BROOKSレザーサドルを使ってみたいけど、触るとカチカチで不安だというお声をいただきます。
実際、サドルがお尻の形に馴染むまで時間が掛かるのがレザーサドルの特徴です。
はじめから快適に使いたい方におすすめなのが、SOFTENEDモデルです。
通常のレザーサドルと違う部位、仕上げの原皮を使用しておりオイルド加工されたその革は馴染み期間を必要としないBROOKSサドルの中で文字通り一番柔らかいサドルになります。
BROOSK SOFTEND COLLECTION
大きくはこの4モデルでエイジド加工されたこのシリーズがラインナップされていいます。
革の特徴
ソフテンドシリーズに使われている革はオイル加工されたヌバックを使用しています。
通常のレザーと同じく表革を使っていていますが、ヌバックなので表面加工がされています。
ヌバックといえば毛足は短くともバックスキンのように毛足の立っているものを想像しますが、サドル用には型押ししたような加工を施してあり鞣しだけの加工をした革を使っています。
ヌバック(牛)
表面加工をし毛羽立たせた起毛レザーを指しますが、厚みもあり強度としなやかさを持ち合わせています。
同じく毛足の立つスエードよりも表面を加工している分強い革になります。
スエード(牛、羊、ヤギ)
こちらは裏革を使用し、毛足は長いものが多いです。
バックスキン(鹿)
ヌバックと同じく表面の革を加工しています。
BACKSKINと解釈されがちですが、本当はBUCKSKIN
鹿革の総称ですが、日本では間違った解釈から裏革を意味する場合も増えています。
BROOKSはイギリスで育った、もしくはイギリス生まれでベルギーの牧場で育った牛からとれた革を使用しています。
表面を加工した革という意味ではバックスキンと同じですが、牛の革を使って生産されますので、ヌバックとなります。
革の仕上げでこれだけの種類がありますが、ヌバックは使い続ける中で経年変化もあり味わいが深くなってくる素材です。
このサドルは、磨きを入れたもの。先の写真のサドルとすでに色の濃さが変わっています、実際のライドで使用すればさらに変化が出てきます。
通常モデルとは違う味わいがヌバックならでは。
変形するほどに柔らかい
ソフテンドシリーズは何度もいいますが、BROOKSのレザーサドルの中で一番柔らかく、馴染み期間を必要としません。
その分、革が外へ開こうと変形しやすいとも言えます。ここで、このサドルのアイコンとなる靴紐が役に立ってきます。
サドル横にパンチングされた穴にシューレースを通し、左右に対してもテンションを調整することができます。
このシューレースのおかげでサドルの変形を抑えつつ、しかも紐のカラーを変えてみたり遊びの要素も足されています。
ソフテンドシリーズのいいところは様々あります。
通常の銀面を磨いたレザーサドルか、銀面をやすって加工を施したヌバックサドルか。
じっくり馴染ませながら自分のサドルに育てていくか、はたまた装着当日から馴染みの出た革サドルの快適さを取りに行くか。
見た目の好みだけでなく、用途やライドの頻度に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?