土井 昭のRide on 33rpm!!
vol:2
前回言ってた「ちょっと違った楽しみ方」を紹介させてもらいます。
以前からさらに33rpmを楽しんでいるドイです。
前回はUn Authorized 33rpm(以下:33rpm)が最も得意とする下りメインのトレイル遊びを中心にしたライドを紹介しました。その際に33rpmは29インチにしては縦の操作性(ウイリーやジャンプ)が良いので、トレイルライド以外にジャンプ系の遊びもできそうな気がしたので試してきました。きっと33rpmに興味があるライダーはジャンプ系にも興味があるはず!
今回はBMXレーサーである自分がホームコースとして、35年ほどお世話になっている大泉緑地にあるサイクルどろんこ広場へ。ここは名前は可愛いですが、全日本選手権や国際レースが行われる歴史あるBMXレースコースです。もちろんBMXで走るのが最も気持ち良く速く走れるので安定感よりもクイックな操作性が求められる場所です。逆にBMXでダウンヒルは無理ですね(笑)
29インチのような大柄で安定感のあるバイクには全く適していない状況ですが33rpmはどこまでやれるのか楽しみです。
まずは軽く流して連続する様々な形状のジャンプ台に合わせてパンプ(ブランコのような体重移動)してバイクの反応を見る
思っていた通り好感触。33rpmはハードテイルなのでペダリングやパンプのパワーがしっかりと伝わりgood!しっかりとした加速が余裕を生み安定したジャンプを可能にします。
早速アスファルトバームを駆け上がり加速。ちなみに以前に乗っていた29インチの超軽量XCバイクではジャンプの操作性が悪く全く飛べなかったのでちょっとドキドキ…。
小さいダブルジャンプを低く飛び次の大きめのジャンプへ。ジャンプ台のフロントサイドで前輪を引き上げると素直にバイクが反応してくれた。
飛べないバイクはこの瞬間にフロントが上がらず前につんのめるので危険ですが33rpmはちゃんと飛べるバイクでした。安定した軌道でバックサイドへ入ることができた。オレ100点!(笑)
初めて29インチのマウンテンバイクでジャンプしたが大柄な車体に乗って飛ぶとBMXの時とは景色が違い迫力があり面白い。BMXや26インチのダートジャンプバイクのように軽やかではないが、逆に安定感があるので失敗しても転倒に繋がることは減りそうだ。
小さいシングルジャンプを抑え込むのは難しく、逆にトレイルやゲレンデダウンヒルなどでラフな所でのジャンプや、大きなジャンプを飛ぶのが得意なのだろう。
ジャンプができたのでロール(ウイリーのように前輪を上げてジャンプ台をクリアするテクニック)に挑戦。
ロールは29インチにはジャンプより不向きだがタイミングとコツさえ掴めばなんなく出来てしまった。
ここまでくれば他にも試したくなってきたので普段はやらないアブバカをしてみる。画像の3のところで安定した「溜」が必要だが短いリアセンターの恩恵で後輪の位置が分かりやすくしっかりと体重が乗る。さらにクロモリ製のしなやかさがバネになりリズム良く飛び上がれるので安定したランディングからのフェイキーへと繋がる。気持ち良い!
さらに大柄なバイクでは大変なフットプラント。こちらもフロントサイドで素直にバイクが浮き上がるのでチカラではなくタイミングを合わせて上げると迫力満点で成功できた。ただしちょっと重い。。。(笑)
BMXレースコースでは何も出来ないかと思ったが割となんでも出来てしまい凄く楽しい!最高やん!
日本の急斜面が多いトレイルダウンヒルを最大限に楽しむためのジオメトリーから思わぬ副産物が舞い降りてきました。
29インチへと進化した33rpmに下りの安定感は期待していましたが、ジャンプやウイリーなどの操作性には全く期待していませんでした。29インチのような大径ホイールのバイクはフロントを上げにくくジャンプしようとするとフロントが下がりつんのめるイメージがありましたが、33rpmはリアセンターを短く(418mm)したことにより後ろへ体重が乗りやすくフロントを引き上げることができます。おかげで自然な動きでジャンプのリップ面を抜けることができました。これは自分的には嬉しい誤算。
トレイルに行く時間がなくても近所でウイリーやバニーホップなどをして遊びながらスキルアップをして楽しめます。そういうスキルがトレイルライドやジャンプなどで活きてきます。
参考までに自分のバイクのセッティングを軽く紹介…
トレイルライドではサスペンションは振動吸収のためにしっかりと動くように、タイヤは幅2.5 DH用のチューブレスレディで空気圧は1.7前後。
BMXレースコースやパンプトラックなどではサスペンションは飛ぶためのバネにしたいので硬めにし、タイヤは重量や転がり抵抗が少ない幅2.1~2.25 XC用やアスファルト用のチューブレスレディで空気圧は3.2ほど。こうすることによりペダリングやパンプでのロスが減り走りやすい。またブロックが小さい、またはスリックタイヤにすることによりキレイなコースを痛めにくいという配慮ができる。(ココ大切)
29インチへと進化した33rpmはクロモリ製ハードテイルトレイルバイク(下り寄り)という尖ったジャンルを突き詰めることによりさまざまなマウンテンバイクの楽しさを広く深く楽しめるバイクに仕上がっている。33rpm1台でマウンテンバイクの楽しさを広く深く長~く楽しんでいけそうです!
KEEP RIDING!