◆”チーム UA” CJ XCへの挑戦! 特別編

※これは決してガチの速い人レポートではありません。
 本気で取り組んでいますが、イチ自転車好きの新たなジャンルへのチャレンジだという認識のもと、暖かく見守ってください。

ここまでの状況

  1. 3月のサイクルモードのときにBMXレーサー、MTBダウンヒルライダー、自転車競技未経験者の3名でクロスカントリー公式戦への挑戦が決まる
  2. チームオーダー発表「フルリジットのクロモリMTB+フラットペダルで、3人今年中にエリートクラスまで昇格しようね」→エリート昇格って厳しない?
  3. マスダが#3 八幡浜でチャレンジクラスで衝撃優勝し、一足先にアドバンスクラスへ昇格を決める
  4. ドイは年内に参加できる特別昇格可能なレースは  #7 京都府美山 #8 山口県深坂のたったの2戦。 
  5. #7美山(9)でアドバンスクラスに昇格できないと、年内にエリートの可能性は消えてゲームオーバー。。。チャレンジアドバンスエリートと昇格するには一戦たりとも無駄にできない。
  6. マスダ、ルーキーYは最終戦の熊本県吉無田まで参戦予定。 


とにかく、まずアドバンスクラスに何がなんでも上がる必要があるという状況だが、今回はその目標に向けてトレーニングを中弛みさせないためのレースという位置付け。

【とにかくレースはレース、勝ちたい】

全日本はマスターズクラスでの参加になるので、CJのチャレンジ、アドバンス、マスターズそして普段CJには参戦していない強者達が同じカテゴリーで戦う。

つまり #土井vs増田 の戦いが実現する。
八幡浜での惨敗のリベンジをするチャンス!
ちなみにチャレンジからの出場者はかなり少ないので80名以上の参加者はほぼ格上の選手達なのかもしれない。

昇格も関係ないのでノープレッシャー。
格上の選手たちとのレースを楽しむぞ!

【トレーニング】

#5ゆぶねステージから約1ヶ月、ヒルクライムとインターバルの日々を過ごす。
更に猛暑が辛いので苦手な「朝練」に着手する。早起き×ヒルクライム×インターバルと苦手なことしかしていないので辛いが早朝は比較的涼しいのが嬉しい。

ある日は丘を20回インターバルを行ってみた。もうやりたくないがこれは効果ありそうな気がした。

全日本の2週間前の土曜日はサイクルピア岸和田BMXコースで毎月開催しているBMXビギナースクール。
みんな楽しそうなので僕も久しぶりにBMXで遊びたくなった。やっぱ自転車遊びってこうだよね。
トレーニングも楽しく遊ぶための手段!頑張る!

…ということで、この日はスクール前に5時起きでヒルクライムインターバルを済ませていたので、自分へのご褒美に大泉緑地に場所を変えてBMXライディング!

数ヶ月ぶりにも関わらずトレーニングしているおかげか身体の調子が良く楽しかった。

あまりにも楽しかったので翌日もトレーニング後に久しぶりの662トレイルへ。ほとんどペダリングすることなくひたすら飛び続ける。

BMXで遊ぶ際のシューズはCJのときと同じくGIRO / DEED(右)を使用。
GIROが本気でフラットペダル用に開発したDEEDはソールの質感がとても良く、ペダルのピンをムギュッと受け止めてくれるので安定感が最高。

更にソールの厚みと硬さが最適化されていてペダルの感覚を捉えやすいのに足の裏が疲れにくい。そして軽量なのにアッパー部分なども丈夫。オススメです!

同じタイミングでマスダもしばらく封印していたダウンヒルレースに出場していたようだが、身体の調子が良く楽しかったらしい。
お互いCJに向けて身体を動かしてるから、BMXやダウンヒルが調子が良いのかも?

【学びがあったレース前試走】

さて、いきなりだがレース当日。

このコースはフィジカルとテクニックの両方とも兼ね備えている選手が速いコース設定だと感じる。
僕はフィジカルが弱いので「得意」には程遠いがマウンテンバイクの面白さを凝縮した感じなので「好き」なコース。今年1番の難コース、自分とUA 45rpmがどこまでやれるか楽しみ。

準備をして早速試走へ。
コースに入り2分くらいでリアを根っこで滑らせてしまい岩にリアタイヤがヒット。サイドカットでパンクさせてしまう。油断はしていなかったが自分の未熟さですね。

しばらくその場にいるとその根っこでの落車が多い。そこへマスターズで活躍している元ダウンヒルエリートライダーの和田くんが登場。
簡単にクリアできるラインを教えてもらった。これが効果バツグンで滑らないし速い!マスダもそうだがダウンヒラーはベストラインを見つけるのが上手い。勉強になった。

【全日本選手権の菖蒲谷コースはひと味違った】

コースはCJ #1のときと全く違うコースで更にブラッシュアップされていた。
登り下り共に激坂でトラクションコントロールとライン取りが重要なテクニカルなところばかり。斜面が緩いところも根っこやジャンプ、やらしい段差があったりとかなり多彩なレイアウト。

これは45rpmの為に作られたコースなの?って思った。(笑)
ただしフラットペダルでキャンバー気味の激坂はかなり大変。
しっかり踏みつつトラクションをキープする為に丁寧に回さなければいけない。(でもレース中も1回も押し上げしてないよ。)

その後パンク修理をして試走へ行き、途中でマスダと合流。

やはり面白くて高強度のコース。
猛暑の中でどこまでやれるのか楽しみ!

