【6/7-8 #4 Coupe du Japon白山一里野国際 石川県白山市】
前回のVol.2では『謎のチームオーダー発表』から始まり、CJ#3 スーパーマディの八幡浜でマスダがチャレンジクラスでぶっち切りの衝撃優勝!そしてチーム1番乗りでアドバンスクラスへ昇格!まで紹介しました。
ドイとルーキーYはハッキリ言ってマスダが羨ましいし、前回の惨敗で少し自信を失いかけた。。。
しかし、自分の伸び代はまだ沢山あるのでそこを埋めることに集中。今回はルーキーYと一騎打ちをしつつ、クラス昇格を狙ったレースをしたい。
※決して速い人のレポートではありません。
自転車好きが苦手なジャンルへのチャレンジだという認識のもと、暖かく見守ってください(笑)

ここまでの状況
- 3月のサイクルモードのときにBMXレーサー、MTBダウンヒルライダー、自転車競技未経験者の3名のCJへの挑戦が決まる
- チームオーダー発表「フルリジットのクロモリMTBでフラットペダルを使い、3人今年中にエリートクラスまで昇格しようね」→エリート昇格厳しない?
- マスダが#3 八幡浜でチャレンジクラスで衝撃優勝し、一足先にアドバンスクラスへ昇格を決める
- この時点でドイは年内に参加できる残ったレースは#4 石川県白山一里野 #5 京都府ゆぶね #7 京都府美山 #8 山口県深坂のたったの4戦。
#7美山でアドバンスに昇格出来ていないと年内にエリートの可能性は消えてゲームオーバー。。。チャレンジ→アドバンス→エリートと昇格するには一戦たりとも無駄にできない。マスダ、ルーキーYは最終戦の熊本県吉無田も参戦予定。
とにかくエリートに何がなんでも上がる必要があるということ。
【プチ解説】クロスカントリーの「特別昇格」ってこういうこと
クロスカントリー公式レースには、3つのクラスがあります。
- エリート(またはマスターズ)
- アドバンス
- チャレンジ ※最初全員ここからスタート
特別昇格のルール
各公式戦でチャレンジクラスまたはアドバンスクラスの1位・2位になると、次のレースから一つ上のクラスへ特別昇格の権利がもらえます。
例えば、八幡浜のレースで1位だったマスダは、自動的に昇格…といきたいところですが、実は自分で申請しないと昇格できません。(ルールを知ってないと分からないことですねー)
注意点
- レース終了後、自分で「昇格申請」を行う必要あり。
- 申請しないまま2週間が経過すると、せっかくの特別昇格の権利は消滅。(つまり、勝ったらまず申請。忘れたらそのまま居残り。)
昇格のもうひとつの道
年間のポイントランキング上位に入れば、来シーズンから自動的に上のクラスに進むこともできます。
つまり、今シーズン中にクラスが変わるのは「特別昇格」のみ。←僕たちが狙うのはココ
正直な本音
ただし、あくまでも独り言だが、1位や2位になる選手はさっさと上のクラスに行ってほしい、なぜならそのクラスに取り残される人(ボク)にはたまったもんじゃないから!
つまりかなり追い詰められている。
諦めるか⁉︎挑戦するか⁉︎
挑戦するしかないでしょ‼︎
悪夢の八幡浜からのインターバルは2週間
どれだけ積み上げられるかが勝負だ
【トレーニング】
八幡浜ではマスダに惨敗したのでトレーニングを見直すことにした。まずは機材から。スマートウォッチを手に入れて心拍数や睡眠状態を知りコンディショニングする。46歳ともなると本気でコンディショニングしてレース日にピーキングして今の最大を出せる状態が重要!‥若い頃と違うことは自覚している!
更にChat GPT(以下 : チャッピー先生)に作ってもらったトレーニングプランに従ってみることに。自分に1番足りないのはフィジカルだ。そして余っているのは体重(笑!)
八幡浜から白山までは2週間しかないので少し内容は異なるが、チャッピー先生からのメニューはだいたいこんな感じ。
僕たちは今回chat GPTにメニューを作ってもらったがそれがベストかは分からない‥が、それっぽいから従ってみる。


