KnogxEFパートナーのきっかけになった? ラクラン・モートンのナイトライドのすすめ

KnogがEFとパートナーをスタート
目的は「世界中のサイクリストの視認性と安全性向上」

25年4月にKNOGがEFプロサイクリングとパートナーシップを締結。
パートナーを結ぶ1年前、2024年にEFのラクラン・モートン選手がオーストラリア1周14,210kmを30日と9時間59分という世界記録で達成。
平均すると1日に450kmを超えるペースで走るという過酷なチャレンジ。
実はKnogはライトの提供でサポートに入っていました。

昼夜を走るチャレンジにおいて、安全が重要。
ラクラン・モートンも、ナイトライドにおいて自分が「見る」こと、そして、車など周囲から自分が「見られる」、この両面において明るさ、ランタイム共に満たしていて、この評価からパートナーに結びついた背景があります。
EFとKnogはパートナー契約の目的に「世界中のサイクリストの視認性と安全性向上」を掲げています。

ラクラン・モートンの「暗闇でのサイクリング」における重要なヒント

Knog x EFのパートナーシップのきっかけにもなったこの超長距離サイクリングの伝説である、ラクラン・モートンが夜間に安全に、楽しく走る方法を伝授してくれている記事をKnogがアップしています。

ナイトライドに出かけたくなる内容になっているので、シェアさせて頂きます。

以下はKNOG記事の引用
写真:JOHN KASAIAN


暗闇で走りたいあなたへ

ラクラン・モートン(通称ラッキー)は、Alt Tour、One Ride Away、The Divide、Great Southern Country といったロングアドベンチャーで夜間走行を数え切れないほど経験してきました。
その中で数々の失敗をし、怖い思いもしてきましたが、その過程で「暗闇での最適な走り方」を身をもって学んできました。

超長距離レースやFKT(最速記録挑戦)、オーダックス(長距離の制限時間内完走)イベントはますます人気が高まっており、夜間走行はしばしばその一部です。
しかし、特に一般道では危険も伴います。

私たちは、ラクランにナイトライドを安全に、そして楽しく走れるようにするために、ベストヒントを聞いてみました。

ラッキーのナイトライディング・アドバイス

1. パワフルなライトを使う

「道路やトレイルをしっかり見られることは、とても大きなアドバンテージだとすぐに学びました。明るく照らされていると、それだけで精神的なエネルギーを大幅に節約できます。特に夜のオフロードを走るなら、高ルーメンでバッテリー容量の大きいライトを選ぶべきだと思います。

Knogには1300ルーメンのBlinderがあって、僕はそれをWahooの下に付けています。
これは本当に便利で、常に自転車に付けっぱなしにできるんです。
それに加えて、Knogには2300ルーメンという超ハイパワーの外付けバッテリー式の強烈なライトもあり、これは本当に辺り一面を明るく照らすのに最高です。
明るさのモードも切り替えられるので、登りやテクニカルでない場面では弱めにしておいて、必要なときに一気に明るくすることができます。良いライトを用意しましょう。」

2. ヘッドランプの併用

「夜は必ずヘッドランプを着けています。自分が見ている方向と、ハンドルバーが向いている方向の両方を照らせるので、とても便利なんです。
それに、バッグから何かを取り出したり、ちょっと立ち止まって用を足すときにも、ヘッドランプがあると助かります。だから、暗くなったらすぐにヘッドランプを装着します。
常に点けっぱなしというわけではありませんが、バイクライトとの組み合わせをすぐに使える状態にしておくのが大事なんです。」

3. 睡眠時間を確保すること

睡眠を管理することは本当に重要です。
ウルトライベントでは、夜通し走り続けたこともあれば、睡眠のために時間を確保したこともありますが、今では間違いなく「寝る方」が良いと思っています。
僕の場合、5時間眠れれば十分だと考えています。
そうすれば最低でも1回の睡眠サイクルをしっかり取れるからです。準備や片付けに前後30分ほどはかかるので、それも含めて計算しています。ストレスを減らすためにも、睡眠は本当に欠かせません。
「ちゃんと寝れば、その分良い走りができる」と実感しています。

僕が実践しているのは、日中のうちに自分の進み具合を見極めて、「スポットX」に到着できそうかを考えることです。そこは町でもキャンプ場でも、他に気に入った場所でもかまいませんが、きちんと寝床を整えられる場所です。
そうして「そこまで走ろう」と決めることで、ただ疲れるまで走るのではなく、目標に集中して走り続けられるのです。僕はそのやり方のほうが好きですね。

