愛車をきれいに保つ
愛車をより長くきれいに保ちたい。
自転車乗りは皆、思っていることではないでしょうか?
自転車をきれいに維持して乗り続けるには、洗車がもちろん大切です。
汚れがついたまま乗り続けると、その汚れが傷の原因になります。
その汚れを付着しにくくするためのフレームコーティング。
車も含めて、「コーティング」と呼ばれるものはたくさんあり、プロにお任せするものから、自分でやるものまで、値段もピンからキリまであります。
コーティングについて違いや特徴についてまずはチェックして、自分にあったものを探してみましょう。
そもそもコーティングは必要なの?
自転車のコーティングは、いわばアンチエイジングのようなもの。
若い頃は気にしなかったけど、最近クリームを塗るようになった・・・というように、
アンチエイジングを意識するのは、エイジングが進んでからになります。
できれば新車購入時から、そうでなくても早いうちにコーティング処理をしておくことで、
エイジングを遅らせ長い間自転車をきれいに維持することができます。
きれいにしているフレームでもよく見ると細かな傷が…
自転車のコーティング剤、それぞれの種類とメリット・デメリット
単にフレームのコーティングと言っても世の中には様々な「コーティング」が存在します。
コーティングの種類
・ガラスコーティング
・レジンコーティング
・ガラス系コーティング
・ワックスコーティング
・ポリマーコーティング
・セラミックコーティング etc.
なんとなく、車の保護でもワックスは馴染みがありますが、自転車で使われるのは、主に
・ガラス/ガラス系
・ワックス系(ポリマーと混合する場合が多い)
そして今回、Muc-Offにある防錆をメインとしたプロテクト系アイテムを
・オイル系 として追加して分類してみます。
これらのコーティングの種類を3つに分けると、
傷を防ぐコーティング
・ガラス
・ガラス系
艶出し・撥水・汚れをつきにくくするコーティング
・ワックスxポリマー
防錆・汚れをつきにくくするコーティング
・オイル系コーティング
となります。
今回は自転車によく使われるコーティング剤をピックアップして比較していきます。
各コーティング剤の特徴 比較表
※右にスクロールできます
傷を防ぐコーティング | 艶出し・防汚コーティング | 防錆・防汚コーティング | ||
コーティングタイプ | ガラスコーティング | ガラス系コーティング | ワックス系コーティング (ワックスとポリマー) |
オイル系コーティング |
主な成分 | ・ケイ素(含有量高い) | ・ケイ素
その他添加物 |
ワックス成分 ・天然ロウ ・合成ロウポリマー成分 ・フッ素 ・シリコン |
・液体油脂 ・シリコン |
コーティングの状態 | 保護層定着型 | 皮膜型 | ||
コーティング強度 | A+ | A | B | C |
施工難易度 | 難しい(プロにお任せ) | やや難しい | 簡単 | 簡単 |
耐久性 | 1年以上 | 3~6ヶ月 | 1〜3ヶ月 | 1ヶ月未満(洗車毎) |
施工方法 | 焼付or溶剤定着 | 塗布 |
塗布 |
塗布 |
メリット | ・被膜が固い ・長持ちする ・傷がつきにくい |
・ガラスコーティングに比べて 施工が楽でDIY可。 ・傷つきにくい |
・深い艶 ・撥水性 ・塗り重ねできる ・傷を隠す効果 |
・撥水性が高い ・簡単に施工できる ・フレーム以外にもコンポーネント の保護も可能 |
デメリット | ・施工が難しくDIYはほぼ不可能 →コストがかかる ・被膜が割れた場合の修復が難しい |
・ケイ素が含まれていたらガラス系 と呼ばれるため、製品のラインナップが多岐 にわたる。 ・施工に失敗した時(ムラが出た)際の修正 が難しい。 ・コスト高め |
・耐久性がガラスコーティングに比べ劣る ・傷を防ぐ効果はない |
・耐久性が低い(水で流れる) ・傷を防ぐ効果はない |
施工タイミング | 新車購入時 もしくは、下地処理後の施工 |
洗車時 |
となっております。
ガラスコーティングは耐久性はありますが下地処理など施工が難しく、プロに依頼するためコストがかかります。
予算が見合うならやっておいたほうがよいでしょう。
その他のコーティング剤は耐久性は劣るものの、日々自分で施工したい時にできるのが特徴です。
コーティング成分・用語集
・レジン