とにかくインターバル。ローラー台を持っていないので安全にトレーニングできる場所を探すところから始める。


近所の丘や山をひたすらヒルクライムのインターバルトレーニング。ヒルクライムとインターバルという嫌いなトレーニングを2つ組み合わせるのは地獄。。。でもやるしかない。
今回はレースの間隔がたった2週間しかないので追い込めるのは1週間だけ。期間が短いので変化はあまり期待できないかも。
マスダ
前回で自信をつけたので引き続きチャッピー先生のメニューをローラー台でこなす。しかし、徐々にやり切れていない感が出てきているらしい。
土の上ちゃうし飽きたんやろな。そのまま気持ちが緩んで練習をサボってくれてもOKやで(笑)
ルーキーY
従来通り自転車通勤と昼休みの練習。従来通り継続されるとどんどん進化してしまう「伸び代モンスター」なので油断できない。僕も若い時はやったらやった分だけ伸びた。
【ダイエット】
XCOのトップライダーは皆さんスリム。もちろんフィジカルも必要だが軽さは正義だ!
ということでダイエットも速さにつながる立派なトレーニング。
体重はチャッピー先生に聞くと身長176cm台だと体重66〜68kgがXCOに最適だそうだ。ちなみに僕はBMX racingで全日本選手権などに出場するときはムキムキの状態で78kgのときが調子が良い。
現在は緩んだ状態で78〜9kgあるので、まずはSDA王滝100kmを走ったときの73kgを目指してダイエットを開始した。
大好きなおやつ、脂質、糖質を減らして健康的な内容と量に変更。1番簡単なのは「大盛り禁止!」
ただし、今年は暑いので無理のない範囲内でカロリーを抑えた。
トレーニングと食事管理で順調に下がり、レースウィークの金曜日には75.8kg。ダイエット開始から10日ほどで約3kg減。良い感じ!

【焼肉】
トレーニング時間が増えたが、家族との時間も大事!
出発前夜の金曜日は誕生日と結婚記念日を兼ねて焼肉へ。カーボローディングという名目で腹一杯食べる。尚、チャッピー先生は「肉の部位を考えて食べたらOK」と言っていたが、そこまで自制心は働かないぜ(笑)

【石川に向けて出発!】
朝に合流して3人で出発!
北陸道で石川県を目指す。道中の風景が気持ちいい。
男3人で恋人の聖地からの眺めに癒される。。。


高速道路を下りて恐竜博物館が見えてきた。
実はここ行きたかったんだよね、2時間早く出てきたらよかったな。今日は通過。


お昼過ぎに白山一里野スキー場へ到着。
早速準備をして試走へ。
今回もドイはUA 45rpm、マスダはUA78rpmでの参戦。
【土曜の試走】
まず何が良いって天気が良い!僕はここまでの2戦中2戦が大雨&マディだったので、暑いがドライで走れるのが嬉しい。
コースはゲレンデを直登直下系だと聞いていたが、大きく変更されていた。登りは一部急だが下りは緩やかで細かなコーナーが沢山あり安全で楽しい感じ。3カ所ほどジャンプセクションがあり、飛べないライダーは遠回りのエスケープへ回る。こういったセクションはかなり有利。

ドイ、マスダはもちろん軽々とクリア。他のコースよりも一周あたりの下りに要する走行時間が長いので今回はチャンスがあるかも!
ルーキーYはジャンプのスキルがまだ無いのでエスケープへ。
しかし登りでの調子が良く、更に下りも斜度が緩いのでいい感じに走れて自信がある様子。これは手強い相手になりそうな予感。
晴れていると準備、片付けが簡単で良い。色々整えて翌日に備える。
【レースday】
とにかく快晴で気持ちが良い。早朝は涼しかったがみるみる気温が上がる。
朝の試走も各自1-2周行い、アップも終えて、いつになく準備万端だ。


【まずはアドバンスクラスが先に行われる】
マスダはアドバンスでの初レースで嬉しそうだ。
八幡浜ではアドバンスでも4番目くらいのタイムを出しているので「優勝」も狙えると考えているのだろう。
アドバンスクラスは4周回。
その2分前にはマスターズクラスがスタートしてこちらは5周回でレースが行われる。
同じ時間帯に2つのクラスを同じコースで同時に行う形。
それにしても最近はXCOのバイクはフルサスの割合いが高い。クロモリフレームにリジットフォークさらにフラットペダルのマスダはかなり異色の存在感を放っている。どうやら周りの方とも「リジットフォークやばいですね~(笑)」みたいなこと話してた


そうこうしているとスタート!
最初は元気よく飛び出したが、ズルズル順位を下げる見慣れた展開!
どうした??!


