スタッフ赤松による ABUS 訪問記【3-4日目完結編】~銃声か?~

いよいよ ABUS訪問記 完結編

前回 2日目の模様はこちらをご覧ください。

ソーセージがないと1日が始まらない!

コブレンツにて1泊させて頂き、早速お楽しみの朝食‼︎


次の目的地リンブルクへ向けて出発!

お世話になったホテルに別れを告げ、次の目的地、リンブルクへ向けていざ出発!

ポルシェに乗ったイケおじ紳士に
「どこまで行くの?」

と聞かれ次の目的地リンブルクと答えると、
目を見開き、信じられないと言われました(笑)

今回は出来るだけ川沿いに行くから大丈夫と伝え、お別れしました。
でも実際は、ライン川をお別れし山岳ステージの始まるのでした…。


待ち構えるドイツの大自然

ライン川を渡って対岸へ。

対岸を数キロ戻り、次に来る山岳に体力を残しておくためできるだけ登らないルートを選んで
再び別の川沿いを走っていくことにします。

やはり雨で増水しており、たまに氾濫した痕跡がありました。
この川沿いもお城を見ることができます。

途中何度も地図と睨めっこし極力坂を避けての少ないルートを選んで走っていましたが、
もう逃れることはできない。

いよいよ山中へ…。

リンブルクに行くには切っては切り離せない宿命なのです。

「もはやここまでか…。」←まだ始まったばかり

登っては休んでを繰り返し体力温存。

いや、地図がなければ確実に迷子でしょ…。(笑)

やっとの思いで峠を越えました。

休憩していると、ロードでスイスイで上がってくる方々がチラホラ。
行き先言うと皆口を揃えて「クレイジー」と言われる。

「今だけで、上り少ないルートのはずですよ…ね?と尋ねると、
「…NO…。」

いやいや…もうお腹いっぱいですよ。(笑)

緩やかな登りという表記を信じて進んでいくと、次第に舗装路からぬかるんだグラベルに。
「バイク選択ミスった‼︎」と思っていると、

どんどん土があらわになり、さらには、前方から重機の音が聞こえてきました。

ついに丸太を運んでいる重機がきたので横に自転車寄せて待っていると、
降りて来て「先に行け」と手で合図をしてくれました。
「ここは通っちゃ行かなかったのか…?」と恐る恐る進むと、

「何処までいくの?」
リ、リンブルクです・・・
「クレイジー‼︎」

あっ、またですか…(笑)

こっち行っていいのか聞くと、
「大丈夫だ!暫く行ったらアスファルトだから頑張れ!」

ようやくこのグラベルから解放されると思うと少し安心しました。

聞くと、この方、30年前日本にいたそうで、日本語混じりで教えてくれました。
3日目になり一人山の中で寂しくなっていたこともあり、大変救われました。感謝。

1km程進んでついにアスファルト発見です!

ヒルクライムは嫌いですが、登れば必ずご褒美があるので頑張れます!


銃声か!?

ドイツへ来て初めて馬を見ました。
この辺りは牛や馬が放牧されており、沢山見ることができました。

ようやく下り基調となるので気が完全に抜けていました。
長い下り坂でブレーキをかけ過ぎていたようで何やら焼けた匂いがしてきます。

小さな村に入った時に一回止まろうと速度を緩めると、

パーン‼︎

やってしまいました。バーストです。
車体をひっくり返して後輪を外そうとしてますとまたもや、

パーン‼︎‼︎

まさかの前後輪バーストです…。

あまりの音にかなりびっくりしました…。
タイヤを開けてみてみると、綺麗に10cm程チューブが裂けておりました…。

ゴムの焼けた匂いが鼻をかすめ、嫌だなーと思っていると、

どこからか視線を感じる…。

後から何やら叫び声が聞こえてきます。
叫び声が近づいてくるので恐る恐る振り返ると

銃を持ったおじさんが…‼︎

私のパンクが銃声に聞こえたそうです。
御免なさい。お騒がせしました…。

5人ぐらいに囲まれながら身振り手振り「無実である」こと、「日本人で旅しててリンブルク行く」と説明すると、ここでも

「クレイジー‼︎」×5

何回も言われると逆に馬鹿にされているのではないかと思ってしまいます…(笑)
「お騒がせしてすみません」と言い、急ぎ修理開始です。

銃を持った人たちに囲まれながらパンク修理するのは今回が最初で最後であって欲しいものです(笑)
(怖すぎで手が震えてる…)

