話題のチューブレスバルブ「BIG BORE VALVE」が入荷!!

そもそもBIG BORE VALVEとは?
BIG BORE=大口径

その名の通り大口径なバルブで、空気やシーラントを注入する際に効果を発揮するバルブです。
BIG BORE VALVEの特徴
BIG BORE VALVEの特徴はなんといっても、バルブコアが無いこと!!
バルブコアが無いことで3つのメリットがあります。
それは、
・シーラント詰まりを防ぐ!
・ビードがすぐ上がる!!
・空気圧の微調整が簡単!!!

シーラントが詰まりにくい!
一度は経験したことがある「バルブコアのシーラント詰まり」

何度も空気を抜いていると、徐々にバルブコアの周りにシーラントが溜まり、空気が入りづらくなったり、逆止弁が機能しなくなることがあります。
BIG BOREはそんなバルブコアを排除することで、シーラント詰まりを解消。

また、少しボールバルブが動きづらくなったときは、先端を外してGLUE&SEALANT REMOVERで簡単に洗浄できるので、メンテナンス性もUPします。
ビードが上がりやすい!!
これまでのバルブの常識を変える
今までのフレンチバルブといえば、ネジを回してコアを開けて空気を入れる設計でした。
バルブコアはバルブの中心に棒(コア)が入っており、コアの隙間を空気通る仕組みです。

この仕組みでは、空気の通り道が制限されるため、ポンピングしたときに抵抗が発生し、ロスが多く発生していました。
Muc-OffのBIG BOREバルブはボールバルブ機構を採用し、
これまで発生していた空気の抵抗を極限まで減らすことができます。
最大254%エアフロー向上!

空気の通り道が一直線(ストレートスルー)になることで、空気の抵抗を減らすことができます。
フレンチリム用のバルブは2種類あり、
・フレンチベース×フレンチ(仏式)ヘッド(LITE)
・フレンチベース×シュレーダー(米式)ヘッド(HYBRID)
LITEモデルは通常よりも238%、HYBRIDは254%エアフローが向上します。
(米式の頭の方が口径が大きいので、空気の抵抗が少なくなります)
今までフロアポンプでビードを上げるのが大変だったタイヤも、
BIGBOREにすることで、より簡単に上がるようになります。
空気圧調整が簡単に、空気が一気に抜ける
バルブコアありの従来のバルブは、押した時だけ空気が出ますが、
BIG BOREは空気の量を微調整することもできます。
レバーを少しずつ開閉することで、減圧が簡単に行えます。
また、全開にすれば一気に空気を抜くことが出来るので、
タイヤ交換時の空気が抜けるのを待つあの時間も短縮することができます。
+4gで
見た目がゴツくなった分、相当な重量増に見えますが、
Lサイズ(対応リムハイト30mm)と同サイズのマックオフバルブを計測したところ、
通常のバルブが5gに対し、BIG BORE VALVE LITEは9g、HYBRIDは10gと重量差はわずか4~5gでした。
(ステンレス製の他社製バルブは20g)



航空機にも使用されるグレードの7075アルミを使用しているため、軽量でありながら頑丈になっています。
(重量をより気にする場合は同素材使用のTUBELESS VALVE V2がおすすめです)
わずかこの差で、メンテナンス性や日頃のちょっとしたストレスを解消することができます。
装着方法
付属品一覧

・BIG BOREバルブ×2
・六角スロット付きバルブステム×2
・ゴムベース(2種類×2)
・Oリング×2
・専用スパナ
1.ボールバルブを取り外す
ボールバルブ、キャップ、ロックリング、Oリングを取り外します。

2.ベースを取り付け

リムの形状にあったゴムベースを取り付けします。
(純正のバルブがあればそれにあった形状を選択します)
3.バルブホールに差し込み、ロックナットで挟む

バルブをリムに差し込んで、Oリング、ロックナットの順に挿入します。
(この時点ではまだ仮締めでOKです)
4.ボールバルブを取り付け

手でねじ込んだ後、4mm六角レンチと専用スパナ(8mm)で固定します。
手でしっかり締めたところからスパナで1/4回転させてください。
※締め過ぎ注意
5.ロックナットを締め付ける

バルブステムを押し下げながらロックナットを締め付けていきます。
工具を使って締めるのではなく、手で締められる程度で十分です。
締め付けたときにロックナット側のOリングが少しはみ出るくらいがベストです。
※強く締めすぎるとエア漏れの原因となります。
シーラントの注入方法
LITEの場合はボールバルブを外さずに直接注入、
HYBRIDの場合は付属のチューブをパウチにセットして注入できます。

毎回バルブコアを外さなくても良いので大変便利です。
注入後はバルブ付近のシーラントを拭き取っておくとシーラントが固まるのを防げます。

BIG BORE HYBRIDとノーマルバルブ比較
1.ビード上げ比較
通常のバルブコアありのフレンチバルブとBIG BORE HYBRIDを使用してフロアポンプでビード上げを行った時、どれほど簡単にビードが上げられるかの検証をしました。
(ビード付近にクリームやシーラントは全く付けない状態でポンピングを行いました)
検証をしたところ、バルブコアがついた状態では空気の流量(勢い)が足りず、全くタイヤが膨らむ気配がありませんでした。
反対にBIG BOREで行った時はものの1分でビードが上がり、圧倒的な差が生まれました。
(相性などで、必ず上がるわけではありませんが、非常に参考になる検証となりました。)
2.ポンピング抵抗比較
空気圧0の状態でポンピングをした時、ハンドルを下げるのに必要な力の差を比較します。



バルブコアがついている方は72.5N(ニュートン)に対し、BIG BORE VALVEは60Nの力で押すことができました。
1barの時も同様にBIG BORE VALVEの方が軽い力でポンピングができました。


タイヤインサートも対応

リム内側のエア出入り口は縦にも横にも穴があるので、タイヤインサート対応OKです!

※対応リムハイトに注意
BIG BOREは装着できるリムハイトに制限がありますので注意が必要です。

S: バルブステム長さ30mm 対応リムハイト20mm
M: バルブステム長さ35mm 対応リムハイト20~25mm
L: バルブステム長さ45mm 対応リムハイト25~30mm
XL: バルブステム長さ60mm 対応リムハイト30~50mm
MTB、ほとんどのグラベルホイールに対応しますが、リムハイトの高いロードホイールに関しては注意が必要です。
ENVEの新型Mシリーズはリムハイトが20~22mmなのでMサイズが推奨となります。
BIGBORE VALVEの特徴まとめ
・シーラント詰まりを防ぐ
・ビードがすぐ上がる
・空気圧の微調整が簡単
普段あまり意識しないアイテムではありますが、
バルブコアをなくしてエアフロー向上、日々のメンテナンスのちょっとしたストレスを軽減してくれるバルブ。
出先でのトラブルも防げるかもしれません!!
今回紹介したアイテム