

Sea Otter Classic とは?
今やアメリカを代表する自転車イベントとなったSea otter classic.
場所はカリフォルニア Montereyという サンフランシスコから南に2時間程の場所にある、海に面した街。
Seaotter?訳すとラッコ。ここMontereyの海にはかわいいラッコが多くいらっしゃるんです。
それにちなんだレース名なのです。

会場は、モータースポーツではとても有名なラグナセカというサーキット。
サーキットのオンロードではロードレース、敷地内外の丘ではグラベルバイク、マウンテンバイク、e-bikeなどのライドイベントがてんこ盛りに開催!
さらには、多くの自転車メーカーやパーツなどの新製品が登場するイベントでもあるのです。
特に北米からのメーカーが多く、ガレージブランドのようなブースもあり、普段見ることができないパーツにワクワクドキドキしちゃうんです。
まさに、自転車のアメリカ‥いや世界最大のお祭り!

今開発中の次なるUnAuthorized 33rpm と45rpm。コンセプトは?
33rpmは、トレイルで最高に下りが楽しいマウンテンバイクを作成中。今回、Seaotterでは,増田がダウンヒル参戦。
45rpmは、日本でグラベル、マウンテン、担ぎ上げと山に行くといろいろなことが出てきますよね?この1台でどこでも楽しくなるグラベルバイクを作っています。まさにパスファインダー。加納がデュアルスラローム(?!)に参戦。

33rpm sea otter classic 参戦記 by Naoki Masuda!
33rpmではダウンヒルのハードテールクラスに挑戦です。
実はコロナ明け2022年のチャレンジでは、決勝でクラッシュして救急搬送されゴールできませんでした。

折れた所も完治して、今年はリベンジ!
そして最後まで楽しみきる(ゴールする)こと!

20年前
33rpmのプロダクツがスタートしたのは、ハードテールでシンプルにマウンテンバイクの楽しさを追求したいから。
33rpmが始まった時から目指し続けたのは”究極のトレイルバイク”なんです。
試すならエンデューロレースなのでは?
そう。でも、今回あえてダウンヒルに挑戦するのは、いかに下りのポテンシャルを保てているかを実証するため。
現行の29”33rpmは下り重視。
自分達も下りのトレイルを楽しみたいからマウンテンバイクに乗る。
つまり、
下りのポテンシャルを落としたフレームなんていらない。
下りに集中してテスト(遊ぶ)するためにダウンヒルへエントリー!

前日と当日に何本か試走するけど、上下左右に楽しいコース!
ジャンプもあるしバームもある。
60km/h近く出るバンピーなストレートも!
コンディションはバフバフのスーパードライ!
溜まったサンドに足をすくわれないように注意!
前後29″New33rpm、けっこうコースに合ってるぞ。
HARD TAIL “PARTY” CLASS?!
練習時間でコースは覚えた。
細かいライン取りはさておき、楽しんで走っていこう。
ハードテールクラスには独特の一体感がある。
クラススタートの時には誰かが”ハードテールパーティーー!!!!!イイェァーー!!!”って叫び出す!
アメリカでもハードテールで下り中心に楽しむって、ニッチな好き者の集まりという感じ。
エントリー数も他に比べると少ない。
でも自分のスタイルでシンプルに楽しみたいってのが一番で、だからこそ余計に楽しい。というのは日本もアメリカも共通だと感じてスタート前に嬉しくなる。
なんだか妙な仲間意識もあるけど、意識もしあう、とても独特な感じ。

レース時のムービーです。
応援がすごいですね!
ゴールした後にワーってなってたので、もしかしてと思ってたら‥
なんと結果は3位
素直に嬉しいのと、悔しいのとが入り混ざっているけど、とにかく楽しかった。

マット・ジョーンズ?!
なんと1位はレッドブルのマット・ジョーンズ!
すごいことばっかりやってるライダーなのでインスタ要チェックです。
https://www.instagram.com/mattjonesmtb/
(OHLINSやCANECREEK eeWingも使ってる!)
下りのポテンシャルは申し分ない!
結果でも証明できた。

とにかく1台あれば大体何でもできそうなフレーム。
・前作からマイナス約400g
・前周りの安定感
・後ろ周りの旋回性の高さ
・日本人が乗っても左右に振り回せる秘密のジオメトリー
そして乗り味が全く違う。
特にBBから後ろ周りのしなやかさというか…!
5月前半には詳しいご案内できそうです!
お楽しみに!
45rpm sea otter classic参戦記 by Shinichiro Kano!
45rpmグラベルでは、 デュアルスラロームに挑戦!
グラベルバイクで、どこまでマウンテンバイクに肉薄できるか?
スラロームコースの設計は、カイル・ストレート。
コースは超シンプルで覚える必要もないぐらいシンプルですが、急斜面の逆バンク、バリエーションに富んだギャップ、ハイスピードコーナーなどさまざまな要素が盛り込んでありとっても奥深い。さすがのコースでした。

練習は超短時間となってしまい、3本のみ!
とにかく集中して予選をリラックスして走る。
嬉しかったのは、グラベルで挑戦している姿にMCも ”今回1番の俺のお気に入りライダーShinichiro Kano ~~!!”と言ってくれ、場内は盛り上がり観戦者もみんな僕にハイタッチしてくれる!
挑戦者にとことん敬意を表してくれるアメリカの国民性なのでしょうか。
昔、リアサスペンションのないハードテイルで海外を走っていた時、いっぱい応援してくれたことを思い出させてくれました。
なんと予選順位は7位。プロクラスの下のクラスですが!