レジン=合成樹脂。ガラスコーティングに弾性をもたせるために配合される。
・天然ワックス
天然由来のワックス 代表的なものは「カルナバワックス」
ヤシの葉の表面に付着する成分で、独特な深みのある艶を発生させるため、
高級車のコーティングなどに使用されることが多い
・石油系ワックス
石油から取れるされるワックス
石油からガソリンなどを抽出した際に残る固形または半固形の物質
天然に比べ安価な分、艶の違いや樹脂パーツになどに影響を及ぼす可能性がある
・ポリマー
複数の物質が結合した状態のこと
コーティングでいうポリマーとは、
フッ素やシリコンを混ぜたコーティング剤のことを指す
・フッ素
虫歯予防にも使用される成分
炭素と強い結合を作る性質を持っているため、
ワックスを施工面に定着させる力がある
また、耐候性、耐酸性に強いため、コーティングに適している
Muc-Offのコーティングアイテム
日々の洗車のたびのデイリーアイテム
Muc-Offのコーティングは、洗車の都度行うようなデイリーなものが多くなっています。
■洗車後の水切りからコーティングまでクイックに どこでも簡単コーティング
■頻度:洗車の都度
BIKE PROTECT SPRAY
- 水置換性で水を素早く落とす。
- 洗車直後に直接スプレーで、簡単コーティング
- マットカラーOK
- ブレーキ面、タイヤトレッド面以外どこでもOK
ボルトの頭やチェーンのコマといった拭き取りづらい箇所に溜まった水分に置き換わりオイルコーティングします。
施工後はサラサラと肌触りがよく、汚れも付着しづらくなります。
艶は発生しないため、マット塗装の質感を残したままコーティングが可能です。
同等製品で、MO-94がありますがその違いはこちら。
- シリコンコーティングで 防汚性と面の潤滑性能
- 頻度:洗車の都度
SILICON SHINE
・泥やホコリがつきにくくなる
・サスペンションやドロッパーシートポストのインナーチューブ潤滑
・金属、カーボンだけでなく樹脂パーツの艶出し
撥水効果はもちろん、各パーツの動きをなめらかにするコーティング剤
サスペンションのインナーチューブや、ディレーラーのリンク部分といった場所にスプレーすることで、
動きをなめらかにする他、汚れが付着しづらくなり、洗車が楽になります。
また、風化した樹脂パーツにスプレーすることで、新品のような黒い輝きを取り戻します。
- 汚れの付着防止はもちろん、マットの質感を引き立たせる オイルベースのマットフィルムコーティング
- 頻度:洗車の都度
MATT FINISH DETAILER
・泥やホコリがつきにくくなる
・指紋や摩擦による光沢を消す
・カーボンパーツやマット塗装の表面の質感を引き立たせる
施工後、中長期の定着性のあるアイテム
-
高級天然素材「カルナバワックス」と「フッ素」を配合。究極のハイブリッドコーティング剤
-
頻度:1〜3ヶ月
MIRACLE SHINE
・磨き上げることで、深い艶が出せる。
・先の2つのコーティングに比べ耐久性が高い。
・撥水性能
・汚れがつきにくい
カルナバワックスとは、ヤシの葉の表面に付着している成分で、水を弾く効果と艶を出す効果があります。
また、空気に触れると硬化する性質を持っているため、コーティング効果が持続します。
また、フッ素は歯の黄ばみや虫歯予防に使用される成分で、
汚れをつきにくくする効果があります。
この2つの成分で、汚れを防止しつつ、深みのある艶を出します。
細かな傷も施工することで傷の中に細かな粒子が入り込み表面の凹凸を均一化させ、新車以上の輝きを放ちます。
また、コンパウンド(研磨剤)成分が入っていない無いので塗装を痛めずに安心して施工できます。
施工前
施工後
また、何度も塗り重ねることでさらに深い輝きを魅せます。
-
スプレーするだけで最大1年間錆を防ぐ究極の防錆オイルコーティング
-
頻度:硬化後最長1年
HCB-1
・ボルトの頭に溜まった水がオイルと置き換わる水置換性
・金属製のパーツにスプレーすることで最大1年間の防錆
気づかないうちに錆が発生してしまうステムのボルトやドリンクホルダーのボルト。
酷くなる前にスプレーしておけば、最大1年間錆を防ぎます。
また、普段なかなか取り外すことのないクロモリフレームのシートチューブの裏側にスプレーすることで、より長く自転車を使用することができます。
防錆テストの実験結果はこちら↓