2大フラッグシップ「GameChanger 2.0」と「AirBreaker2.0」プロダクトマネージャー・ルーカス氏が解説

ドイツの徹底した開発姿勢と、イタリアの情熱と精巧な生産技術によって生み出されるABUS(アブス)のヘルメット。

「プロアスリートと共に、プロアスリートのために」
をコンセプトに開発されるプロダクトは、世界のトップレーサーからホビーサイクリストまで、多くのライダーを魅了し続けています。

今回は、プロチームがレースでも使用するABUSの2つのハイエンドモデル
「GameChanger 2.0(ゲームチェンジャー 2.0)」と「AirBreaker2.0(エアブレイカー2.0)」の違い、そして表面だけでは分からない、製品の内部、開発背景についてプロダクトマネージャーのルーカスが解説してくれました。

プロダクトマネージャー・ルーカスさん

究極の2択:あなたは「スピード(空力)」を求めるか、それとも「換気(ベンチレーション)」を求めるか?

「どちらのヘルメットを選ぶべきか?」 その答えはシンプルです。
あなたがライドに求めるものが「スピード」か、それとも「圧倒的な涼しさ(換気性)」かで決まります。

1. スピードの限界に挑む──「GameChanger 2.0」

「GameChanger 2.0」は、平均時速25km以上で巡航するようなシチュエーションで、真の価値を発揮する究極のエアロヘルメットです。

  • 乗車姿勢で変わる空気の流れ: 上体を起こしたクライミングポジションでは、前方から大量の空気を内部へスムーズに取り込みます。一方で、頭を下げてスプリント体勢(レーシングポジション)に入った瞬間、通気口が閉じた状態(卵のような密閉形状)となり、空気抵抗を極限まで低減。タイムトライアル用ヘルメットに匹敵する空力性能を実現します。
  • こんなライダーに: 平坦なコースが好き、友人と競い合うスプリントで勝ちたい、ワット数を削り少しでも速く走りたいライダーに最適です。

2. 酷暑を征する圧倒的な涼しさ──「AirBreaker2.0」

「AirBreaker」は、低速時における換気効率を極限まで高めた、究極の軽量・高通気ヘルメットです。

  • 低速時(時速14km〜18km)でも蒸れない秘密: スピードが出ている時の換気は簡単です。問題は、30分も40分もかけて坂を登る「ヒルクライム」のような低速時。AirBreakerは、ヘルメット内部に幅広く、長く、そして深い「空気の通り道(チャンネル)」を配置。
    風圧が弱い低速時でも、内部の熱を効率よく後方へと押し出します。
  • こんなライダーに: 日本の真夏のような猛烈な暑さの中でも涼しく軽く快適に走りたい、ヒルクライムがメイン、スピードよりもとにかく快適性を最重視したいライダーにおすすめです。

初代Gamechanger→2.0開発課題「安全性と通気性の両立」

新型へのアップデートには、大きな課題がありました。
それは、アイコニックデザインを保ちつつ、
「通気性」と「エアロ」を向上させながら、安全性を向上させること。

初代Gamechangerは通気性とエアロを両立させた結果、安全基準ギリギリのラインでした。
そのため、2.0では更なる改善が必要でした。

相反する「エアロ」と「通気性」を両立させる

通気口を大きくすれば空気抵抗(ドラッグ)が生まれ、エッジが立てば空気の流れが乱れてスピードが落ちます。

新型の開発では、内部の溝(チャンネル)を直線的に美しく配置し、絶妙なバランスを追求することで、初代を凌駕する空力と通気性の両立に成功しました。


ポルシェのようなアイコニックデザインを維持

AirBreakerに課されたミッションは、
「一目でそれと分かる象徴的なデザインを維持したまま、通気性と安全性をさらに向上させること」でした。

ポルシェが1960年代からそのアイデンティティを守り続けているように、デザインの本質を守りながら中身を進化させるという、極めて高度な開発が行われました。

元の美しいデザインを守りつつ、通気性と安全性(セーフティ)をさらに向上させる。それが大きな課題でした。


価格の違いは「命を守る強さ」の違い。
ABUSが誇る「鉄筋コンクリート構造」

エントリーモデル(安価なヘルメット)と、ABUSのプレミアムモデルの違い。
それはデザインや軽さだけでなく、「落車時の安全性のレベル」にあります。

落車した際、硬い縁石とあなたの頭部の間にあるのは、わずか「20mmの衝撃吸収材(発泡スチロール)」だけです。

安価なヘルメットが単なる発泡スチロールの塊であるのに対し、ABUSのプレミアムモデルのEPSシェル内部には、強固なケージ(骨組み)が張り巡らされています。
2.0では樹脂ケージに加えて、「インジェクション・カーボン(射出成形カーボン)」製のカーボンパーツも追加。ケージは空気を取り込むスポイラーとしても機能しており、安全性向上と通気性を高めています。

これは建築における「鉄筋コンクリート」と同じ仕組みで、 発泡スチロールの中に頑丈な骨組みを一体成形することで、これだけ多くの大きな通気口(穴)を開けても、ヘルメット全体の構造が崩れず、落車時の強い衝撃から頭部を徹底的に保護します。

AirBreaker上部にある一見、デザインのアクセントに見える上部のスポイラーも、実はこのカーボンケージ構造の一部です。


SAFETY FIRST ── 安全で素晴らしいライドを、ABUSと共に。

ABUSにとって、安全性を追求することは最優先事項です。

ドイツの徹底した開発姿勢と、イタリアのサイクリングへの情熱と美的感覚が融合。
そして、万が一の時にあなたを守る独自の安全技術。

妥協のないクオリティを誇るABUSのヘルメットを相棒に、今日も安全で最高のライドに出かけましょう!

記事では重要な部分を抜粋しています。
インタビュー全体は以下で見ることができます。

ルーカスさんの情熱的な姿勢にもぜひ触れてみてください!

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