Lezyneが4年ぶりにLEDライトをリリース

4年の時を経てLezyneが強力なラインナップをリリース
Lezyneが自転車用ライトの新たなラインナップを、実に4年ぶりとなるLEDライトのリリースです。
日進月歩のLEDにとって4年という月日は、進歩に十分な年月と言ってよいでしょう。

変わるものと変わらないもの。
時計を17年前に…

LEDライトの本質である、変えてはならない大事な部分は残しつつ、現代の技術、求められるものに合わせて取り入れるものを取り入れています。
ライトのご紹介をする前に、少しLezyneというブランドについておさらいをしてみましょう。
2007年創業Micki Kozuschek(ミッキー)によって創業。


ミッキーはドイツ人で元々プロのトライアスリート。
その時、Maxcyclesという会社を立ち上げ、手頃な価格で、高品質な自転車とウェアをドイツ市場で展開。
その後、アメリカに移住して、コンポーネントメーカーのTruvativを設立。
2004年に、TruvativをSRAMに売却し、その後2007年に再びLezyneを創業し自転車の世界へと戻ってきました。
本社は米国ネバダ州リノに、そして、カリフォルニア州サンリスオビスポにデザイン、開発拠点、台湾の台中に自社工場、その他にもドイツのベルリンにも拠点を構えています。
世界的な、E-BIKEブームもあり完成車メーカーの50社以上で大手有名メーカーの完成車にLezyne製品が採用されています。

創業1年目(Y1)はハンドポンプ、ツール、ソフトグッズからスタート。
ミッキーが自転車のトレーニング中にカリフォルニアの何もない、まっすぐな道でパンクし、修理道具を持っておらず、ひたすら自転車を押して帰った体験がポンプを作らせたというエピソードもあります。

高品質な自転車と同じ素材を採用
Lezyneの目標は、ハイエンドな自転車部品と同じ品質の高い基準を満たすプレミアムアクセサリーの開発です。
当時は、自転車のアクセサリー(ポンプ、ライト、その他周辺アイテム)が設計が不十分な、見た目も安っぽいプラスチック製品が標準でした。
Lezyneは、ハイエンドな自転車に使用される素材と同じものということで、アルミのA7075、A6061を主に使用しています。
強みは、自社で開発から、製造まですべて一貫して完結できること。

積分球も自社で所有し、スペック通りのルーメンが出ているかを徹底的に調べます。


CNC切削も自社で行い、品質を管理しています。


今では、当たり前のようにアルミの削り出しのアクセサリーも溢れていますが、間違いなくLezyneがその時代を新たに切り拓いたブランドです。
そして2011年(Y5)にLezyneはLEDライト分野にも、アルミの切削アイテムで切り込んできました。


”スポーツバイクには、スポーツバイクにふさわしいプレミアムなLEDライトを”
Lezyneの「変わらないもの」はこの姿勢。
12年の歳月を経て、生み出されるライトはどんな「変わるもの」を取り入れてきたのでしょうか。


17年目のLezyneがLEDライトに行った
5つのアップデート
それでは見ていきましょう。


まずは、共通アップデートの点

1.充電ポートのUSB-C化、そして2重防水仕様!!
ついに、LEZYNEのライトも充電口がUSB-C化されました。
防水のキャップ付きなだけでなく、万が一、キャップが無かったとしても、端子自体が防水に。
これは安心です。

2.レンズ配光のアップデート
ライディング中の、最大の視認性と安全性を確保するために、より強力で、均一なビームを提供。
これまでの1LED〜3LEDでの構成で1LEDあたりを大光量に出力する構造から、
5LED、8LEDとLEDと小さめのLEDを増やしました。

左が新型のMICRO DRIVE800+、右が従来のMICRO DRIVE PRO800。
LEDの数が明らかに異なります。


どうしても1LEDや2LEDだと、レンズで配光バランスを調整する必要が出てきます。
そうすると必然的に、中央が明るく、周囲に行くほど暗くなるという構造に。

それぞれを比較してみると、配光がしっかり変わっていることが確認できます。


スポーツバイクの速度域では、中心だけ明るく周辺が暗いという配光は、どうしても視野が狭まり走りにくくなります。
まんべんなく周囲を照らす配光が、走りやすさに繋がります。

3.バッテリー容量増加
従来モデルより、バッテリー容量が大幅にアップ。
バッテリーはとにかく時代と共に進みます。
バッテリーの大容量化xコンパクト化は常に時代とともに進化をしています。
600、800、1000、1200とボディーサイズは同じながら、
このコンパクトなボディに1900mAh〜3800mAhまでバッテリーが収められています。

4.フォームファクタの一新
デザイン面でも、一新。
コンパクトなボディに、サテンブラックのブラスト仕上げ。
高級感のある仕上がりになっています。

5.放熱性能の向上
ハイパワー化するLEDライトは、いかに熱を逃がすかがポイントに。
アルミボディに、放熱フィンを加え、走行中の空気で効率的にボディを冷却することにより、スペック通りの性能を維持することが可能になっています。
放熱フィンは、Lezyneライトのデザインの特徴のようなものでもありますが、サテン仕上げと合わせて、パキッとしたかっこよさが増しています。

ハイパワーになるほど、フィンの数が増えてきて、LITE DRIVEにもなると、側面にまでフィンが。

まずは、アップデートされた点をご紹介させて頂きました。
追って、それぞれのモデルの説明をご紹介させて頂きます!!