結果から言うと、マスダのリザルトは15位 トップから+9:24
なんとアドバンスクラスで下から2番目!
2分先にスタートしたマスターズクラスの人たちにも数人かラップされていた。
内心このままエリート行かれたらどうしようと少し思っていたので、(悪い顔して)ホッとしている自分がいたのはここだけの話し(笑)
今回のレースはマスダにチャンスがあると思っていたが、どうやら現実は違ったようだ。なぜ?
ということでインタビュー
ド:ぜんぜんあかんやん(超笑顔)
マ:いやーみんな速い。最初の登り前で3-4番手くらいで入ったと思うんやけど、最初のキツい登りと、途中の地味にキツい登りがムリ。あと芝路面が重くて進まない‥
ド:下り以外全部やん!登りキツいなんてみんな一緒やろ?
マ:そうなんやけど、みんな速すぎ。特に登りはコース幅ありすぎて抜かされ放題。下りは差が詰まるけど、抜かすまでは詰めきれず、次のセクションではもっと差が開くの繰り返しで、どんどん順位が下がった。
ド:ジャンプとかのアドバンテージは?
マ:ジャンプ通過とエスケープのタイム差なんていいとこ2-3秒で、登りでつく差はそれ以上あるから逆転厳しいわ。
ド:コンディション良かった影響もあったんか?
マ:コース面白いけど、極端にテクニカルなところもないし、ドライコンディションだったし、テクニックとフィジカルのバランスで言うと、フィジカルが重要やったんかなー
ド:頑張ってトレーニングしてるけど足りてないってことやな(笑)?
マ:そう‥
ド:八幡浜と結果が違いすぎて凹んでるんちゃう?
マ:そやな、ゆぶねステージに向けて引き続き身体作りやな
ド:笑笑笑
ということでマスダはアドバンスクラスに残留。
このウチにぼくたちはアドバンス昇格を狙う!
そして先にエリート上がったるでー
ということで続いて
【ぼくたちのチャレンジクラス】
マスダの勝ちはなさそうだったので、早々に身体のアップに入る。
なにせ八幡浜ではバッタバタだったので、いつになく充実の準備具合!イケるんちゃう?
ドイは最前列、ルーキーYは2列目。
チャレンジクラスは3周回で争われる。

スタートから最初の登りまではコース幅が広いので、1列目も2列目も大きな差はない。
ルーキーYはメカトラ(過去2回メカトラDNF歴あり)を起こさないよう入念にチェック、デビューから4レース目ということで落ち着いている。
アドバンスへ昇格するには意地でも2位以内でゴールする必要があるので最初の登りを良いポジションでクリアしたい。
スタート!
今回もフラットペダルなのでスムーズな発進。
重い芝で脚を使い過ぎると登れなくなるので2~3番手の位置で走る。


激坂に入ると早速トレーニングとダイエットの成果を発揮……ん?しない?!
先頭の2名は凄い勢いで登っていく。絶対についていかなければいけないが、全くレベルが違う。
少しでも離されないようにほぼ全開で登るが、ルーキーYにもあっさりパスされてしまった。
さらに他のライダー達にも飲み込まれいつも通りズルズルと後退。なんなら登りのコース幅が広いのでいつもより簡単にパスされてしまう。
スタートして1分も経ってないのに‥早速ピーンチ!
下りに入りジャンプセクションなどを利用して順位を上げルーキーYをパス。そこからしばらく2人の戦いが始まるがジリジリ離されていくー‥クークッソー!
その後(見える位置にいなかったが)ルーキーYは粘りを見せていたが、前の3名が速すぎて全然追いつかなかったらしい。そして粘りも切れて最終ラップで順位を2つ下げる。

僕は表彰台を狙えるポジションではないがルーキーYに負けるわけにはいかないので全力でプッシュし続ける。そろそろメカトラを起こしてくれても…いやいや、しっかり走り切れよ!(バチが当たるのが嫌w)
ここが唯一の急斜面だがUA 45rpmはヒラヒラと切り返し下ってこれる!(‥が、切り返しは5ターンなので差が詰まるわけではない。)



そしてまさかの‥いや、恐れていたことが‥
気温が上がりスタミナが削られる中最終ラップも全力を出したが、ついに恐れていたことが起こってしまう。
なんとマウンテンバイク歴3ヶ月のルーキーYに負けてしまう…

ルーキーYがゴールして1分5秒後
↓
↓

現時点で僕が実質チーム内で最弱。
この段階で20歳の伸び代モンスターに負けるとは‥この先どうなるの⁉︎
天気は晴れているが お先真っ暗でゴール。。。(全く笑えない)
リザルト
ルーキーY 6位 +4:13
ドイ 9位 +5:18
1位には5分以上、ルーキーYからも1分以上離されての完敗。
今回はいけると思ったのにリザルトもチーム内の戦いも負け、どうやらただの勘違いだったようだ…
そして屈辱の「参りました」

この悔しさはもう味わいたくない。

栄養補給?!
レースは散々だったが遠征中の食は最高だった。
トンカツ、海鮮、蕎麦と福井県と石川県の地元グルメを堪能。これも遠征の楽しみの一つなのです!

ちょっとレース結果がイメージと違うのでグルメレポートに変更してもいいですか?(笑)
帰りの道中でマスダと今回のレースを分析したが急な広い登りで、下りが緩くて安全なコースはドイ、マスダには向いていないかも?勝っていくにはもっとダートの登坂力を強くするしかない。(もしくは雨乞い)
チーム内での昇格者は無し。次戦こそは!
そして次のレースまではたったの2週間後…やるしかない!
次回、ゆぶね編に続く
