Muc-Offのオフィスは?
前回、開発部門のR&Dの様子をご紹介させて頂きました。
マックオフ社内の様子はどんな感じなのか?ご紹介したいと思います。
ロンドンから2時間ドライブのプールという街
まずは、Muc-Offの場所がどこにあるのか。
ロンドンヒースロー空港で車を借りて西に150kmほど2時間くらいドライブしたPoole(プール)という街。
南側の海に面したとても美しい街。
ブランドヒストリーおさらい
1991年創業者のレックスがX-LITEというブランドを立ち上げて、世界初のダブルクラウンのフォークと、世界最軽量のバーエンドを設計して製造し始める。
ディティールにこだわるレックスが自転車もきっちり洗いたいのに、当時は塩分を含んだ洗剤が多く、アルミ製品、バイク部品に腐食が発生するため、クリーナーを開発。
1994年にピンク色のクリーナーが生まれてまたたく間にそれがイギリスに広がり、28年経った今も世界中で売れ続けるクリーナーへと成長していくことになった…というのがあのピンクのクリーナーのスタート。
ショールームには初代ボトルも展示されていた。
コロナ禍の中、急激な成長
3年ぶりに訪れたMuc-Offは少し場所が変わっていた。
この2年の間に従業員が増えて、手狭になったようで広くなっていた。
コロナ禍の2年間Muc-Offに何が起こっていたのか。
大きく自転車の流通も乱れた中、最初はイギリスもロックダウン、会社の従業員も一時解雇せざるを得ない状況の中、抗菌グッズを作り、その売上の一部をW.H.Oや医療にサポート。
その後、従業員を呼び戻せる状態になり、世界的な自転車のメンテナンス需要の大きな波がやってきた。
従業員は増えて、倉庫も新たに作り、事務所も移転。
Muc-Offは2019年〜2021年にかけて2年にわたり2倍のスピードで成長という伸びに伸びたケミカルブランドに。
入り口には、そのハンドスプレーも設置されていた。
2014年チームスカイの公式サプライヤーに
このコロナ禍前に大きく、成長が加速したのが、2014年のTEAM SKYへの公式サプライヤーになったこと。
ここで、HYDRODYNAMICルブや、ドライブトレインクリーナーなどを共同で開発。
一気に知名度も、そして性能も高まることに。
R&Dセンターにも、選手達のチェーンが集まり、その摩耗具合、性能の変化などをチームもデータを取りに来るほど。
社内には、SKYのジャージがたくさん額装されている。
クリス・フルームのサイン入りのマイヨ・ジョーヌも。
業務用のウォッシャータンクまで
こんなものも。
業務用のパーツウォッシャータンク。洗剤のタンクが下にセットされていて、ブラシの隙間から洗剤が出て下に流れながらそれが濾過されてという循環を繰り返している。
業務用だと、一般的に、エアゾールタイプのクリーナーで噴射しながらということが多いけど、どうしても室内で換気の悪い環境だと体に良くないので、こういった製品を開発しているそう。
洗剤としての性能、環境配慮、健康面への配慮なども常に考えている。
SNSの強さ
ケミカルブランドでは異例の、SNSのフォロワー数を抱えるブランドに。
インスタグラムのフォロワーは48.5万人と、ケミカルブランドでは圧倒的なフォロワー数。
会社の奥にはこんなブースが。
どこかで見たことがあると思ったら、YoutubeのHOW TOシリーズのメカニックブースだ。
実際に自転車もメンテしながら、撮影にもすぐに対応できるようになっている。
Muc-Offの3年ぶりの訪問の様子をお伝えさせて頂きました。
会社の各コーナーには無駄がなく、ケミカルブランドらしいきっちりした印象を受けました。
また、働く人達の真面目さ、いいものを作ろうとするストイックさのようなものに触れる事ができて、
このコロナ禍の2年間、成長し続けたブランドの強さの理由のようなものを感じる事ができました。