持ってきてよかった
LEZYNE MICRO FLOOR DRIVE HP

フロアポンプのように、地面に押し付けてポンピングすれば8Barまで簡単に上がります。

どうやら小さいポンプに興味あったそうで
「やらせろ!」と後輪はお手伝いしていただけました。ありがとう。

屈強なおじさん+途中から奥様やちびっ子に別れを告げ(逃げるように)再出発。

恐怖で怯えていて写真撮る余裕がありませんでした(笑)


恐怖と坂とグラベルと。疲労困憊。

逃げるように登った坂道。

通り雨も遭いもうヘロヘロ。
やっと下ったのに長ーい登りがさらに待ち受けておりました。
登って下ってを繰り返しまた通雨。

ようやくリンブルクに到着しました!

可愛らしい建物が並ぶ街並みが私の疲れ切った心を癒やしてくれました。

とにかく疲れた1日でシャワー浴びたらご飯も食べずにすぐに寝てしまいました…。



4日目 最終日

リンブルクにて1泊させて頂き、お楽しみの朝食!

ソーセージよりもなんとハムが美味かった!
(流石に4日連続は飽きてしまったのか?)


旅も最終日。ABUSチームが待っている

お世話になったホテルに別れを告げ、いざ、ABUSチームが待っているヘルボルンへ向けて出発!

今日はいよいよ最終日。
だんだん私の愛車も旅玄人仕様(汚れ)になってきています(笑)

街を出るといきなり上り基調に…。

朝食に大好物のサーモンとホットケーキを食べたので、まだまだ元気です!
(汗だくで既にサーモン分のカロリーは消費しました)

前からお散歩されてる方々と挨拶したり、反対側から声をかけていただいたり、
とても元気もらえます!

農家さんの入り口で何やら面白いものがあったので思わず撮影。

牧草地帯をひたすら進みます。

アップダウンの連続、天まで突き抜けるほどまっすぐの道。
遠くの方で上りが見えてしまうとテンションが少し落ちてしまいます。(笑)

出来ればもうグラベル道には行きたくないので(泥だらけになりたくない)アスファルトで進みます。
ただただ、美しい景色。

途中から砂利道となりますが、線路沿いを進みます。

サイクリスト達は皆んなE-BIKE!!
羨ましいなんて、お、思ってないですよ!

やった!!アスファルトに出れるぞ!!
っと思った矢先、

もっと試練を味わっていきなさいと言わんばかりの登り、そして通雨が私に襲いかかる。
写真右奥にある森で30分程雨宿りしてました。

もうお腹いっぱいですと思いながら走ると道がまた未舗装路に‼︎

これでもかと堪能させて頂いた末にようやく辿り着けました!

チャリで来た
ABUSチームとの待ち合わせのホテルに到着!

先に数名到着していたのですが、泥だらけの格好に皆んな爆笑で写真取られました(笑)

「今年も自転車で来たのか(笑)」と笑いながらイギリスチームの方に声をかけられたり

私が到着してほど後に、アジアチームも到着しチェックインして今回の旅は終了!

4日間で200kmと私にしては長い旅でしたが、帰国して振り返っていると
「来年も行きたいな…」と思ってしまいます。(笑)

貴重な経験をさせていただいたチームに、ドイツに感謝感謝です!

【走行ログ】
走行距離1日目60.5km 5.36時間
走行距離2日目62.2km 5.49時間
走行距離3日目59.9km 7.01時間
走行距離4日目58.8km 5.26時間

総走行距離241.4km
(LEZYNE MEGA XL GPS)

旅のまとめ