CeramicSpeedは、ただのベアリング製造会社ではありません。サイクリング競技に革新的な製品を送り込み、その世界を徹底的により良く変えたい。そんな願望をもとに設立された会社なのです。これまでに急成長を遂げ、今では個性的な販売チームと共に、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど50カ国で販売網を広げています。

How it all began

Jacob Csizmadia (ジェイコブ・チズマディア)は1998年、24時間連続で行われるインラインスケート競技で世界記録を樹立。そのときに用いたのがセラミック製ボールベアリングを組み込んだスケートでした。
2年後、彼はプロサイクリング界にセラミック製ベアリングを持ち込みます。勝利への欲望がCeramicSpeedを誕生させたと同時に、これは未来へと歩み続けていく原動力にもなっています。

2001年、彼はチームCSCに同行しました。
ツール・ド・フランスでセラミック製ベアリングが使われたのは、このときが初めてでした。

この成功をもとに、CeramicSpeedを設立。デンマーク・ホルステブローでスポーツ用と産業用のハイブリッドベアリングの製造を始めました。

当社のハイブリッドベアリングは、1990年代にNASAの宇宙開発プログラムの一環として開発された技術を用いて、最高級グレードの窒化ケイ素セラミック球を使用。従来の鉄製ベアリングより58%軽く、30〜50%軽く転がります。各球の製造時間は50〜70日ですが、得られる性能を考えると、待つだけの甲斐はあると言えるでしょう。

自転車用ベアリングで得た知識は、産業用ベアリングの開発の足掛かりとなりました。現在は世界各地のさまざまな分野の製造会社と協力して運営上の節約を実現し、競争力を保ち、成長を続けています。2014年にFDAの認証を得て、世界で唯一、食品に直接触れられるベアリングの生産を始めました。

コロラド州に拠点を置くテストラボのFriction Factsを2016年に買収、より効率的かつ高品質で革新的な製品をサイクリング界に提供できるようになりました。

イノベーションがDNAに組み込まれた当社は、常に新たな製品を送り出し、新基準を打ち立て、サイクリングテクノロジーの限界を押し広げています。

Ceramicspeedの中心にあるのは、やはり何と言っても人です。ベアリングの一つひとつは、いまだにホルステブローの本社にて手作業で組み立てられています。世界各地に進出を果たしましたが、その文化や価値はしっかりと歴史に根ざしたままなのです。

デンマークの慣習に則り、毎年、社員一同で集まる時間を設けています。共にライドし、笑い、ビール片手に積もる話を交わしてるのです。