マサイ・マラの風と、650kmの試練
ケニアの首都ナイロビから、マサイ・マラ国立保護区を駆け抜ける4日間、全長650km。
累積標高8,000mを超える「Migration Gravel Race (MGR)」は、単なる自転車レースではない。
野生動物が横切り、鋭い砂利(グラベル)と、すべてを赤く染める砂埃、そして不意に訪れるスコールが泥の地獄を生む。
この「リアルグラベル」の最前線で、多くのトップライダーが愛車に装着していたのは、BROOKSのCambium(カンビウム)だった。
「赤土(ラテライト)」との共存
ケニアのグラベルを象徴するのが、鉄分を多く含んだ赤い土、ラテライトだ。
一度舞い上がればウェアやバイクの隙間に入り込み、雨が降れば粘土のようにこびりつく。
レザーサドルであれば、この湿気と泥の混合物は致命的になりかねない。
しかし、硬化天然ゴムとリサイクルナイロン(またはオーガニックコットン)で作られたCambiumに、躊躇は不要だ。
「どれだけ泥にまみれても、一拭きで元の機能を取り戻す。」
このメンテナンスフリーな特性こそが、サポートの受けられないセルフサポート区間の多いグラベルレースにおいて、ライダーの精神的な余裕を生み出している。
チーム・アマニが証明する、道具の「必然性」
東アフリカのサイクリングシーンを牽引する「Team AMANI(チーム・アマニ)」。
彼らはこの地をホームとし、Cambiumを相棒に世界中の強豪を迎え撃つ。
故スライマン・カンガンギ氏をはじめとする彼らの走りを支えるのは、Cambium特有の「しなり」だ。
ケニアの洗濯板(ウォッシュボード)のような激しい振動が続く路面では、サドル自体がサスペンションとして機能し、ライダーの疲労を劇的に軽減する。
「速く走るためには、快適でなければならない」
彼らの選択は、Cambiumが単なるクラシックなサドルではなく、最先端のパフォーマンスパーツであることを物語っている。
リアルグラベルを走るあなたへ。どのモデルを選ぶべきか?
MGRを走るライダーたちの足元を見ると、そのスタイルに合わせてモデルが使い分けられていることがわかる。
| モデル | 選ばれる理由 |
| C13 (Carbon) |
1グラムでも軽く。 レースでの勝利を優先するパワーライダーの選択。 |
| C15 / C15 Carved |
長時間の前傾姿勢でも快適。 穴あき(Carved)は圧迫を避けたいウルトラレースの定番。 |
| C17 / C17 Carved |
安定感と快適性のバランス。 あらゆる路面状況を楽しみたいアドベンチャー派へ。 |
「変わらない」という、一番の優しさ。
泥だらけの道、突然の雨、そして照りつける太陽。
過酷な旅の中でバイクのパーツたちが少しずつ消耗していくとき、Cambiumだけはいつもと変わらない姿で、そこにあり続けます。
レザーのように「時間をかけて育てる」楽しみとは、少し違うかもしれません。
けれど、最初の一漕ぎから旅の終わりまで、ずっと同じ座り心地で支え続けてくれる。
その揺るぎない安心感こそが、極限のグラベルを走るライダーにとって、何よりも心強い「お守り」のような存在になるはずです。
余計なものを削ぎ落とし、ただ走る時間を愛するために。
Cambiumは現代のグラベルシーンにおける、一つの答えです。
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