決勝1回戦。
参加者がとにかく多く、クラス毎に看板で並ぶ列が決まっている。

相手は、僕がグラベルバイクなのか、それともシャイな方なのか、全く目を合わせて話しかけてくれない。
スタート前ウインクしてあげたら、対戦相手も少しはにかんでくれた。
よしやってやるぞ!
赤コースと青コースを入れ替わりで走り、ベストタイムが採用されるという方式。

1本目は赤コース。
集中して、でもリラックス。
ライダースレディー ウォッチザゲート パパパパーン!とゲートが開く!
スタートは好調!
前半は調子良く攻めることができリードするも、後半のハイスピード区間で追い抜かれ逆転負け。


2本目青コース
集中。そしてスタート!


初めから終わりまでうまく走ることができたが、ベストタイム僅差で敗退。
終われば、対戦相手も僕に話しかけてきてくれ、よく頑張ったと言ってくれた。
僕も対戦相手にも、グッドラックと伝えレースは終わった。
ハイスピードでの動きや、スラロームならではの左右の振り、下りでのポテンシャルはめちゃくちゃ高いフレームに近づいてきた!
今回テストのスペックはこのような感じ
フレーム
ジオメトリーは秘密XXXXなのですが、33rpm同様に相当面白いジオメトリーで設計されたグラベル45rpmフレーム。
New33rpmの-400gです!(今のところ。もっと軽量化を画策中)
ハンドリング、ペダリングとても相性がいい。
ハンドル
現在nittoさんにてオリジナルのシェープでさまざまなタイプをテスト中。
今回持ってきたのは、スチールバータイプ。
フォーク
Enve mountain fork。これだと、ストローク100mm程度の長さがあるので、とっても安心。エンド幅も110mm。
カーボンならではの、硬さを感じにくい角の取れた吸収性を持っているフォーク。
ペダル

Moto pedal! 一度も踏み外すことなく、グリップ良くしてくれた。 TRACKERとの相性が抜群。
シューズ


TRACKERのボアタイプ。
今回、フラットシューズで、登りも下りも全て走りたく、トレイルに最適なTRACKERをチョイス。
GIROオリジナルのTACKラバーが食いつき、さらにプッシュアップも全く苦にならず最高でした。
ホイール
こちらも色々テスト中。
ハンドリングとショック吸収性を兼ね備えた、ENVE G23をフロントに。
リアは、安定性と空力をが上がる3.4のホイールを履かせる。
この組み合わせは、世の中ではない組み合わせですが、非常にハンドリングと直進安定性のバランスが取れている。
他ももっと試してみたい。
タイヤ

これは、現地に行って自由に選ぼうと思って色々みてみてこれに決めました!
AMERICAN CLASSIC! グラベルタイヤ50C
日本では手に入らないもので、試したかったのです。
低いノブに関わらず、グリップ力が高く、たとえ滑り始めても滑り始めの感覚が掴めやすくめちゃくちゃコントロールしやすい。
そして、サイドが固すぎず、柔らかすぎずで、低圧にすることができ、さらにヨレ感がなくパンクにも強い感じ。
久しぶりいいタイヤに出会いました。
番外編
Montereyに行ったら絶対おすすめのCoffee スポット!

平日は朝6時半からOPEN…だけどすごい並んでいます。
10-15分前くらいに行くのがおすすめ!

Coffee必要ですもんね。


帰国当日も直前ライド

サンフランシスコから飛び立つ予定でしたが、朝イチTRAILFORKでトレイルを探す。

そして、ルートを決めてLZ GPS ROOTでルートを保存。
あとは、スタート地点から保存したルートでナビ開始!

本当に便利。
これで知らない場所も迷うことなくいけるのです。
ここのトレイルは、シリコンバレーマウンテンバイカーズという団体が管理しているようで、とってもルートが整備されていました。
入り口には、マウンテンライオンいるぞ。見つけたら静かに逃げる。大きく見せる。襲われたら、戦い、逃げる。と書いてある。

途中写真撮っていたら、ウー!!という声が聞こえたので、怖カッタです。。。
でも、グラベルでも走れる幅や路面、斜度。
整備は、重機を使っているようです。

こんなトレイルだらけの場所の麓にシリコンバレーがあるなんて、面白いです。

麓には、自転車乗りが集うカフェもあり本当に環境がいい。
短時間に楽しめて最高な朝でアメリカの旅を締めくくり!

45rpmの楽しみ方は幅広く本当に楽しすぎる!お楽しみに!

