まず、16apmとは??
16apmは、Un Authorizedの定番ハードテール「33rpm」をベースに生まれたアルミフレームの完成車。
33rpmで培ってきたジオメトリーや、下りを思いっきり楽しめるUAらしいキャラクターを受け継ぎながら、完成車としてより気軽に山へ持ち出せる一台に仕上がっています。
ただ走るだけじゃなく‥
もっとワクワクするバイクに乗りたい。
もっとバイクを振り回して遊びたい。
速さやスペックだけではない、純粋に「バイクを操る楽しさ」を味わいたい人にこそ乗ってほしい。
価格ありきで作ったバイクではなく、ちゃんと楽しいバイクを作りました。
それが16apmです。

16apm、実際どうなの?
今回はスペックの話をもう一度するというより
「で、実際に山で乗ったらどう?」というところを書いてみようと思います。
まず乗って思ったこと
最初に感じたのは、「あー、イメージ通りに動いてくれる!」でした。
実は同じタイミングで”UA TestRideDay”を開催していたのです。
試していただいたお客様が戻ってこられて「これ前後29”だったんですね!」と。
つまり29erなのに、思っていた以上にバイクを動かしやすい。と感じてくださったよう。
前後29インチで、もう少しゆったり動く感じを想像していたかもですが、実際に走らせてみるとその印象は結構違ったようです。
ここは16apmに乗って、かなり印象に残ったところです。
29erなのに、ちゃんと振り回せる
16apmは前後29インチ。
大径ホイールらしい走破性や安定感はもちろんあるんですが、それ以上に面白いのが、左右の切り返しの軽さと後輪の踏み切りが掴みやすいこと。
その理由のひとつが、412mmという短めに設定されたリアセンター。
リアに荷重を乗せやすく、何かアクションしたいときに素直に反応してくれる。
29erのマウンテンバイクの完成車だからといって、ただ安定方向に振ったバイクではありません。
曲がる、飛ぶ、進ませる。
そういった動作に対して、ライダーが「こうしたい」と思ったことを直感的にバイクへ伝えやすい。
実際、細かく切り返すようなセクションでは、間でホップするような感じで右から左、左から右と気持ちよくなれます。
バニーホップやジャンプでは、後輪の位置が掴みやすい。これは今ジャンプができるできない関わらず、ライドする上で掴んでおくと仮にバイクを乗り換えても役にたちそうです。
このあたりは、リアセンターの短さだけではなく、シートアングルやBBハイトなど、色々な要素が組み合わさって実現できる部分になります。
実際はスペック表の数字以上に実際に乗ってみて感じてほしいところです。
https://www.instagram.com/p/Ddh1RtGShM_
下りは、怖さがひとつ減る感じ

そして16apmの本領は、やっぱり下り。
140mmフォーク装着時で63.6°という寝かせたヘッドアングルによって、斜度が出てきてもフロントまわりに余裕があります。
実際に小さめでも前下がりになるドロップオフのあるの下りに入ってみても、比較的安心感が勝ってくれるし、少しチャレンジしてみようかな、と思わせてくれる。
前につんのめりそうな感覚が少なく、ライダーがゆとりを持って下りを楽しめる。
それが結果として、下りで感じる怖さをひとつ減らしてくれる。
スピードが乗るストレートでも前周りが安定するので、自分の限界が掴みやすい。
「ヘッドが寝ている=ただ安定している」というだけじゃなく、その安心感があるからこそ、少し余裕を持って次の動作に入れる。
ここは16apmのかなり大きな魅力だと思います。
コーナーが気持ちいい

下りの安心感と合わせて感じたのが、コーナリングのしやすさ。
寝かせたヘッドアングルによるフロントの安定感に、412mmの短いリアセンター、そして独自のジオメトリー。
これらのおかげで生まれる前後のバランスで、コーナーへ入っていったときに前周りは安定し、後輪で攻めてる感じがする。
フロントは落ち着いているのに、リアは動かしやすい。
だから、「ここで曲がりたい」と思ったところから、バイクを倒して向きを変える一連の動作がすごく分かりやすい。
今回走ったふじてんの連続したコーナーでも、流してても気持ちいいし、攻めてみても破綻しない感じが楽しさにつながるのかと。
速く曲がれるということ以上に、自分でバイクを曲げている感覚がちゃんとある。
ここはUAが大切にしている「操る楽しさ」が分かりやすく出ている部分だと思います。
ちゃんと33rpmの仲間

16apmの面白いところは、単に「33rpmっぽいジオメトリーのアルミバイク」ではないところ。
リアセンター412mm、140mmフォーク装着時で63.6°というヘッドアングル、160mm入れると63°など、ベースになっている考え方はしっかり33rpmから受け継いでいます。
だから乗ってみても、「あ、これUA!」と思うところがちゃんとある。
具体的には、
・リアに荷重を乗せやすい
・切り返しでバイクの向きを変えやすい
・安定しているのに、動かして遊べる
このあたり。
逆にクロモリの33rpmとは明確に違うのが、衝撃を吸収した後の(いい意味で)跳ね返ってくる感覚が少ないこと。
ここはアルミになった16apmならではのキャラクターだと思います。
登りはどう?