4. 自分の体に耳を傾け、極度の疲労を押して走らないこと

僕自身、夜通し走ったことはありますが、それを推奨はしません。
もしやるつもりなら、自分をよく理解することがとても大切です。
なぜなら、「調子いいな」と思っていても、あっという間に「もう限界だ、すぐに止まらなければ」と急転することがあるからです。

どこで止まるべきかを見極めるのが重要です。
自分が疲れてきたときに現れるサインを把握しておく必要があります。
刺激が多くて気づきにくいこともありますが、自分なりのサインを知り、「今日はここまで」と決める判断を持つことが大事です。

疲労のサインは、単純に集中力や注意力の欠如として現れることもあります。
オフロードでは、走りが雑になったりミスをするので気づきやすいですが、オンロードでは少し分かりにくい。ただ、基本的には「集中できているかどうか」が基準です。頭がぼんやりしてきたら、その時点でやめるべきです。

無理をして走り続けて「あ、やばい」となってからでは遅いのです。まだ余裕があるうちに切り上げたほうが、結局は安全で効率的です。

5. 交通に対して特に注意を払うこと

交通に注意することは非常に重要です。
良いライトを使っていれば、むしろ夜のほうが自分の存在を目立たせやすく、視認性が上がります。ただし、ライトは早めに点けるようにしましょう。夕暮れ時、つまり太陽が沈み始めてから完全に暗くなるまでの時間帯は、おそらく一番危険です。そして車の数も多くなりがちです。
また、深夜や早朝などの時間帯に運転している人は、疲れている可能性があることも意識してください。
日中であれば車に追い越されても気にしないかもしれませんが、午前2時に人気のない道を走っているときには、必ず「相手が自分を認識しているか」を確認する必要があります。

夜間は誰も自転車を想定していないため、サイクリスト自身が自分の安全をより強く守らなければなりません。街中や町を通過するとき、見通しの悪いカーブや合流ポイントでは、スピードを少し落としてドライバーが確実に自分を視認できるようにすることが大切です。
夜11時に車が脇道から出てきたとして、その運転手は自転車が走ってくるとは想像していないでしょう。これは悪意ではなく、人間の自然な反応です。
だからこそ「こちらが意識して注意する」ことが重要なのです。

夜の走行が必ずしも日中より危険だとは思いません。ただし、交通に関しては、自分の安全を守るのは自分の責任です。事故に遭ったとき、必ず不利になるのはサイクリストの側だからです。

6. 大事な装備は手元に置いておく

夜に過小評価しがちなのが、ウェアなどの管理です。
暗闇になると、ちょっとしたことが一気に難しくなります。夜に入ると分かった時点で、「これが必要になるかもしれない」と思ったら、その場でバッグから取り出してポケットに入れておきます。あるいは、そのタイミングでベストを羽織って、前を開けたままにしておくこともあります。
夜になって暗くなったら、とにかくすべてをシンプルにして、必要なものをすぐ手に取れる状態にしておくことが大切です。そうしておかないと、探すのに時間を浪費してしまい、暗闇ではそのすべてが10倍大変になるからです。

7. いいプレイリストを作る

夜のライドは孤独になりがちです。
特に家の前を通ったときに、住人が寝るために灯りを消すのを見ると、より孤立感が強まります。
「自分はもう外にいるべき時間じゃないのでは」と感じ、不安になることもあります。
そんなとき僕は、複数人が会話しているポッドキャストをよく聴きます。誰かの会話を横で聞いているような感覚になり、仲間がいるように感じられるからです。そうすることで気持ちが楽になります。

片耳だけイヤフォンを使って、周囲の音も聞けるようにしましょう。そして気分を盛り上げるために、良い音楽のプレイリストも作っておくと効果的です。
※日本の道路交通法では「周囲の音が聞こえない状態」が禁止されています。安全第一でご判断ください。

8. 暗闇を楽しむ

ナイトライドは、とくに仲間と一緒に気軽な夜ライドに出かけると、とても楽しいものです。昼間に何百回も走ったことのある道や地形でも、夜になるとまったく別物に感じられるからです。
もしまだ経験していないなら、ぜひやってみてほしいですね。
ちょっと夜更かしして悪いことをしているような感覚もあって、それもまた楽しいんです。
とにかく、安全第一で楽しんでください。


Knog x EF限定カラーもまもなく

ツール以降、KNOGはEFのレースに帯同しながら、あるプロジェクトを進めていました。
ピンク色のKnogのアイテムたち、いよいよこれらが日本にも登場します。
続報をお待ち下さい!!