みます。
このように掃除をしてからバルブコアを取り付けることで、次回バルブコアを取り外す際に固着しづらくスムーズにバルブコアを外すことが可能です。
6.タイヤ全体にシーラントを行き渡らせる
バルブコアを閉じて空気を入れたら空気が漏れていないことを祈りながらホイールを回してみたり、サイドを地面にトントンしたりしてタイヤ全体にシーラントを行き渡らせます。
もしもこの際どこからか空気が漏れている箇所を確認できれば、漏れている箇所を下にし、シーラントを空気漏れに集中させます。
ロードシーラントに切り替えてみて
シーラントを入れ替えてみましたが、走りは変わりません。
しかしMTBに比べ、高圧かつ少ないエアボリュームのロードタイヤのパンクがより早く塞がるとなると乗っている間の安心感は増大します。
道を走る以上パンクのリスクは付きものなので、パンクをしないようにすることも大切ですが、パンクしてしまった時にどれだけ安全に対応できるかが重要になるため、チューブレスでロードに乗る方にはおすすめのシーラントです!