CANE CREEK のNEWシリーズ、HELLBENDERヘッドパーツ

Cane Creek Logo

めちゃくちゃ簡単にケーンクリーク社の説明

ケーンクリークは、1991年にスレッドレスヘッドセット”AHEADSET”を発表し、革命を起こしました。
本拠地、アメリカ・ノースカロライナ、研究・開発・生産をここで行っています。

ヘッドセットだけに止まらず、ブレーキやMTBサスペンションなどコンポーネント製品の開発にも着手。

2017年より”ee cycle works”と提携。
わずか80gのeeBrakeや、eeWingsチタンクランクなど続々と新製品を発表しています。

その中に、110(ワンテン)というフラッグシップモデルが存在します。
これはメインのアルミ部分(カップ等)を7075 T-6 アルミを採用し、アメリカの自社ファクトリーでアッセンブルされています。
モデル名の”110″は110年の保証をさしています。
※通常の使用方法での破損。ベアリングなどの消耗部品は除きます。
※110以外のモデル名に含まれる数字は保証期間とは全く関係ありません。

さて、HELLBENDER70 ヘッドセットとは?

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: R0380326.jpg

40(フォーティ) ヘッドセットと、 110ヘッドセットの間のギャップを埋めるために”HELLBENDER(ヘルベンダー)70″ヘッドセットは生まれました。

HELLBENDER70 は、110 ヘッドセットに搭載されているすべてのデザイン特性、シーリング要素、ステンレススティール製 HELLBENDERベアリングを備えています。
製品としての唯一の違いは、メインの素材が「6061 T-6 アルミ」となります。

名前が示す(HELLBENDER=アメリカオオサンショウウオ)とおり、このベアリングは水や泥の影響があるような場合でも高い耐久性が発揮されるように作られており、汚れを防ぐために密閉性が向上しています。
また、仮に内部に泥やホコリが入ってもボールやボールレースを痛めにくい工夫もあります。

つまり、Hellbenderはベアリングに大きな秘密が隠されているようです。

HELLBENDERベアリングの特徴

一般的なシールドベアリングは、ベアリング内部のボールの位置を維持するために、金属のリテーナーリングにボールが収まっています。

しかし、HELLBENDERベアリングは、ポリマー製リテーナーリングに収まっています。
上の画像内、マーカーで囲っている部分。
もう少し分かりやすく、同じ構造のHELLBENDER70 Liteのベアリングを見てみましょう。

これでボールに汚れが直接付くのを防いで(汚れが入る隙間がない)いて、汚れはベアリングとボールレース(ボールが接する部分)以外のスペースに追いやられます。

一言に「シールドベアリング」と言っても、CANECREEKのHELLBENDERシリーズは全くの別物に進化していました。

HELLBENDER70 ヘッドセットには3種類あります。

HELLBENDER70

シリーズ内で一番の耐久性
重量:90.0g (IS41-IS52/40)
価格:¥19,910-(税込)

・シール性能が高いヘルベンダーシステム採用のベアリング
・アルミ製クラウンレース+ダブルリップシール


HELLBENDER70 Lite

シリーズ最軽量→63.0g (IS41-IS52/40)
価格:¥19,910-(税込)

・トップキャップASSYが軽量(スターファングルナットも特別仕様)
・ベアリングのハウジングがアルミ製(ボールが当たる部分はステンレススティールで補強)
・シール性能が高いヘルベンダーシステム採用のベアリング
・アルミ製クラウンレース+ダブルリップシール

ハイブリッドなベアリング
ヘルベンダー70ライトに採用のベアリングはアルミとステンレススティールのハイブリッドベアリングで軽量に仕上がっています。

ベアリングの違い

トップキャップ/トップキャップボルト/スターファングルナットの違い


HELLBENDER70 SLAM

ハンドル位置を下げたい場合はこれ一択!

IS規格のトップハイト:4.6mm (通常のHELLBENDER:9mm)
ZS規格のトップハイト:2mm (通常のHELLBENDER:8mm)
※注意/特にZS規格のSLAMはステムの形状によってヘッドパーツと干渉する場合があります。十分ご注意ください。MTBの短いステムの場合に特に注意が必要です。

重量:80.6g (IS41-IS52/40)
価格:¥19,910-(税込)

ハンドル位置を下げられる代わりに犠牲にするものがあります。
それはトップカバーのシール機能。
左がHELLBENDER70 SLAM、右のシリーズに比べてシール(ヘッドパーツ内部に汚れが入らないようにするストッパー的役割)を2箇所排除しています。
でも!ヘルベンダーベアリングなら、それの影響も最小限にできます。(実際に使用中のベアリングをバラして後日公開いたします!)


少し裏ワザ的な提案ですが‥ メンテナンスの際に、トップキャップASSYと、ベアリングを別売のHELLBENDER Liteのものに変える事でオリジナルで『HELLBENDER70 SLAM Super Lite』にする事も可能です。
(実質Liteより軽量になりますのでSuperLite !! 参考重量:55.8g !!(IS41-IS52/40)


おさらい

・HELLBENDERシリーズは上位モデルの「110(ワンテン)」に非常にスペックが近い。
・軽量モデルがある(HELLBENDER70 Lite)。
・トップカバーが低くハンドル位置下げられるモデルがある(HELLBENDER70 SLAM)。

おまけ
ヘッドセットのサイズの読み方

こちらを参考にしながら下のページを見ると分かりやすいです。

※フレームの規格はフレームメーカーさんに確認するのが確実です。(IS41とIS42など非常に似た規格もありますのでご注意ください。)