【マスターズクラスの僕たち】

80名を超える参加者でドイ、マスダは偶然にも同じ列。
60番代辺りの位置なのでかなり後方だ。
だが、今回はマスダに勝てればOKだから、逆に同じくらいのスタート位置の方が公平な感じがするからOKだな。

スタートループ2.1km + 3.3km × 3Laps

スタートからしばらく真っ直ぐジープロードの登り。
そこから狭いテクニカルなセクションに入るので渋滞が必ず起こることが予想される。
それまでにいかに前へ行くかがポイント。

しかし80%ルールにより、先頭から大きく遅れてしまうと途中でレースを降ろされてしまう。
今回の目標はマスダに勝つ!そしてフルラップ完走!

作戦としては熱中症に気をつけながらスタートループ + 2Lapsまでを全力で走る。その後は生き残っていたらそのときに考えよう。

スタート位置はマスダ右端、ドイ左端をチョイス。前後には速そうな選手がズラリと並ぶ。
緊張感もCJのチャレンジクラスとは大違い。

【レーススタート!】

トップライダーが並ぶ最前列が飛び出した数秒後にペダリング開始。ペダルキャッチをミスしている選手をパスして前を急ぐ。

チャレンジのときと違い選手の人数も密度も桁違い!
隣の選手とグリップや肘が当たるが競り合いは得意分野!2人ともスルスルとジャンプアップ。
マスダが先行で狭いエリアへ入る。割と前の方に上がれたので渋滞は比較的マシだったが前の選手がミスをしたのでマスダとの間隔が空いてしまう。

その後、自分もミスがあったので一旦心を落ち着かせる。
登りは狭く急角度なので一里野のときよりパスされにくい。意外と戦えるかも?

マスダの姿は見えていて徐々に離されるが淡々と自己ベストの走りを心掛ける。
激坂ダウンヒルは前と詰まってなかなかパスできないが落車しないことが最優先。

スタートループを終え1周目(ほぼ2周目)。暑さとコースの強度ですでにキツいがひたすら耐える。マスダの姿は見えないので少しずつ離されている模様。ペースを上げたいが身体が熱ダレして上げれない。

今回はダウンヒルで活躍している藤森ミクちゃん(Muc-Off)親子が僕たちのフィードを行ってくれた。オフィシャルと藤本親子のフィードをフル活用させてもらいなんんとか耐える。(本当にありがとうございます!!)

激坂を下っているとマスダがコース横でトラブルで止まっていた。
一瞬バレないように通り過ぎてようかと思ったが声を掛けた。ちなみに声を掛けなくても僕が通過するのをしっかりとチェックしていたらしい。怖ぇ(笑)

これはチャンスなので自分もミスしないようにプッシュする。下りをできるだけクリアな状態で入りたいので、登りの終盤は地獄のスプリントが何度も行われる。

ループ+2周目は後ろからマスダが追ってくる可能性があるのと80%ルールから逃げるためにスパート!…してるが登りはスタミナが切れて押した方が速いかな?くらいのスピードしか出せない。でも押し上げするとさらに遅くなるので気合いの乗車。こういうときにビンディングペダルを使いたい!

【思っていたより突然レースが終わります】

何度も抜きつ抜かれつしている選手たちも同じくフルラップを目指してるので声を掛け合う。
もはやライバルというより同じ目標に向かう同志だ。

このままなんとか最終ラップへ行けるか⁉︎と思い下りを攻めてコーナーを抜けると…「はい、ここまでです!」とスタッフに止められる。

「あぁ…間に合ってなかったんか…。」80%ルールを初体験。
思っていたより突然レースが終わります。。。

結果
ドイ -1Lap  38位
マスダ -1Lap   49位

まずは目標のフルラップができなくてすごく残念。
でも身体が限界だったのでホッとしたのも事実。
まだまだマスターズで戦える実力がないのでフルラップしていないのにレース後3日間も筋肉痛になった。
あのまま最終ラップに入ったら逆にDNFになったかもしれません(笑)

良かったところはもう一つの目標の #土井vs増田 のリベンジに成功!
実力的には負けてたかもやけど、トラブルを起こさずに走るのも実力のうち。

ぜんぜん参った顔してない「参りました」をいただきました。
でも悔しいんやろなー!それが一番嬉しい!(笑)

今回はスタート位置よりもかなり前でゴールできたのはビックリ。
レースもキツいが楽しいと思えてたので自分と45rpmがコースにマッチしてたのかな?

いつまで経っても結果が出ないから40年近い自転車競技歴で1番のスランプにハマったと自信を失いかけてたが、今回のリザルトでそこまで悪くないことが分かりホッとした。

次回はチームオーダーをクリアするにはラストチャンスになる美山!
何気にチーム全員追い込まれているぞ。

夏をしっかりやり切って絶対に美山で昇格しよう!
次回、今度こそVol.5 崖っぷち美山 に続く