下り系ハードテールとはいえ、トレイルに行く際には気になるところ。
「下りのためなら登りは我慢」みたいなバイクなのかというと、個人的には極端にきつい登りでなければ全然OKでした。
アルミって硬くない?

たぶん16apmを見て、一番気になる人が多いのがこれじゃないでしょうか?
33rpmはクロモリ。
16apmはアルミ。
なので当然、まったく同じ乗り味ではありません。
実際に乗り比べてみると
33rpmはしっかり跳ね返ってくる感じ。
対して16apmは吸収重視な感じ。
この違いを「どっちが上」と考えるより、同じUAの考え方を、違う素材で楽しむ、どっちが好みかな?くらいで考えるのがしっくりきます。
完成車のパーツ、実際どう?

16apmは完成車なので、箱から出した状態ですでに山で遊ぶためのパーツが一通り揃っています。
(ペダルは付属しないのでお気に入りを見つけてください!)

じゃあ実際に山で走らせて、不満はないのか?
FORK : MARZOCCHI BOMBER Z2 140MM 44OFFSET TEPERED
HANGER : UDH COMPATIBLE
RD : SRAM S100
HEADSET : IS52 SEALED BEARING
WHEEL : 29 TUBELESS READY COMPATIBLE
HANDLEBAR : ALLOY 780/31.8, RISE 25
DROPPER POST : φ31.6MM /150mm TRAVEL
SEAT CLAMP : φ34.9
ポイントしては
マルゾッキZ2(エア)サスペンション、ドロッパーシートポスト、前後180mm径ローター油圧ブレーキ、今後のアップグレードも意識したUDH対応フレーム

トレイル走行に十分な性能を持つパーツでアッセンブル。
手に入れたその日のうちに、そのまま山へ走りに行ける即戦力の完成車に仕上がっています。
なんだったらこのままレースも出られる仕様に仕上がっています。
「最初にここ変えたい」と思ったところ:ステムとハンドル。あとペダル付属してないから広めのがいい。
逆に「これはそのままで十分」と思ったところ:フレームとフォーク
ハードテールならではの感覚を、ぜひ16apmで体感して、トレイルを遊びまくってください!
「この値段だから良い」‥ではない
16apmについて、ここは結構ちゃんと伝えておきたいところです。
16apmは、33rpmの考え方をベースにして、アルミフレームで完成車にした。価格だけを見ると、「この値段ならアリ」という評価になりがち。
そしてこう書くと「33rpmのお手頃版」みたいに聞こえるかもしれません。
でも、何度も言いますが乗ってみるとちょっと違う。
33rpmには33rpmの良さがある。
16apmには16apmの良さがある。
そして16apmは、
「この価格なら十分」ではなく、「これ普通に良い。……で、この価格?」
そんな感じのバイクです。

フレームのジオメトリーやバイクの動きそのものは、33rpmでUAが積み重ねてきたものがベースになっているのが明確に伝わると思います。
そこに必要以上に豪華なパーツを載せるのではなく、
「まずこの状態で山へ行って、ちゃんと遊べる」
ところを狙って完成車にした。
実際に乗ってみても、コースによってはこのままレースもアリなのでは?
価格を知らずに乗ったとしても、楽しい!
と感じるバイクでした。
初めてのMTBとしても、その先も。
セカンドバイクとしても。
MTBを始めたい人にとって、フレームからパーツを一つずつ選んで組むのは楽しい反面、なかなかハードルが高い。
フルサス持ってるけど、ハードテールを0から組むいのは、ハードルが高い。
16apmなら完成車なので、まずそのまま山へ持っていける。
でも大事なのは
「初心者向けだから、おとなしいバイク」ではないこと。
「フルサス持っていても違う楽しみが見出せるし練習にもなる」
最初は、寝かせたヘッドアングルが下りで安心感を与えてくれる。
少し慣れてきたら、短いリアセンターを使ってバイクを動かす面白さが分かってくる。
そしてさらに乗れるようになれば、コーナーで攻めたり、ジャンプしたり、自分なりの遊び方がどんどん増えていく。
乗り手が上手くなるほど、できることが増えていく。そんなバイクであってほしいと思います。

なぜUAが今アルミフレームなのか?
現在、UnAuthorized のフレームラインナップは全てクロモリで作られています。
しかし、UA開発当初からアルミには常に可能性を感じ模索し続けていた素材の一つ。
当時KLEIN、YETIなどアルミ素材を採用し素晴らしい乗り味のフレームが多くあったのを覚えています。
そんなアルミの良い乗り味が脳裏に焼き付いている中で
2000年頃、アメリカで作成した UAの JohnBlaze や、その完成度の高さを引き継いだECSTASYをリリースしました。

そして、今回は進化し続ける 33rpmのジオメトリーや乗り味のDNAを受け継ぎ、数年に渡る試行錯誤を経て 16apm が誕生。
特に乗り心地の良さ(振動の吸収性)は特筆すべき点で、アルミの良い特性を引き出せていると思います。
振動吸収が良いが故に、比較的バイクに任せて乗ることができるので、万人に乗りやすいハードテイルに仕上がっています。







